2019年1月16日水曜日

リスク要因に事欠かない中、、、
特に英国のブレグジット案議会採決直前となる中で株式市場は堅調推移。
世界は英国議会否決の先の国民投票でのノーブレグジットを織り込み始めたか。
ノーディールブレグジット(合意なき離脱)ではなくて
ノーブレグジット、ブレグジットそのものをなかったことにする、、、、かも?!
ってことなんでしょうか、どうもほぼ否決となる見込みのようですが
このタイミングでリスクテイクする市場についていく気にはなれません。

この後朝4:00から投票開始とのこと、NYクローズ前には結論が出るんでしょうか。

英議会はEU離脱案否決か、「合意なき」離脱の確率低下=調査
https://jp.reuters.com/article/brexit-survey-idJPKCN1P82LX
しかし世界の主要株価インデックスは、、、、


15日㈫日経平均は 195.59円高 20555.29円
ダウも現在200ドル近い上昇。

このリスクを棚上げして上昇している背景としては

①クラリダFRB副議長:利上げ回数はFOMC予測より少ない可能性も
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-01-14/PLCBBW6TTDS001

 FRBクラリダ 副議長が2019年の利上げ回数が
前回FOMC予測の2回より少なくなる可能性に言及。

 ②中国:景気対策の減税頼みがより鮮明に-債務増でインフラとは距離
http://ur0.link/PjiA

 李克強首相、2019年に財政支出を拡大し、
より大幅な減税と手数料削減を実施すると表明。中国経済テコ入れへの期待。

JPモルガン・チェースのエコノミストらは
全体のインパクトが約2兆元(約32兆円)、
国内総生産(GDP)の1.2%相当に達すると推計


 ③ECB利上げ観測後退、ドラギ総裁がEU議会証言

 ドラギ総裁「経済の展開は予想を下回る」
 「予断を許さず、依然大規模な刺激策が必要」

 FRBだけでなくECBも緩和的となるとの観測を好感。

ECBの利上げが遠のく可能性というのは決して長期的にいいことではないのですが
短期的には金融市場の安心感につながると見ることもできます。

いいことではない、というのは景気は決して良くないということですね。

ドイツ、2018年は1.5%成長に鈍化 5年ぶりの低い伸び
https://jp.reuters.com/article/germany-gdp-2018-idJPKCN1P90Y1

ドイツ鉱工業生産指数:11月に予想外の低下、景気後退リスクが浮上
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-01-08/PL0G8K6TTDS301?srnd=cojp-v2

フランスの黄色いベスト運動は11月から続いていますので、
フランスもダメでしょう・・・。

株式市場は、米欧、そして中国の緩和的姿勢を歓迎して上昇基調を強めていますが
為替市場は、ブレグジット採決前のポンドが売られ、
ユーロが売られるなど割りに素直。

※通貨インデックス一覧 ポンドとユーロが大きく下落

FRBがハト派的になっているにもかかわらず
ドル高というのが解せない気もしますが
リスク回避のドル回帰と考えると不自然ではありません。
ドル高傾向が強まっているのでドル円はレンジ内で、そこそこしっかりですが
クロス円が下落しており、これもリスク回避的値動きです。

単純にユーロとポンドが下げているから、他方でドル高ということでしょうけれど。

ドル反騰局面です。
だからドル建てゴールドは軟調でこれはリスク回避的ではないのですが、、、
まあ、市場によって気迷い気味。

豪ドルロング、カナダロングは、いいところで手仕舞っておいてよかった。

ここからのスタンスは、英国の採決を見てから、ですね。。
その後の今日の主な予定は・・・

● 11月機械受注(8:50)
●12月国内企業物価指数(8:50)
●11月第三次産業活動指数(13:30)

●トルコ中銀金融政策決定会合

●米 12月小売売上高(22:30)
●米 12月輸出入物価(22:30)
●米 11月企業在庫(17日 0:00)
●米 1月 NAHB 住宅市場指数(17日 0:00)
●米 11月対米証券投資(17日 6:00)

ノーポジで様子見です。
人気ブログランキングへ



【人気ブログランキングへ登録しています。応援ありがとうございます。】








※本レポートにて豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。したがって銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、弊社の重要事項説明を十分にお読みいただき投資家ご自身の判断でなさるようにお願いします。

※また、本ブログ内にて提供される情報は豊トラスティ証券株式会社が信頼できると判断した情報源をもとに弊社が作成したものですが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、豊トラスティ証券は保証せず、また、いかなる責任を持つものではありません。

※ブログ内容についてその表現や記述、データその他に関しましては、著作権法などの法令により保護されており、個人の方の私的使用目的以外での使用や他人への譲渡、販売コピーは認められていません(法律による例外規定は除きます。)。

以上の点をご了承の上、本ブログをご利用下さい。

運営:豊トラスティ証券株式会社