株式会社経世論研究所 講演・執筆依頼等、お仕事のご依頼はこちらから 

三橋貴明のツイッター はこちら
人気ブログランキング に参加しています。

新世紀のビッグブラザーへ blog
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

『消された景気後退①』三橋貴明 AJER2019.2.19

https://youtu.be/TDwjw0xpMmw
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

【一般参加可能な講演会のお知らせ】

衆議院議員あんどう裕・第一回日本の未来を考えるセミナー

https://www.andouhiroshi.jp/japan-future

2019年3月9日(土) 15:00-

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 

三橋TV第55回【河添恵子先生登場!中国共産党の真実】 

https://youtu.be/u2xw-Ma9ysY
 


 マレーシアから帰国しました。

 いやあ、今まで行った東南アジアの中で一番良かったです。何しろ、空気は綺麗、渋滞も大したことなく、クラクションの音も聞こえない。


 高速道路は片側五車線! マハティール首相の「前の時期」のルックイースト(日本を見ろ)戦略によるインフラ整備が、まだ効いています。

 ちなみに、マレーシアは今の日本を見倣ってはなりません。むしろ、きちんと投資を増やし続けているマレーシアを、日本が見倣わなければならない時代ですね。


 無論、マレーシアはマレーシアで深刻な問題を抱えているのですが、とりあえず「観光」のみを考えた場合は、東南アジアの中ではお勧めできる国です(わたくしは観光に行ったわけではないですが)。


 ところで、マレーシアのクアラルンプールには、2015年に開通した「BRT(バス・ラピッド・トランジット)」があります。BRT運営公社のご好意により、試乗をさせて頂きました。

 なかなか、得難い体験でございましたよ。


【写真 クアラルンプールのBRT試乗の際に最前方から】




 BRTとは、一般道路と区分されたバス専用道路を、まるで鉄道のように駅から駅へと、バスが乗客を運ぶ交通システムです。


 クアラルンプールのBRTは、高架上の専用道路を、電動バスが高速で駆け抜けます。電動バスなので、実に静か。しかも、高速。さらに、騒音が少ないため、写真を見れば分かりますが、一般の鉄道や高速道路のように、両サイドに防音壁を設ける必要もありません。

 もちろん、同じ高架上の公共交通システムではありますが、モノレールなどと比べると安いです。


 高架上の道路にせずとも、地上にきちんと一般道から隔離されたバス専用道路を建設すれば、BRTは実現可能です。

 それ以上にわたくしが注目したのは、何しろ「バス」なので、曲がりくねった専用道路でも特に問題は生じない。鉄道が上れない坂であっても問題ないという点です。


 何を想定しているかといえば、飯田市です。厳密には、丘の上に位置するJR飯田駅と、丘の下、天竜川の近くに建設される「リニア長野県駅(仮称)」との接続になります


 現在は、飯田駅と長野県駅の間は、自動車で移動するしかありません(15分程度)。何しろ、丘の上と下なので、曲がりくねった道路をくねくねと進むしかないのです。

 とはいえ、両駅間を直線的に鉄道で結ぼうとしても、勾配がきつすぎ、無理でしょう。

 BRTなら、OKです。BRTであれば、湾曲が多く、かつ勾配がある「バス専用道路」であっても、すいすいと上り下りできます。しかも、電動バスであれば、騒音も全く無い。


 飯田市は、リニア長野県駅との接続のため、飯田線の新駅建設を考えているようですが、「あの」本数が少ない飯田線の駅が増えたところで、利用者がいるのでしょうか。


 それよりもBRTを建設し、10分(たとえば)ごとにバスをビュンビュン送り出した方が、絶対に「便利」です。リニアの利用客も激増でしょう。


 日本の舗装技術があれば、静かで、安定的で、振動も騒音もない、快適なBRTが実現できるのです(クアラルンプールのBRTは、バスは良かったのですが、車道の舗装が荒いのが玉に瑕でした)

 いかがでしょう、飯田市の皆さん。


          


 ついでに書いておくと、BRTで「自動運転」が実現できれば、さらに便利なわけでございます


『JR東日本ら7社、大船渡線BRTで自動運転バスの実証実験を公開 BRT専用道で車線維持制御実験、速度制御実験、正着制御実験など実施
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1168374.html
 JR東日本(東日本旅客鉄道)、先進モビリティ、愛知製鋼、京セラ、ソフトバンク、日本信号、NEC(日本電気)の7社は、大船渡線のBRT(バス高速輸送システム)で、専用道447mの区間を使ったバスの自動運転の技術実証を行なっており、その様子を1月29日に報道向けに公開した。
 JR東日本では、2017年9月に公共交通の将来のあり方やモビリティを変革することを目指す「モビリティ変革コンソーシアム」を同社が中心となって設立し、現在は140弱の企業、大学、研究機関などが会員に名を連ねる。このなかに、「鉄道ネットワークを中心としたモビリティ・リンケージ・プラットフォームを構築し、出発地から目的地までの『シームレスな移動』の実現をめざす」ことをテーマに活動を行なう「Door to Door推進ワーキンググループ」があり、今回の実証実験はこの一環として行なわれるものとなる。(後略)』


 すでに、日本もBRTの自動運転の実験をしていたのですね。


 リニア新幹線が開通するのが2027年ですから、自動運転の電動バスによるBRTも、十分に実用可能になっているでしょう。


 世界最先端のリニア新幹線長野県駅と、情緒あふれる飯田線の飯田駅を、自動運転のBRTで結ぶ。夢があります。

 もっとも、この種の夢を実現しようとしても、緊縮財政という呪縛が、「予算が!カネが!」が立ちふさがるのが我が国です。

 予算が、カネがとわめきたて、投資をせず、衰退途上国化している。

 「将来のための投資」を怠る国に未来はない。


 投資をさぼり、崩壊したインフラ、落ちぶれた国家を残すことこそが「将来世代へのツケの先送り」であるという事実を、日本国民は理解する必要があります。 
 
「投資を怠る国に未来はない!」に、ご賛同下さる方は、↓このリンクをクリックを! 
          

本ブログへのリンクは以下のバナーをお使いください。
新世紀のビッグブラザーへ blog
◆関連ブログ
日本経済復活の会のホームページは↓こちらです。
            

◆三橋貴明関連情報
新世紀のビッグブラザーへ ホームページ は
こちら です。
メルマガ「週刊三橋貴明~新世紀のビッグブラザーへ~」  は↓こちらです。