■不動産の取得価額と積算価格とは(1) |  NPO法人日本住宅性能検査協会 建築・不動産ADR総合研究所(AAI)

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■不動産の取得価額と積算価格とは(1)

 

 □積算価格(物件取得時の土地の路線価等を基に算定した価格)

 

算出方法に関して

積算価格は「土地の価格」と「建物の価格」を計算して足したものです。

 

土地の価格は、「公示地価または路線価」×「土地面積」で算出します。

公示地価とは、国土交通省が毎年土地の価格です。

路線価とは、宅地に接した道路に定められた評価額です。毎年8月頃に国税局や税務署などで公表されます。主に贈与税や相続税の額を決める時に使います。

 

建物の価格は、再調達価格×延床面積×(法定耐用年数-築年数)÷法定耐用年数で算出します。

再調達価格は、その物件と同じものを新しく手に入れるために必要な金額です。物件の規模や建材の種類、構造によって変動します。

延床面積とは、建物の床面積をすべて足した面積です。2階建ての建物で、1階の床面積が150平米、2階の床面積が80平米なら、延床面積は230平米です。

法定耐用年数とは、法律で定められた減価償却の年数です。以下のように定められています。

 

木造=22年

重量鉄骨造=34年

RC造=47年

こうして計算した土地の価格と建物の価格を足し合わせれば、積算価格が導き出されます。