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憧れの総合商社に勤める静香は、姪の奈々と遊園地に行く事になり、怪しい催眠術師の館に入る。そこで奈々は学芸会のミュージカルが上手くなりたいと催眠をかけてもらう。翌朝、静香が音楽を聴きながら出勤すると、なぜか軽快に身体が動き出す。そのまま外へ飛び出すと、バスに轢かれそうになって、静香は気づいた。催眠は自分がかかってしまったと。

 

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「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」などで有名な矢口監督の最新作を観てきました。

と言いつつ、2回目の鑑賞でした。

1回目は春頃で、矢口監督の最新作で題名が「ダンスウィズミー」と言う情報だけで、しかも他言無用という事で、公開されてやっと感想が言える喜びで溢れています。

 

今回は少し冷静になって、1回目を思い出しつつ、忘れてしまっていた所を補完しつつ観ました。

 

観終わった感想としては、

爆笑という程ではありませんが誰もが楽しめる完成度の高いミュージカルコメディでした。

 

初見の時は、あっという間に終わってしまって、只々圧倒されていましたが、今回はいかに自然な物語の運びで流れが気持ちいい事に気づかされました。

 

ミュージカルの不自然さに対する矢口監督からの答えという事から始まったこの映画。

ミュージカルっぽいシーンの完成度はスタッフの皆さんのおかげで、大変素晴らしかったのですが、そこから溢れる笑いは発明かと思いました。

 

その後に続く、歌唱やダンスなども、映画とシーンにぴったりな選曲の数々で、笑いがなくても音楽が鳴るだけで楽しい気分になってました。

 

ふと、これが矢口流ミュージカルの楽しませ方だったと気づかされました。

 

主役を演じた静香役の三吉彩花さんは、失礼ながら知らなかったのですが、矢口監督流の指導もあって、ダンスで決める所は、びしっと決まるような主役に相応しい立ち振る舞いになっていましたが、

今回、一番凄かったのは旅のバディとして最後までほぼ出続けた、千絵役のやしろ優さんだったのでは?と2回目を観て思いました。

 

ある事をきっかけに2人で旅をするのですが、時にトラブルメーカーになることがあるけれども、行く場所行く場所で盛り上げ役を買って出て、物語に深みを与えているのも千絵のおかげだと感じます。

初登場シーンも1回目は気づかない位オーラがないのですが、インパクトが凄いシーンでした。

 

言いたい事は沢山あるのですが書ききれません。

 

はっきり傑作と言っていいと思います。

正直春に観た時からもう決めてました。

 

映画を観る前にどんな悪い事があったとしても、この作品を観終わったら、楽しい気持ちになれるそんな作品です。

 

まだまだ傑作が控えているかもしれないので、控えめに言いますが、今年一番のオススメです。

 

全国各地で公開されていますので、是非観てみて下さい。

 

公式サイト