アイカム不動産専務のブログ

OCNブログ人が無くなったので引っ越してきました。

簡宿(カンシュク)

2019-07-04 09:54:52 | 日記
民泊に興味のある方なら知っていると思いますが、住宅宿泊事業法(民泊新法)にある年間180日縛りの許可とは別に、昔からある旅館業法に定められる簡易宿泊所ってものがあります。略して「カンシュク」。こちらは180日縛りなど無く普通の旅館やホテルに近いものです。今まで法規制が厳しすぎて使い勝手が悪かったのが民泊新法の流れで内容が緩和されてきたのです。と言っても簡単に許可が取れる訳ではなく、それなりに苦労を要します。イメージ的には、これまで大きなホテル並みの規制があり個人や小規模事業者ではとても手が出せなかったものが、頑張ればなんとかできそうなレベルまできたという感じです。申請窓口は萱町6丁目の松山市保健所生活衛生課です。

 「これに一発挑んでやろうじゃないの~!」

 息巻いて申請を進めていくと、市役所の建築指導課から事前協議に来庁して下さいとの連絡があった。早くも生活衛生課から建築指導課に行かされてしまってます。(ワンストップで出来ないのかよ~)。それまでに建築確認図面などを提出しているにも関わらずこれこれしかじかの準備をしてきて下さいと。宿泊部分が分かる平面図、全体の建物配置図。階段の踏込、蹴上、幅の寸法。廊下天井高、手摺の高さ。解放廊下であることが分かる写真。隣接地までの距離が分かる写真。室内サッシ・窓の天井からの寸法、縦横寸法。「もしかして嫌がらせ?」と思ったが実際に協議してみると必要な事項のようでした。

 そこでまたまた注文がつきました。玄関と台所の間に扉が無いのがわかる写真。非常用照明(誘導灯ではない)があるなら点灯した写真。無いなら設置図面の提出。「なんぼ言うてくるねん!」

 さらに厄介なのが消防のほう。窓口は松山東消防署。適合証明を取るには消防訓練の実施が必要と。(なんで賃貸で住んどる人がみんな出てきてくれたりするんぞ)。消防設備点検報告が必要。(防災屋さんに頼まんと自分でなんか作れんがな)。よう分からんが防災対象物点検もいるとかなんとか。

 さらに追い打ちをかけてきます。地下水を使っているのなら水質検査をして下さい。少し前まで市でも検査していたらしいが今は認定機関を選んで自分で持って行かなくてはなりません。味酒町の愛媛県総合保険協会ビルにありまして、まずは容器を取りにいかないといけないんですって。

監査機関:「ところで検査項目は何項目ですか?」

私:「項目?旅館業法上の簡易宿泊所の許可が取れるだけでいいんですが」

検査機関:「こちらでは分かりませんので権限者に聞いてきて下さい」

私:「素人泣かせですな~」



まだまだ挑戦はこれからです。ブチ切れずに頑張りましょう




(専務)



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