諸君、ご壮健かな。
私はアナハイムエレクトロニクス(ケーズデンキ)にいた。油断していた、私は完全に。
目の前に突然。
赤の戦慄が走った!
……くう。私には心休まる瞬間すらないのか!この赤い彗星シャア・アズナブルが引き連れてきた機体。
それは!
……。
完全にこれにしか見えん。
ええい、ララァは私の母になる可能性が云々!わからいでか!云々かんぬん!そんな脆さを駄々漏れにした、あの哀愁のサザビーまんまではないか。
右手も。
左手も。
アムロ・レイのνガンダムを翻弄した、あの伝説の機体を操りうる操縦棹にしか見えん!
さらにシート背もたれには。
ジオンの紋章が。
ネオ・ジオンであったらなお良かったが、この際そのようなことは些細なことだ。そのようなことよりも、現世にこの駆体が甦った。その事実だけでよいではないか。
しかし、後ろから見ると。
さらにコックピット感が。
くうぅ。
……。
くうぅ。