タイトルから不謹慎さが

滲み出ている自覚もございますが

英国では今、明日(月曜日)に

ボリス・ジョンソン首相が

発表する予定の

今後のコロナ感染対策』の内容に

世間の関心が集まっております。

 

御存知のようにイングランドは

現在第二回目の

全域ロックダウン実施中。

 

予定通りならこの措置が

解除されるのは12月2日。

 

さて、ではその後どうするか!

 

第二回ロックダウンに

突入する前に運用されていた

『地域別三段階対応システム』を

さらに厳しい内容にして

12月3日に導入してくるとの

見通しなのではありますが、

人々が気にしているのは

そんな師走上旬の話ではなく

『で、クリスマスはどうなるの』。

 

わが夫(英国人)いわく

「いくらボリスが強心臓とはいえ

『クリスマス禁止を宣言した首相』

として歴史に名を刻むことだけは

彼も避けたいはずですからねえ」

 

これはボリスだけの話ではなく

スコットランド自治政府の

スタージョン首相も

欧州各国の政治指導者たちも

「『クリスマス禁止』の宣言だけは

絶対にしたくないだろうと思います。

そんなことをしたら間違いなく

大衆の支持を失うからです」

 

「いや、でもこっちのクリスマスは

普段は離れている家族・一族が

一堂に会しちゃう行事だろう?

コロナ対策を第一に考えたら

禁止もやむなしなんじゃないか?」

 

「理屈ではそうです。ですが

これは理屈の問題ではありません

 

・・・私はよく英国の人々に

「日本におけるクリスマスは

英国における大晦日、

友達同士が集まる機会で、

逆に英国のクリスマスに

似ているのは日本では

新年、つまりお正月」と

説明していたのですが、

しかし我々のお年始詣りに

英国人がクリスマスに

かける情熱と同等の何か

存在するのでしょうか・・・?

 

ともあれ、高級紙『テレグラフ』は

「クリスマスの前後、すなわち

12月22日から28日まで

コロナ対策は緩和され

複数の家族が集団を

形成することが許される

見通しである」と伝えています。

 

気持ちはわかるが

エエのか、それは。

 

そのクリスマス家族会が

クラスター発生源となり

2021年お年始早々に

医療機関が圧迫され

崩壊寸前みたいなことになったら

それは本当に

一年の計として、ねえ!

 

 

ちなみに12月3日以降

飲食店の運営に関しては

これまでの『夜10時閉店』の

規定が見直され

『夜10時ラストオーダー、

利用者はその後1時間

店内で飲食してヨシ

(つまり11時閉店)』に

制限が緩和されるとの噂。

 

これを受けて業界団体代表いわく

「そりゃ事業者としては助かりますけど

でも正直友人や家族と『会うこと』が

許可されない限りは営業時間が

多少伸びても意味はないっていうか」

 

英国の1日当たりの

コロナ感染者数は

2万人前後で推移中。

 

死者数は9月からこっち

じわじわと

上がってきている印象です。

 

しかし本当に挨拶としての

キスおよび抱擁の文化がなく

『非社交的』を自称していた

英国で何故ここまで

コロナ感染が広がっているのか。

 

いつかその理由を知りたいものです。

 

 

 

「今年のクリスマス禁止」は

わが某従弟が好むところの

年末ジョークだったのですが

今年は洒落にならな過ぎて

使用禁止間違いなしですね

 

しかし11時までパブに

滞在するのが許されても

最後の注文が10時だと

結局『おひらき』は

10時半くらいかな、と

考えておりましたら夫が笑顔で

「ラストオーダーで

ビールを2杯ください、と各自が

お願いすればいいんですよ」

 

「でもそれだと2杯目のビールの

気が抜けちゃって・・・あ、そうか、

気の利く客を演じて『2杯目は

急いで持ってこなくてもいいです』

と最初に言っておけば大丈夫か」

 

・・・だからエエのか、それで

 

コロナ拡大は嫌だけれども

パブ文化が滅びるのも嫌

 

何が最善策なんでしょうね

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