冷蔵庫が壊れた!フワッとした”イタリア式配達日”にモヤッとする野暮な日本人の苦悩〜国際結婚夫婦の価値観の溝

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どうも皆さま、ボンジョルノ♪

すっかりコロナ禍ライフが日常化してきた昨今。マスクと社会的距離以外、街を見回すとリラックスした雰囲気で、なんだか普通が戻ってきた感じです。

ん?はて、普通…とは?

いつだったか日本語勉強中のイタリア人に「日本人がよく使う普通って何?」と聞かれたことを思い出します。そうですね、普通ってなんだろう?

なんてことをボンヤリ考えながら、冷蔵庫を買いに行ってきました。そう…冷蔵庫、壊れちゃって…。



家具埋め込み式の冷蔵庫は選択肢が少ない

冷蔵庫って開けると電気つきますよね。この夏、フッと消えた灯。電球切れ?かと調べたけど、切れてない。でも冷える。

冷凍庫もしっかり凍るので、開けても真っ暗闇の冷蔵庫でお茶を濁していました。

でも、冷蔵室はちゃんと冷えてなかったようで、先週末、とうとう大切な糠床が黴びてしまったことが発覚。やっと重い腰をあげることに(そもそも暗い冷蔵庫はとても不便w)。

ところで、冷蔵庫には2種類あります。

いわゆる普通の冷蔵庫(また普通…)と家具の中に埋め込み式のヤツ。我が家のは後者。「家具に合わせてオーダーメイドなのだろうか?」まず、どういう仕組みになっているのか、理解するところからスタートです…。

↓友人宅の美しいキッチン。「埋め込まれた冷蔵庫」ってこんな感じ。

キッチンを設計した設計士に聞くと「電気量販店へ行けば良いよ」とのことなので、早速月曜日に行ってみると…。

キラキラした最新大型冷蔵庫がズラリと並ぶ素敵な売り場の奥の方に、ちんまりと「はめ込み用冷蔵庫」のコーナーがありました。

大・中・小と並んでるだけの地味なコーナー…。

最新の冷蔵庫って、すっごい機能がいろいろついてるじゃない?見るだけでも楽しいのに…はめ込み型冷蔵庫の選択肢のなさよ〜。

冷やす、凍らす。
以上!

ってな感じのシンプルな冷蔵庫だけ。まー良いんですけどね、それでも…。糠床が黴びなきゃ。そして…届けば!



で、配達日はいつですか〜?説明がちっとも理解できない野暮な日本人ですみません

配達は、営業日3日以内です。業者から電話あります。はい、じゃあさようなら」

と終わってしまったのだけど、え?は?で?と疑問符が頭上に乱立。

営業日って今日から数えてですよね?
業者さんから電話があるのはいつ?
電話が3日以内に来るってこと?
ん?電話から数えて3日ってこと?
なになに?3日以内ってなにー?!
あ!もし万が一電話が来なかったら、どこに連絡すれば良いの
(←イタリアではあるある)?!

と、質問攻めにしましたが、店員さんもピンキー(夫)も「このシニョーラ、何言ってるんだろう?大丈夫?」な顔。

「えっと、営業日3日の”営業日”は明日から数えるから、今日は月曜だから、火、水、木。うん、木曜日までには届くってことですよ。それに間に合うように業者から電話があって、お届け日を確定するってことです」と。

「じゃあ、電話は?電話はいつかかってくるの?場合によっては、3日目の朝に電話があって「今から行きます」とか急に言われることもあるってことですか?(イタリアならありそう)」

「あははは、まさかー。明日には電話があるでしょう。」

「でしょう?!でしょうってことは、ないこともあるってことですよね?その場合はどうするんですか?」

「…このレシートにある番号にかけてね」

「繋がるんですか?!」

…だんだんクレーマーっぽくなってきてしまったので、やめました。

購入時に配達日(および配達予告の電話の日時)が確定しないって、モヤっとする〜!

全体的にフワッとしてるけど、なんとなくイタリア人同士(店員とピンキー)はわかり合ってる風なので、ガチガチに聞き続けるのも野暮…。

ピンキー(夫)にボヤく。営業日の数え方が、明日からってなんでスルッとわかるのよ!

「だってもう夕方だから」。

夕方なら、営業日に今日を含めないのが当然ってピッとはわかりませんよ…。だって、日本だったら24時まで”今日”じゃん?!夕方ならまだ伝票の処理ができるじゃ〜ん?!(働く人に優しいですね、イタリアは)

何十年住んでも異文化を感じ続けています…。



国際結婚夫婦の口喧嘩は、無駄に壮大

帰り道で、「業者さんからの電話、ちゃんとかかってくるかなー。」とまだボヤついていると、ピンキー(夫)「明日の朝かかってくるでしょ(多分)。そんなに心配しなくても大丈夫だよ」

妻「え?心配っていうかさ、イタリアって不測の事態だらけだから一応いろいろ想定してるだけだよ。リスクヘッジだよ

夫「ぶっw!たかが冷蔵庫の配送で、リスクヘッジってw。そんなに心配するのは、もっと重要な問題が発生した時だけにしといたら?戦争とか

妻「は〜?戦争?!」

ここで、やや口論になりましたw。

たかが配達日、されど配達日。特に面倒なこと(主に「電話こない」的なヤツ)に巻き込まれたくないし、糠床がカビるし。

妻「戦争が始まるまでリスクヘッジしないの?そうやって、いろいろ想定しないでテキトーにやってるから、イタリアは常に何事もスムーズにいかないんじゃなーい?」

国際結婚夫婦の口喧嘩は、それぞれの国民(知らない人も含めてw)を巻き添えにしがちだから、無駄に壮大になりますが、よくよく考えれば単なる個人の価値観の違いだけでしかない

イタリア人にも緻密な人はいるし、日本人にもフワッとしたままでも納得できる人はいるし。背景が違いすぎるから価値観の溝は埋まらなさそうだけど…背景関係ない根本的な価値観が同じだから一緒にいられるんだよな、とうっすら思い直せば、たまに埋まらない溝があっても面白いかな。ってなもんです。国際結婚夫婦のコツですね…。

夫「…どっちにしても電話が来なかったりしたら、調整するのは僕なんだから」

妻「そりゃそーだけど。待機の3日間になっちゃうねー」

夫「これ以上追求しても店員さんはわからないんだから、しょーがないよ。Andrà tutto bene(きっとすべてうまくいくよ)」。

あ、そ。

帰ってきた本日のイタリア語

Andrà tutto bene
アンドラー・トゥット・ベーネ

”いろいろ想定しても何も変わらないから、多分うまくいくって思っておこうよ、うん、きっと大丈夫。あ〜良かった、今日も空が青い!”

コロナ騒動中には、あんなに感動したフレーズですが、ま〜ホントしょっちゅう使いますよ(たまにイラっとするけど、こういう発想は好き)。

…そして翌日の朝、業者さんから電話!

あ、よかった。
思ったよりちゃんとしてる!

「お届けは、土曜日です。また電話します」

はぁ?!土曜日って4日目じゃん!

やっぱりイタリアの普通に、イタリア暮らしが何十年になったとて馴染める気がしません!さて、土曜日はいったい何時に電話がかかってくるでしょう…?

続き。

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