諸君、ご壮健かな。
さて、先日新宿駅を歩いていると……。
んんん?
突然現れた機動戦士ガンダム!しかもカミーユ・ビダンとかパプテマス・シロッコとか、昭和の宇宙世紀の面々。
鼓動 カミーユ・ビダン
野心 パプテマス・シロッコ
成長 リィナ・アーシタ
貪欲 カツ・コバヤシ
……うーむ。いい、二文字で体現。
しかし、どのような繋がりなのだろう。
この辺りでわかり始める。
希望 アムロ・レイ
信念 シャア・アズナブル
やばい、泣けそう。最後の戦いは凄まじかった!
献身 サラ・ザビアロフ
宿命 ミネバ・ラオ・ザビ
全然接点が無かった二人だが、似ている。なんだろう、魂というかなんというか。
セイラ、ルー、プル、マリーダ、クェス……。
すごい、形は違えど、人の心にズケズケ入ってくる面々。そう、この壁画の人物たちは。
ニュータイプの片鱗を見せたものたち。
人と人とが誤解なく解りあえること。それは決して平和を招くことではない気がする。人の悪意は覗きこみたくない、自らの内面を見られたくもない。
完璧なニュータイプとは、自らが成熟している者たちの集団でなければいけない。若しくは全てに動じない強さをもった……。
いかに現実離れしていることか。
だから人は夢を見る。完全体のニュータイプとは何かを求め、指針とすべくさ迷う。
所詮、人間など哀しきサーカスの子供でしかないのだ。