さて、新年早々の記事
我ながら照れくさ〜い内容になってしまいましたので反省して今日はまじめにサイ違いでテンサイジーニアスのお話しを書…












え?


アナタにも同じような体験が?


あらっっ
みずくさいなぁもぉぉ
早く教えてさいよぉ〜

仲間じゃあないですかぁぁ!!
ばしばしばしっ!!!(背中を叩く音)










オッホン…






いやね、

いつもポケットにショパン(くらもちふさこ先生著)の全5巻完結とは違い

いつもポケットにトラブル(にいくらひとみ著)は名探偵コナンと並んで終わりを迎えなさそうなのですが




先日はジプシージャズギタリストのビレリ・ラグレーンさまのライブを聴いて感動し

昨日は料理中、同居人の1人が趣味で奏でるシューベルトのピアノソナタに涙し

今日はベートーヴェンのチェロソナタを練習しながらうおおおー!!と心踊り


ああ、やっぱりわたしは音楽家なのね…
いつもポケットにミュージックなんだわ!!

とホッとしたので(なんのこっちゃ)
ここ最近の話しを書いてみようと思います。





2020年は最高に楽しみなコンサートがめじろ押しで目が白黒しちゃいそうなのですが、

その中でも3月に迫り来る
天才、鬼才(クサイじゃないよ♪キサイだよ♪)
ファジル・サイさまに委嘱したチェロとオーケストラのための世界初演へ向け

ここ最近は練習の虫となり
スコアリーディングの虫となり
いつもポケットにファジルな日々を過ごしております。


2021年に発表予定の他の素晴らしい委嘱作品も続々と作曲家さまから届き
弾いてみては音源を送り返すという作業を昨年から繰り返しております



そんな弾きこもりがちな私の様子を聞きつけ
先日ジャズクラブで働く友人から
「今夜ビレリ・ラグレーンがトリオのライブするから、時間あるならおいでよ!!」という嬉しいお誘いを受け、
しっぽをフリフリ、行って参りました。

ビレリ・ラグレーンさまといえば
天才ギタリストとして少年時代から有名なことでも有名だしジプシージャズギタリストとしても有名で、超有名なかたなわけです

でもクラシック界から一歩出たら
天才チェリスト新倉瞳を誰も知らないように(一部事実と全く異なる記載がございますがご了承ください)
お恥ずかしながら無知な私はビレリさまの天才さ加減、有名さ加減は全く存じ上げず

ただただ「ジプシージャズ」という言葉の響きに惹かれてしっぽをフリフリさせて聴きに行ったのでした…。


ファジル・サイさまだって
世界で超超超超有名なかたなのに、
同じクラシック界に居ながら「トルコ行進曲をジャズ風に弾くなんだかすごいピアニスト」というイメージだけでどれだけ素晴らしいかは全く存じ上げず、
実際に彼と共演させて頂いたり彼の作曲した曲を弾いて、うおおお!!となるまでは
「天才ピアニストのさいさんでっか〜さいでっか〜天才ってなんだろ〜♪」
と、天才アレルギー(※天才という言葉になんか踊らされないもんっという、ただのひねくれ者のひーちゃんです。ひとみのひはひねくれ者のひですの)
を発症していたくらいです。





ジャンジャッカジャンジャッカ♪
ジャカジャンジャンジャン






うおおおおおおおおおおおおおお☆

パチパチパチパチパチパチパチパチパチ
(手がちぎれんばかりの拍手)





ビレリさまが素晴らしかったのは言うまでもなく、
天才ともてはやされようが「俺には関係ないぜ」という色気の無さっぷり(めちゃめちゃ良い意味で)全く動じず、ただひたすら職人のごとくギターと遊んでいらっしゃいました。

また、リズムギタリストのホルツマノ・ウィンターシュタインさま、
日本語に訳すると冬石木人さま(訳さないで良し)の職人ぷりもすごくて、コントラバスのヴァリ・マイヤーさまも83歳とは思えぬパワーとキュートさで、気付いたらライブが終わっていました。いやぁ言葉では言い表せませぬ。

面白い本に出逢ってしまったら、
食事をするときも、道を歩きながらも続きが気になるから一気に読んでしまいたくなるように(絶対にいけません)、楽しいと思うことはあっという間なんですよね。



ビレリの楽屋にコーヒー運んじゃったっ
きゃっ♡
という可愛い友人よ(男性、身長約2m)

素敵なお誘いをありがとう。






本当の天才さまは
周りが勝手に天才と呼ぼうがどこふく風。
褒め言葉も悪口も
「おう、勝手に言ってくれ♪」
なのですね。 

私も、どんなにこれからも天才チェリストと言われても(←)

ビレリとスナフキン両氏のように
「大切なのは、自分のしたいことを自分で知っていることだよ♪」とチェロをかき鳴らして生きていこう。







そうそう、ビレリさまの左手を見ながら
テクニックがしっかりしている人の手の動きは本当にゆっくりに見えるんだよなぁという、
オイストラフさまの左手をみてヴァイオリン界が「Oh、Ruhe Teknik、すなわち静かなるテクニックを制覇しているオイストラフさまよ…!」とザワつくことを改めて思い返していた。








天才の弾き方を
君にだけ特別に教えてあげる





実は、ザ・フランス紳士ビレリさまの有難きお言葉に甘え、なんと私は直々にご指導を受けたのです…!!


ビ様「ノンノン違うよ違う!!
いいかいイトミ(フランス語だとヒトミはイトミという発音になっちゃいます)
背中を反らすんだ、海老のように!!」

イトミ「ウィームッシュー!!
はっ、しかしこれ以上反るとイナバウアー…」

ビ様「ウィー!その通り、トレビア〜ン!!
イトミ、美しいイナバウアーだ!!
メルシーー!!」

イトミ「メ、メルシー…でもこれだと反りすぎて天井どころじゃないところを見るはめに…」

ビ様「ノンプロブレーム!
さぁイトミ、オニバーー(on y va)!!
イナバウアーーー!!」

イトミ「ひええええええ!!!!!!
もう痛くて無理ですうううう
メルシーボークーぼーくー天才にはなれましぇーん!!」















…という夢をみた。







海老反りをしたせいか身体中が痛い今日この頃。












天才は
一日してならず










練習しよう…