年越しの
仕事入らず
弾きこもり








スイスの山でひっそりと年越しを迎えようとしております新倉選手です。


日本はあと数時間で2020年ですね。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。
 

ジルヴェスターコンサートやニューイヤーコンサートが入らない年越しは、油断して体調を崩しやすいので静かにドキドキしておりますが…
今のところすこぶる元気でございます。


さて、2019年最後の月12月は
神奈川フィルハーモニーさんとのシューマン
ゆがんだ真珠の音楽会
を筆頭にインタビューやラジオ出演と続き
おかげさまでとても充実していました。

©︎神奈川トヨタ

神奈フィルさん、指揮者の太田弦さんとの共演は初めてでしたが、オーケストラにはコンサートマスターに﨑谷直人さんはじめ、学生時代から信頼している皆さんもたくさんでとても頼もしく、緊張感がありながらも感慨深い時間を過ごさせて頂きました。


©︎神奈川トヨタ

クラシック音楽に親しんで頂こうという神奈川トヨタさんの想いのもと38年続いているこちらのコンサートシリーズ
(今回はなんと6000人のご応募を頂いたそう!ひぇ〜!)
に参加させて頂けて、とても有り難かったです。

オーケストラの醍醐味は大人数で奏でるpp(最弱音)にあると私は思っているのですが
神奈フィルさんのppは本当に綺麗で
後半のチャイコフスキー三大バレエ音楽も品が良くて美しく
何回も聴いてきた名曲のはずなのに初めて聴こえてくる音がありました。

シューマンのチェロ協奏曲然り。

本当に、ありがとうございましゅーまんでした。
  





そしてバロック音楽を、ヴァイオリン原田陽さん、アコーディオン佐藤芳明さん、チェロ新倉瞳で奏でる

ゆがんだ真珠の音楽会

おかげさまで早い段階で完売となり
次の演奏会も決まりました!!じゃーん↑

この3人だからこそ、いやこのお2人とだからこそ学びと発見に溢れています。

本当に楽しいので、じっくりリハーサルを重ねて5月にまたパワーアップしたアンサンブルでお届け出来たらと思っておりますので、皆さま是非!











そして2019年弾き納めは…











魔法の森











!!!!!!!








ま、ま、魔法!?
いえいえ過剰表現ではありませぬ

正真正銘
スイスはLenzerheideの
Zauberwald(魔法の森)での演奏でした。







それはそれは美しくロマンティックな魔法の森…









現実





マイナス10度
雪山の森…













さささささささささ寒いひたすら寒い








……







あらゆる場所にクラシック音楽を♪
という主催者さまの粋な計らいによるコンサート…


この雪山の森
いや魔法の森には
私以外にも音楽家たちが12月頭から演奏をしており



どうやらかなり寒いらしい




という噂がうっすら聞こえていた

それもそのはず、年末のスイスである

水着姿のサンタクロースが主流のオーストラリアの森でなければ暖かいはずがない



しかしシューマンやゆがんだ真珠で頭がいっぱいだった私は直前までイメージが湧かず

クリスマスイブにさみしく成田空港に向かう際にいよいよメルヘンな世界での演奏が現実味を帯びてきた

慌てて成田空港のユニクロで自分と仲間のためにユニクロヒートテックを買い込み


いざスイスへ羽ばたく













びゅーーーーーん









…しかしめでたくそのユニクロを一式機内に忘れた私は



クリスマスイブから一夜明け空港にユニクロを迎えに行き









30フラン
お支払いして
ちーん…









空港の忘れ物係のおじさんから
「メリークリスマス!!」
とユニクロを受け取るというクリスマスを過ごしましたとさ、ちゃんちゃん。








おじさんもお疲れさまです。











魔法の森には3日間の滞在と演奏でしたが
昼間は凍った湖を横目に散歩したり

あったか〜い暖炉の前で本を読んだりゆっくりして

日が暮れ森の舞台が怪しい光を帯びはじめると さぁ出番じゃ!!
な毎日でした。



過酷な環境はYAMAHAのサイレントチェロさまにお供頂きました。

指板には直前までホカロン仕込んで楽器を温め…
ユニクロヒートテック7枚重ね着の術と
舞台に設置されたヒーター
そして皆さまの笑顔に助けられ
なんとか演奏することが出来ました。






え?
ヒーターに近づきすぎてお気に入りの黄色いコートに炎の翼が生えてしまったハプニングなんかありませんでしたよ??…泣

















魔法の森は実にロマンティックで美しかったけれど






演奏中にちらちら舞い降りてくる白い羽の天使たちは





  
理由なく美しかった。






美しいと感じるものに、作為や理由はないのですね。


 





私は、そういう音楽家で居たい。















2019年、お世話になりました皆々様。
本当にありがとうございました。

おかげさまで視野を広くも、がっつり音楽的な1年を過ごすことが出来たのは各所で支えて下さいます皆さまのおかげでしかありません。


挑戦が多かったぶん反省も多い2019年でしたので2020年はその反省をいかして、翼を思い切り広げ、さらに精進したいと思います!!


皆さまにとってますます幸せ溢れる2020年になりますように!!!


ばさばさばざばざばさ…!!!!!