今年の夏は、学校も塾もあり、体調に気を付けなければいけないのは、過去記事の通りなのですが、各塾の動向を見ていますと、校舎ごとの差はあれ、ほぼ通常通りの夏期講習カリキュラムを執り行いそうです。

 

　合宿イベントなどがなくなったことで、さらに成績があがる層も出てくることでしょう。合宿イベントは過分に昭和的であり、単純勉強量で見ると、行きと帰りの日の半日が潰れ、集団授業→解説の形式ということもあり、「無駄」が多いと言わざるを得ません。

　もちろん、意味はあります。普段からしっかりやっている子は、大自然の中で勉強ができ、より集中力があがって「気分転換」になることでしょう。

また、最も効果があるのは中位層くらいの勉強する自覚などがイマイチ伸びない子です。そういう子の雰囲気づくりや、その他の子も「頑張ってる」という感覚は出ます。

 

　そこの錯覚にごまかされすぎてしまうと、実質的はもっとたくさんやっているサピックスなどの合宿イベントがない塾に簡単に負けてしまうわけですが、「自信を持つ」ということは人生においても非常に大きいものです。なんかやった感を出す、というのが、受験の最終局面では自分の力を発揮することと大いに関係します。

 

　合宿イベントに行くことで子と親に満足感が出て、「やった感」がでるのであれば、自信たっぷりに本番に臨むことが出来、良い面もあることでしょう。

 

　ただ、時代は変わり、そもそも「自覚（勉強するべき、したほうが得、受験に受かりたいなど、いろいろ段階はありますが、前向きに受験をとらえていること）」が子供側に大きく求められ、中学受験も大きく二極化しています。その流れからか、特に関東では「自覚のある上位層」が多くなっています。

 

　つまり、サピックスでは、

「自分から勉強する子しか伸びない」→「自分から自覚する子が一定の率で出てくる」→「学校などで刺激をそういう子から受ける他塾生が出現」

　という流れがあって、全体的にも、受験は自分からしたい、まあ中学受験はしておきたい、と子供から言いだす例も増えています。

　また、ご家庭の方針では受験をしないつもりでも、友達の影響で中学受験勉強を始め、大きく成功する例も最近は多いです。

 

　対して、「そこまで御三家レベルとか狙わないけど、中学受験でそこそこを目指したい」という層もいて、この層はそもそも合宿などの体育会系感があるものまで必要としません。また、基礎固めをするのであれば、通い型の講習の方が、効率は良いでしょう。

 

　以上の理由から、合宿イベントをこのコロナ禍でとりやめた大手塾は、より上位層が厚くなり、来年の波乱が期待？　できます。

 

 

　また、僕の勝手な実感ではありますが、今年の6年生はどこの塾も平均点が低く思います。もちろん、サピや日能研など、出題問題の傾向や難易度の差はありますが、「え、この問題で正答率こんだけ？」感のあるものが多く、全体的に平均点が低いように思います。（国語の問題がやたら簡単な塾がありましたがｗ）

 

　上位層は勝手に伸びているが、全体のフォローが追い付いておらず、中位層が伸びていない状態のようです。このまま、この夏は学校を行きながらで時間がとれないので、例年のように伸びることは難しいと思います。体調を壊す子も多くなることでしょう。

 

　つまり、今年は上位層が薄い可能性があり、名門校を狙うのはある意味、チャンスかもしれません。（例年ほどの実力がなくても滑り込めるかも、という意味）ただ、大学受験ではあまり影響はないでしょう。

 

 

・サピの過去問は「例年どおり」。やりすぎに注意

　……そんな中でも、例年通りあの電話帳のような「有名中（過去問集）」が配られ、サピックスでは今週くらいから国語から過去問が始まります。これは、スケジュール管理が塾からされ、提出すると記述などを採点してくれるものになっています。本当に、隙間もないくらいびっしり、○月〇日にはこの中学、次の休みにはこの中学、と指定があります。

 

　僕はかねてから申し上げているように、国語の過去問は「慣れ」程度にすべきであり、時間をかけても点数の伸びが期待できにくいことから、上位層にしかすすめていません。

　今年はさらに厳しいスケジュールになることが予想され、無理してやる必要性は一段と低いと思っています。

 

　特に国語の「直し」を強要してくる塾や室長先生には注意しましょう。

　そこで振り回されると、有効打が打てないままの受験になってしまいます。もう習うことはならったので、小6であれば、退塾・転塾もそんなにリスクはありません。そのことも念頭にはおいておきましょう。（高校受験の中3はまだまだこれから習うことありまくり）

 

　ただ、記述を採点してもらえるのは大きいので、そこを最大限有効活用すべきです。変な日本語を直してもらえるだけでも、効果は大きいっちゃ大きいです。

 

　ということは、国語ができない伸びない子にありがちなパターン、「記述の白紙」は極力避けた方が良いです。時間を多少オーバーしても良いので、意地でも記述は書く習慣をつけましょう。

 

　これは小4以上の子も同様です。

 

　記述問題が白紙ですと、大人も直しようがありません。子側も、記述に慣れることもなく、いつまでたっても書けません。そのうちにどんどん文章は高度化して、ますます書けなくなります。

　何を書けばいいのかわからないなら、わからないなりに、「こう受け取った」「これを書けばいいのかなと思う」ということを書きましょう。

 

　また、親御さんは（子の）記述問題の苦手意識を避けるため、お子さんが書いた記述に「恥」の感覚や「ダメ」などの評価・批評を下すことはやめておきましょう。まずは、何事か書いていれば、良く書いたね、よく書けたね、頑張ったね、で良いです。

 

　アドラー心理学的に言うならば、「これであなたのことがお母さん、わかったわ、ありがとう」と感謝しても良いくらいです（むりか、笑）

 

 

　その他の夏に気を付けるべきこと、は例年と同じです。過去記事を参考にしてください。（これ、もう2年前になるのか……）

参考　過去記事

（小学生・中学受験生）

https://ameblo.jp/jyukuko/entry-12391086292.html

（中学生・高校受験生）

https://ameblo.jp/jyukuko/entry-12392100078.html

（上位高校生）

https://ameblo.jp/jyukuko/entry-12393145673.html

 

 

いつも読んでくださってありがとうございます。

 

 

P.S. ８月８日から13日にかけて、実家に帰りますので、関西コンサルを受け付けております。この機会に是非どうぞ。

 

また、ちょくちょく我が陣（バンド）のCDを購入していただいている方がいらっしゃるようで、有難うございます。将来価値が出るかは分かりませんが、サイン（花押という戦国武将がするものになってます）をさせていただくことにしましたので、よろしくお願いいたします。

　

 

おススメ読書タイトル１００、問題集など　https://ameblo.jp/jyukuko/entry-12589194343.html

 

リブログ、リンク、引用等は基本自由です。もちろん、一報いただけると助かりますが、特におしらせいただかなくても大丈夫です。リブログしていただければ、「いいね」くらいはしに行きますｗ

 

スーパーコンサル２０２０、今年も受け付けております。究極の受験セカンドオピニオンを体験してみませんか。もちろん、2度目3度目の方も歓迎です。ご希望の方は、下記記事を参照の上、メールをください。（読んでない方が多いです。一度はぜひお読みください）

https://ameblo.jp/jyukuko/entry-12446458308.html

メールアドレス、hasetomo2009☆yahoo.co.jp（☆を＠に変えてください）

 

また、小6から定期指導（月２または月４）をご希望の方は、早めにその旨お伝えください。できれば、新学年前に一度コンサルなどで課題点や学習計画などを相談したほうがうまくいきやすいです。家庭教師の方は下記をご参照ください。（２０２０年現在、毎週の指導は厳しい状況です）

https://ameblo.jp/jyukuko/entry-12514934840.html

 

足軽割引き（僕のバンドのライブに来てくれた方やバンド関係者の優遇）を行っています。数回ライブに来ていただければ、誰でも関係者になれます(笑)　下記記事をご参照ください。

https://ameblo.jp/jyukuko/entry-12528522329.html

 

 

お問い合わせいただいたメールに返信はできていますでしょうか？　迷惑メールとして処理されてしまって届いていないということがたまにあります。僕はどんな内容でも、1週間の間に必ず返信は行いますので、1週間経ってもこない方はお手数ですがもう一度しっかりタイトルなどもいれて送っていただければと思います。問題集に載っているアドレスの方にだしていただいても構いません。

また、現在、かつてないほどの多忙につき、やや返信が遅れ気味になっております。同時に複数のメールをやり取りしている場合もありますので、返信が滞っている場合は、かまいませんので催促してください。

 

５年生以下や受験学年でない方のコンサルも受け付けております。また、遠方の方も交通費さえ頂ければどこにでもいきます。（九州や群馬、栃木、茨城、大阪、奈良、兵庫、京都などもありました）

 

＜追記＞

この度、僕がベース軍師として加入している戦国バトルメタルバンド『Allegiance Reign』の初ＭＶが公開されました。小田原城全面協力の元、色々な方々の助けもあって、素晴らしいものが撮れましたので、是非ご覧になってください。僕は烏帽子かぶってるヤツです。

◆ＭＶ
https://youtu.be/tI4YvWd8sz0

 

また、4月22日には初のフルアルバム『ＥｉＥｉＯ』が発売となります。ブログでお世話になってっし、応援してやるか、という方は是非お願いいたします。この売上で、今後の僕らの流れも変わりますのでm(__)m
今回はレーベルにバックアップしていただき、アマゾンでも買えますので、よろしくお願いいたします。

 

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