この応用訓練での実機での訓練内容はエアラインのオペレーションを模していたのでほとんどがクロスカントリーだ。
ナパ飛行場からカリフォルニア州内、そして時には東に位置するネバダ州、北に向かってオレゴン州、ワシントン州の飛行場まで行ったりした。
訓練生二人+教官という編成で、訓練中は我々訓練生の一人が左席に、そして教官が右席に座る。だがレッスンの最後の方になるといよいよ訓練生だけで左席・右席に座るという教官の保護から外れたある意味「ソロフライト」に近い状態の訓練も行う。
毎回ではなかったが、時には他の訓練機と同じ目的地にして、目的地の飛行場でみんなでランチを食べるなんてこともしたりしたし、ネバダ州にあるリノ飛行場へ行った時には飛行場内に小さなカジノがあったりしたので、少しだけスロットマシンで遊んできたりしたものだ。
この応用訓練中は慣熟飛行が目的で特にチェックライドがあるわけではなかったので、リラックスした雰囲気で本当にフライトというものを楽しめた。
休みになると、日本人教官やアメリカ人教官の家にみんなで招待され、(私はルールを知らないが)アメリカンフットボールを見たり、市場で買ってきた新鮮なシーフードをみんなで食べたり、年末年始の休みにはカリフォルニア州では有名なスキーリゾートであるレイクタホという所に泊りがけで行ってスキーを楽しんだりした。
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そんなリラックスしたフライトを楽しんでいたある日、我々クラス全員が総務担当者から話があると呼ばれた。
訓練ももうすぐ終わりだから帰国についての話なのかなにかと思い行ってみると...........................
「君たちにお知らせがあります。」
「君たちのクラスは東京に帰った後B747在来型へ進む予定でしたが、変更になりました。新しい機種は.........................」
(ナヌナヌ~~~~???)
ドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコ........
(やっぱりドラムの効果音)
「B767です。」
う~~~~ん、どうリアクションしていいかわからん!!
いいのかわるいのか?
いかんせん、前のクラスや先輩のクラスでB767へ行ったクラスがなかったから、全く情報がなかったのだ。
聞くところによると我々のクラスが初めてB767へ行くクラスになるらしい。
「なんか小型機らしいよ。」
そんな声が聞こえてきた。
B767ってどんな飛行機なん????
つづく
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