世の中に「いい」とされる勉強法などが氾濫していますが、僕は昔好きだった分子生物学や星占いの観点から、「人それぞれのタイプがあるやろ」と思っていて、画一的に万人受けする勉強法などない、と思っています。
無理して、有名な勉強法を試して失敗するご家庭も多いです。その個性というものにアジャスト(適応)させたやり方などを模索すべきと感じます。
昔はその判断の一助として星座占いをつかったりしていましたが、性格というのでわけるのもちょっと難しいなと思います。
そこで僕は「衝動要因」的なものに注目していることが多いです。文章で説明するのは難しいのですが、性格のような表面的なものと本能的なものとの間くらいをみている、という感じでとらえてください。
皆人それぞれ、と言いますが、どんな物事にも広くしっていけばある種のパターンが存在します。国や歴史などしかり、人の人生や受験もしかりです。ましてや、日本という国で同じような家柄の方々が、同じような学校を目指す場合には、厳然としてパターンがあります。
僕としては、そのパターンからいかに脱却し、オリジナルなものを創るのか、が何事も「面白く」するためのポイントなのかなと思っています。面白い人、というのはやはりこのパターンから脱却できている方が多いです。
受験でも面白い家庭はこれらのパターンから抜けています。(=優秀というわけではありませんがw)
性格と本能行動の間、それを仮に「衝動欲求」とここでは呼びます。個々人で「何を大事にしているか」の指標だと思ってください。そう僕が勝手に呼んでいるだけなので、科学的根拠などはありません(笑) まあ、一定の参考になれば幸いです。
それは僕の観測では、受験生も4タイプに大体わけることができます。この各パターンごとに、「良いパターン」にもっていってあげることが、受験などではうまく要因となります。
人それぞれ、家柄もいろいろ、不得意科目も才能もいろいろ、というのは厳密な意味ではそうなのでしょうが、大局を見れば、パターンにみなさんハマっていると思います。
いろんな方の「サンプル数1」が巷のいろいろな本やブログにあふれていますが、下記に論ずるようなタイプ分けをして、似たタイプの方のものを真似るのが、効率もよく、間違いも少ないと思います。
星座のように12分割もすると、今度は専門家のような人間にしかわからなくなり、使えないので、4タイプくらいが適切に思います。
以下に基準と説明をします。
・2つの軸「幼稚性」「他者寛容度」
……まず、星座占いなどをしていると一番気になるのは、「どれくらい他人がその人に影響を及ぼすか」です。ほとんど他人の言うことを聞かない・聞けない方もいれば、他人の言うことにいちいち反応しすぎて自己否定になるくらいに他人基準で動いてしまう方もいます。
これはどちらがどう良いなどではなく、人間にはそういう性向があるのです。
もう一つ、受験生に大事なのは「幼稚性」です。どれくらい子供っぽいか、という意味ですが、論理性を示します。タイプによっては、子供のころから理屈っぽい子はいるものです。
この二つの軸を、2軸マトリクスに当てはめて下記のような図をつくってみました。
基本は、岡田斗司夫さんが提唱していた「4タイプ」というのがありまして、それを受験に応用した形になります。(下記参照)
僕の考え・感じを一番うまく表現するのがこのマトリクスです。図中に例(高学歴にしてみましたw)を入れてみたので参考になさってください。
このマトリクスでは、真ん中にいくほどバランスがよく、優等生であることが多いと思います。論理性が強いと受験にはよさそうですが、論理ばかりでは心が苦しくなります。結果、本番などでは弱くなります。何事も中庸が良いです。
もちろん、極端な場所にいても、それなりに努力すれば東大くらいには行けます。ただ、その際は、他人と同じような努力では効果ができにく場合もあると思います。(量という意味ではなく、努力のベクトル、方向性の意)
端っこにいくほど、この世では生きにくいとは思いますが、その分、面白い人材になれる可能性は高いでしょう。そもそも学歴などいらない人かもしれません。また、どの方も、年齢とともに苦労をし、真ん中に寄ってくることでしょう。
そして、勝手に象限ごとに「おませ」「いいんちょ」「ぼっちゃん」「かたぶつ」とタイプの名前を付けています。が、何分、10分で考えたネーミングなのであまりこの名前の印象に引っ張られないでください。「いいんちょ」など、もっといい名前がないか、模索中です(笑)
では、ひとつづつ簡単な解説をしていきます。自分やそのご子息や友人がどこに入るか、などを考えながら当てはめてください。大事なのは、このように「細分化してみる」ことで、自分のタイプを少し分析的に考えることですので、このマトリクス自体が主目的ではありませんので悪しからず。
①マトリクス左上、「おませ」タイプ 例・中田敦彦さん
……こどもっぽく、他人の目を気にしがちな子は、「おませ」タイプです。他人にどうみられるか、この点数だとどう思われるのか、が先にきてしまうタイプで、女子に多いと感じます。服装に気を遣う子も多いです。
概して、親にどう評価されるか、が気になってしまい、悪いテストは見せたがりませんし、少々見栄を張ってしまうことも多いです。また、悪くでるとテストに対して失敗ばかりがよぎるようになって、プレッシャーに弱くなります。成功体験を早めに積ませてあげることが重要です。クラス分けの多い塾だと、精神的に大変でしょう。
ポイントとしては、他人にどうみられるか、を気にする子は基本的に勉強はします。が、点さえ取れれば良いので論理性が抜けがちで、つじつまが合ってないことも平気でそのまま暗記できたりもするし、よく納得・消化できてないことでも他人に主張したがります。つまり、成績は暗記系ばかりが伸び、思考系が伸びにくいです。
芸人さんに多いタイプでしょうか。
親御さんとしては、その嘘っぽい主張などもよく聞いて、安心感を与えてあげることが大事です。他人にダサいところを見られたくない、というのがうまくハマれば、自分からバリバリ勉強はするようになります。運動部などに入れて、顧問の先生や後輩の目を作るのもアリかもです(笑)
本番を早めに意識させ、落ちたらカッコ悪い、というのをわからせることが大事です。その際、現実逃避に逃れるパターンもあるので、それじゃだめなんだよ、と諭すことも大事です。
ただ、親に強く来られると、「ぴえん」になってしまうので、やさしく言えばいいし、失敗しても「こんなもんだ」「なんとかなる」というのを説明する論調が良いでしょう。つまりやさしくね
②左下 「ぼっちゃん」タイプ 例・手塚治虫さん、宮崎駿さんなど
……論理性よりやりたいことが先にくるタイプで、さらに他人の言うことを聞かないタイプです。受験においては、箱入りで育てられたおぼっちゃん・おじょうちゃんの感じです。
生まれ持っての興味が勉強などにうまく結びつく場合(生物や工学、医学など)は、とんでもなく優秀にもなりますが、ゲームなどに興じてしまった場合は、かなりめんどくさいことになります。
あまり他人を見ないので、自分が痛い目をみないとわからないかもしれません。先日このブログにも登場したR君(↓参照) もこのタイプです。
彼の場合は、他人はどうでもよかったけど、「親」だけは怒るので気にしていました。さらに不健康な感じですが、基本的に他人はどうでもいいはずです(笑)
やはり、世間知らずでバランス感に欠け、成績面においては4タイプの中でもっとも苦労することと思います。いざ勉強を始めても、他人に関心がなかったので、自分がどうすればよさそうかのモデルケースがありません。柔軟性も欠き、長期間のスパンでないと成績は上がりにくいでしょう。やはり、箱入り娘やおぼっちゃんに多いタイプに思います。
このタイプの場合は、基本的にゲームなどを与えるのは中学以降が良いでしょう。なるべく百科事典などを与えて、興味を勉強の方に持って行ったり、アカデミックなことや現実的なことに興味を持つようにもっていくのが理想です。
親の愛情が感じられない場合、問題行動が多くなり手を焼くと思いますが、基本的に頑張って→挫折、の繰り返し回数が大事になります。中学受験など受験の回数が多い方が良いと思います。中学受験がやや失敗に終わればそこから何かを「やっと」学んでくれ、大学受験でも失敗して、1浪くらいすれば、バランスのよい人間になっていることと思います(鬼w)
そこまでは、ある程度親が口酸っぱく言うのも愛情の一環として継続してほしく思います。おそらく好きなこと以外では、自分から勉強することは無いし、粘り強く対話をしていかないと、ひねくれてしまうこともあるでしょう。
親御さんとしては、先日の記事のように「諦観」して、完璧な優等生像は追い求めないことです。どだい無理ですし、考えるだけストレスが溜まります。大学受験までのどこかで頑張ってくれれば、成人後、必ずよい人材になりますので、まずはできるところから伸ばしましょう。賞品でもご褒美でもなんでもいいので、頑張らせることが大事です。すると、ひとりでに挫折して、成長していきます。
芸術家タイプや天才タイプにもこのパターンの子が多いです。視野を広げる働きかけをしてあげましょう。
③右上 「いいんちょ」タイプ 例・堀江貴文さん、勝間和代さん
……他人の目をある程度気にでき、高い論理性を持ちます。世の中ではもっとも成功しやすく、学歴も良いところにそのプライドをかけていきたがる子が多いようです。
特徴としては、ある程度他人の目を気にするため、「見栄え」の良い学校などを志向しやすいです。①のおませタイプもそのケはあるのですが、このタイプはそのための努力もしてくれるので、塾などは大手ほど適応しやすいです。
このタイプの注意としては、「手を抜かない」ので、いつの間にか他人の評判だけを先行して過剰に意識してしまい、「一体何のためにやっているの?」と思う瞬間が来ます。その「意味」を考えると、ふと虚しさが襲ってくるパターンがあるのです。
特に、自分が心の底では楽しくないことをしているときは、注意です。けっこうそれでもバリバリできるのですが、ストレスも知らず知らずのうちに溜めています。そしてどこかでばったり倒れます。
勉強に興味があるうちは良いのですが、それで高学歴や医学部合格などがとれた後は、一体何をすればいいのか、悩む方も多いことでしょう。
やはり、見栄えの良い大企業・公務員(省庁)などを志向するか、自分の好きなことをしてある程度「体」が保てる形を作るか、どちらかになることが多いようです。
受験生としては、理想に近い状態で勉強をやっていくはずで、優等生が多いです。親御さんは、無茶が祟るのをきちんと見てあげておくのが大事です。また、息抜きなどを意識的に働きかけてさせるのも大事でしょう。過労死できるのは、大体このタイプに思います。
志望校などは、本人の言う通りにさせてあげれば良いです。「ここがカッコイイよ」みたいな言い方で、誘導するのも簡単です(笑) 言われると意外と素直に聞いてくれることも多いです。他人のアドバイスが効きやすいタイプです。いろんな大人に会わせましょう。
おそらく、カリキュラムや設備などはろくに見ず、見てくれと友人間の評判などで志望校や進路を選びがちなので、親御さんは中身がちゃんとあるかどうか、を確認してあげるのが良いでしょう。
まあ、中学受験では、上位校には必ず中身があるので大丈夫だとは思いますが。
④右下 「かたぶつ」パターン 芦田愛菜さん(多分、よく知らないけどw)
……高い論理性は持つが、周りをみるよりは突っ走ってしまうタイプです。本人はそのつもりはないのですが、他人からみれば「かたぶつ」にみえることもあるでしょう。
いわゆる、「こだわり」が強い子がこれに該当しやすいです。親や先生の言うことをあんまり聞いてくれないけど、なんか成績はいい、という子が多いです。
ただ、サピックスでいうところの、アルファ1のような最上位クラスで安定というのは難しく、不安定な成績になりやすいです。信じられないようなケアレスミスも、視野の狭さから起こしてしまいやすいです。また、言っても他人の意見などどうでもいい部分があるので、治りにくいでしょう。
やはりこのパターンも、「失敗」をさせることが一番の薬となります。が、頭はいいので、中々失敗が思い切ってできず、なあなあでいって、本番で失敗というパターンもあります。
親御さんとしては、こだわりがダメな方向に行くと変なことになりやすいので、このタイプは「怒る」「戒める」ことも大事になります。どうせ怒っても聞いていない、きかないので、つぶれにくいです。だから、こちらも熱を入れてガチギレみたいに怒らない、というのも大事です。
また、怒るときは、論理性が本人よりないと、下に見られて届かないことも多いです。わかったフリや調子のいい「言い訳」なども多いことでしょう。こちらも順序良く、理論と証拠を突き付けて、理知的に諭す必要があります。
納得してくれればあとは強いタイプです。プレッシャーなどの心配も、他のタイプに比べればないでしょう。
注意点としては、なかなか素直になれないので、こじれると伸びどまりやすく、独善に陥りやすいです。努力がないと、ただのしょうもない人、言い訳ばっかの人、口ばっかの人になりやすいです。他人にやさしい言葉が少ない子も多いです。
また、幼少期は、頭が下手に良いのも手伝って、友人間では煙たがられるパターンもあります。努力して名門校に行けば、その不具合もなくなるので、中学受験はおススメになりやすいです。
苦手なことをすること、挑戦させることが、大きく飛躍するカギとなります。論理的に必要性を解き、受験などにぶち当てて努力させてあげるのがその人生にとっても最善になりやすいです。
人生のどこかで素直さを手に入れたとき、大化けすることでしょう。
ちなみに、僕もこのタイプだと自分では思います(笑) うちのおかんは、僕の要求などもよく操ってくれていました。
ということで、このような4タイプを考えるなどして、皆さんも分析をして楽しんでみてください。この分類は、受験生に特化しているので、他の場面では別の様相もあることでしょう。まだまだ僕も研究中なので、日々の観察を頑張っていきます(笑)
いつも読んでくださってありがとうございます。
<お知らせ>
おススメ読書タイトル100、問題集など https://ameblo.jp/jyukuko/entry-12589194343.html
リブログ、リンク、引用等は基本自由です。もちろん、一報いただけると助かりますが、特におしらせいただかなくても大丈夫です。リブログしていただければ、「いいね」くらいはしに行きますw
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https://ameblo.jp/jyukuko/entry-12514934840.html
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https://ameblo.jp/jyukuko/entry-12528522329.html
<メールについて>
お問い合わせいただいたメールに返信はできていますでしょうか? 迷惑メールとして処理されてしまって届いていないということがたまにあります。僕はどんな内容でも、1週間の間に必ず返信は行いますので、1週間経ってもこない方はお手数ですがもう一度しっかりタイトルなどもいれて送っていただければと思います。問題集に載っているアドレスの方にだしていただいても構いません。
また、現在、かつてないほどの多忙につき、やや返信が遅れ気味になっております。同時に複数のメールをやり取りしている場合もありますので、返信が滞っている場合は、かまいませんので催促してください。
できれば相談内容などは400字程度でお願いいたします(厳密ではないですw)1件のメールに、1時間近くかけて返信することも多いので、そのあたりをご配慮ください。
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<追記>
この度、僕がベース軍師として加入している戦国バトルメタルバンド『Allegiance Reign』の初MVが公開されました。小田原城全面協力の元、色々な方々の助けもあって、素晴らしいものが撮れましたので、是非ご覧になってください。僕は烏帽子かぶってるヤツです。
◆MV
https://youtu.be/tI4YvWd8sz0
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