改元時のホロスコープ 昭和と平成と令和 | 星が語る『Star』~Astrology Cafe~

改元時のホロスコープ 昭和と平成と令和

昭和 1926年12月25日

 
平成 1989年1月8日
 
令和 2019年5月1日
 
昭和元年12月25日は、大正15年12月25日でもある。この日、大正天皇が崩御され、昭和天皇が即位されたが、元号は、午前11時ごろ発表されたので、発表のタイミングから昭和と考えることにする。山羊座の太陽・金星と、牡牛座の火星、乙女座の月のグランドトライン。これだけ見れば、勤勉で幸せな時代のように思われるのだが、魚座のアセンダントと、射手座のミッドヘブンの支配星、海王星と木星がオポジションであり、また、山羊座の金星と蟹座の冥王星のオポジションが、グランドトラインを貫いてカイトになっているために、国土が焦土となり、そののち、驚異的な復興と復活によって、未曾有の経済成長を遂げたことが示されていたことに気づく。
 
平成元年は1月8日から始まる。昭和天皇が昭和64年1月7日に崩御され、現在の上皇が、その日に即位されたが、元号は、翌日から改められることになった。したがって、昭和64年1月7日、平成元年1月8日と、元号が重なる日は存在しておらず、1989年1月8日午前0時をもって平成が始まったことになる。天秤座のアセンダント、牡羊座のディセンダントの支配星、射手座の金星と牡羊座の火星は、トラインであり、7ハウス、ディセンダント上に火星があり、山羊座の太陽とスクエアであるにもかかわらず、外交の面では、それなりに調和的な成果を上げた平成らしい雰囲気が感じられる。山羊座の天王星・土星・海王星・月・太陽。言うまでもなく、偏りすぎである。阪神淡路大震災、東日本大震災という、ふたつの大震災が起こり、それだけではなく、多くの災害がもたらされた時代である。バブルの崩壊の音のなかで、平成の即位礼が執り行われたことを思うと、さほど暢気でいられた時代ではなかったことは間違いない。冥王星が蠍座に、土星が山羊座にあって、本来の位置にあるわけだが、極端なことが多かった、という印象を受ける。
 
さて、令和である。2019年4月30日に天皇が退位され、2019年5月1日に今上天皇が即位された。したがって、平成31年4月30日の翌日が、令和元年5月1日である。この改元は、事前に告知されたものであるから、当然のことながら、2019年5月1日午前0時をもって令和が始まったことになる。これが、なんというか、昭和、平成とは異質の、奇妙なホロスコープなのである。山羊座のアセンダントを、山羊座の土星・冥王星のコンジャンクションがライジングしている。この、山羊座の土星・冥王星は、魚座の海王星・月とセクスタイル、牡羊座の水星とスクエアである。さらには、この魚座の海王星・月を脚として、射手座の木星、双子座の火星のオポジションによるTスクエアが形成されている。昭和の冥王星のオポジションによるカイト、平成の天王星・土星・海王星・月・太陽のステリウム、令和の木星、海王星・月、火星のTスクエアと、穏やかさとはほど遠い天体の配置が改元のタイミングに登場するのは、どういうことなのだろう。令和改元のホロスコープも、海王星が魚座に、土星が山羊座に、木星が射手座にある。平成の例を考えると、本来の位置に天体があるとしても、極端なことが多くなるにすぎないように思う。ミュータブルサインでのTスクエア、しかも、木星と海王星のスクエアを含むとなると、見通しが立たない上に、何をどう信じればいいのかわからないということになりかねない。しかも、水の害が多発し、ものごとは何もかもが簡単に大騒動になる。山羊座のアセンダントをライジングする山羊座の土星・冥王星。いったい、令和は、どういう時代になるのかと、考えただけで、震える。
 
 

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