源氏物語イラスト訳【夕顔311】いみじく | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏物語イラスト訳【夕顔311】いみじく

いみじく御心地惑ひければ、

「かかる道の空にて、はふれぬべきにやあらむ。さらに、え行き着くまじき心地なむする」

とのたまふに、

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【源氏物語イラスト訳】

 

 

いみじく心地惑ひけれ

訳)ひどく気持ちが乱れなさっので

 

 

かかる道の空にてはふれべきあら

訳)このような道端野垂れ死にしてしまうので あろう

 

 

さらに行き着くまじき心地なむするのたまふ

訳)まったく帰り着くことができ そうにないするおっしゃるので

 

 

【古文】

いみじく心地惑ひけれ

かかる道の空にてはふれべきあらさらに行き着くまじき心地なむする

のたまふ

 

【訳】

ひどく気持ちが乱れなさっので

このような道端野垂れ死にしてしまうにちがいないので あろう まったく帰り着くことができ そうにないする

おっしゃるので

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【いみじく】

※【いみじ】

■【御(おん)】

■【心地(ここち)】

■【惑ひ】

※【惑(まど)ふ】

■【けれ】

■【ば】

■【かかる】

■【道の空(みちのそら)】

■【にて】

■【はふれ】

※【はふる】

■【ぬ】

■【べき】

■【に】

■【や】

■【あら】

■【む】

■【さらに】

■【え】

■【行き着く】

■【まじき】

■【心地(ここち)】

■【なむ】

■【する】

■【と】

■【のたまふ】

■【に】

 

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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

☆本日の『源氏物語』☆

 

「はふる」という古語は、

いろいろ説があるようです。

 

「放る」「棄る」…もしくは「葬る」。

 

とりあえず、渋谷栄一先生注の「のたれ死に」の説にしたがって訳しました。

 

チュー

 

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