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今日は木曜日でジムは休み。いつものように昼休みに温泉に行って来ました。天気も良くて露天風呂から見える景色も綺麗で、本当に最高の温泉でした。月曜日は胸筋、火曜日は背筋で、昨日は腕の筋トレです。やっぱり3日間連続で筋トレすると同じ筋肉は使っていないのですが、身体を休ませなければなりません。今日は普通に仕事も忙しかったので、夜になるとちょっと足がだるくなりました。もしかしたらまだ鬼サイクリングの影響が残っているのでしょう。

 

ニュースではどうも日本人は70歳まで働くようになるみたいです。これはもちろん今のままでは年金がパンクするから、70歳まで働かして企業に金銭の面倒を見させようという法案を通すのです。私は本人が元気で働きたければいくつになっても働いた方が良いと思います。それはいいのですが、私が嫌なのは官僚によるいい加減な運用で多額の損失を出してきた年金が足りないから働けというところです。

 

70歳まで働けという法案を通そうとする一方、トヨタの社長や経団連の会長が「終身雇用はもう出来ません」と言っています。今までのビジネスモデルの中での人員はこれからどんどん整理されていきます。AI、人工知能の発達で今までの組織ではもっと要らない人間が出てくる事でしょう。国は「70歳まで働け」と言っておきながら、企業は「終身雇用はできません」と言っているのですね。ほとんどの国民は「一体どうすればいいの?」そして「老齢になってからどうやって生きていくの?」という事になります。

 

まあ今から分かっているのは国、企業双方とも国民に最終的には「自己責任」を押し付けてくる事でしょう。私はこれから大変難しい社会になっていくと思います。世界情勢もアメリカと中国の貿易戦争が激化して、もっと混沌とした状態になると思います。軍事的にはイランをはじめ中東情勢は油断を許さない状態です。アメリカも紅海辺りに空母を動員していますね。

 

こういう不安定な社会は今起こっているだけではなくて、人類の歴史の中で何度も、そしていつも起こってきたことです。日本は今まで75年ほど平和な時代が続きましたが、いつも同じような状態が続く事はありません。これは諸行無常(森羅万象、全てのものは変化する)の真理通りに必ず変化するのです。

 

私はこういう社会が来る事を予測していましたので、今更驚くとか慌てるということはありません。そしてそれには私が仏教から学んだ事が深く関係しています。基本的に私は国を当てにしたり、年金などの制度を当てにしたりする事はありません。使えるようだったら使うけど、当てにするということはないのです。どうもこの国には「国がすることだから安心」という変な信仰みたいなものがあるように思います。

 

これは「病院で診て貰ったら安心」というのと同じです。私は国がすることだから信用しないし、病院の薬物治療だから不安を覚えます。別にあまのじゃくでそう言っている訳ではありません。今までの歴史的な事実を見て、また医療の現状を客観的に見てそのように思っているのです。「長いものには巻かれろ」という言葉がありますが、私にとってはとんでもないことです。

 

お釈迦様が説いている生き方は、「自灯明、法灯明」です。お釈迦様は「自分を頼りに、仏法(真理)を頼りに生きていけ」と言っておられます。お釈迦様が生きていた2500年前のインドではもちろん年金制度はなかっただろうし、病院も無かっただろうし、でも戦争はあっただろうし、飢饉や飢餓もあったと思います。それでも人はちゃんと生きてきているのです。

 

私はこの自灯明、法灯明を自分の人生で実践していこうと思いました。お陰さまで世界中どこに行っても語学力や体力を含め、自分の才能を基に一人で道を切り開いて生活していく自信があります。私は厚生年金に入っていて、事業主としてスタッフの分を含めて多額の年金を払っています。でも年金は全く当てにはしていません。お釈迦様は「年金を頼りに生きて行け」とは言っていませんから。「自分を頼りに生きて行け」と言っているのです。

 

だから私は自分の仕事の技術や能力を高める事に努力を惜しみません。今はそれで食べているのですから。それから自分の体の健康も自分で作って行きます。これは筋トレはもちろん、瞑想や坐禅などによって心の健康を自分で作っていくことにも多くの時間を使います。こういうことをしていないと私は自分を頼りに生きていくことが出来ません。だからそうするのですね。

 

それと同時に真理を知る努力もします。日本語でも英語でも仏教関連の本を執筆するためにはやはり様々な真理について勉強します。「今まで国民に嘘を言わなかった政府は人類史上存在しない」というのも一つの真理です。だから私は「国がすることだから安心」などと、のんきな事は思わないし、言わないのですね。

 

まあそこまでしなくても、誰でも自分を頼りに生きていく心の姿勢というのは持つべきだと思いますよ。年金はみんなが死ぬ頃になるまでは支給されない。企業は終身雇用しない。そして死なない限りは老後は必ずやって来る。これらは私達が直面するであろう厳然たる事実です。そこで「これだけの人が困るから、国や制度が何とかしてくれるだろう」などというのんきな事は思わないことですね。何人困ろうが無い袖は振れないのです。

 

これら現実を前にして、自分を頼りに自分を救うために生きていくには、今から自分は何をすべきなのかを真剣に考えて実行に移す事が将来の自分を救う事につながると思います。「周りの人がこうだから・・・」とか「テレビでこう言っているから・・・」などというのは参考程度にしかなりません。自分には自分の生き方があるのです。自分の人生を曖昧に考えないことですね。

 

ただ心配だからとお金を溜め込んでもそのようなお金はすぐに使って無くなります。もちろん貯蓄も必要だけど、爪に火をともすようなお金を使わない生き方をしていても楽しい良い人生とは言えないし、どのようにしたら人生を味わいながら食べていけるのかを真剣に考えるのです。

 

太平洋戦争に負けた時、日本人は全員生存の危機にさらされました。私の祖父祖母は京都で呉服屋を営んでいましたが、戦争初期の段階で祖母は日本とアメリカの国力を客観的に比較して、「日本は負けて大変な食糧難になるだろう」と予測しました。ではどうするのか?祖母は呉服屋をたたんで京都郊外に田畑付きの農家を買いました。周りの人はそういう祖父祖母を奇異に思ったそうです。そして昨日まで京都の何不自由無い呉服屋の女将さんだった祖母が、次の日からくわを持って畑を耕し始めたのです。

 

結局日本は戦争に負けて祖母が予測した通りの状態になりましたが、家族は飢えることなく過ごす事ができました。まあ食べ物を自分で作るとか獲るというのも人生を味わいながら豊かに過ごす選択肢の一つですね。祖母は一つの例ですが、これも「自灯明」な生き方で真理にかなっています。生き方を考えた上で実践ですね。考えるのは誰でも考えています。ただ実践する人は少ないのです。

 

まあこれから比べると私達が今直面している問題はだいぶ優しい問題と言えます。今の現状は国が敗れて生きるか死ぬかよりかはまだ相当マシな状態です。だから私達はよく考えて自分の自灯明を実践していくと人生を楽しく全うできると思います。真理は真理です。国や制度や何かに頼るのではなく、自灯明で生きていく自分の道を持つことは、自分を救うだけではなくて人として幸せな生き方なのだと私は思いますよ。

 

合掌

 

仏光

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