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『政府が国債を発行すると家計の預金が増える①』三橋貴明 AJER2019.2.26

https://youtu.be/mBjN9lCa2h8

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三橋TV第65回【日本を救う新・政策集団の政策】

https://youtu.be/kPqWK_cdqZY

 

 改めて、移民政策のトリレンマとは、
「移民受入」
「国民の自由」
「安全な国家」
 は、三つの内、二つまでしか実現できないという法則です。

 シンガポールは「安全な移民国家」を実現していますが、国民の自由は著しく制限されています。
 欧州は、国民の自由を残したまま移民受入に邁進し、安全な国家が失われてしまいました。挙句の果てに、安全な国家を取り戻すために、国民の自由制限も始まりました。

 国民の自由と、安全な国家を両立したいならば、移民を受け入れてはならないのです。

 外国からの移民を何も考えずに受け入れると、どうなるか。最終的には、移民に国家を乗っ取られ、既存の文化、伝統、生活が破壊され、人々は「別の国」で生きることを余儀なくされます。あるいは、移民たちの奴隷と化す。

 そんなバカな! などと言わないで下さい。上記のまま、移民が自分たちの土地を乗っ取り、別の国を作ってしまった。その過程で、大勢の地元民が殺され、虐待された。歴史的な事例を、二つだけ挙げておきましょう。日本の南に、二カ国あります。

 オーストラリアとニュージーランドです
 
NZ乱射、死者50人に=豪州男、単独犯か-首相に犯行声明
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019031700202&g=int
 ニュージーランド(NZ)中部クライストチャーチで起きた銃乱射テロ事件で、同国警察は17日、死者が1人増えて計50人になったと発表した。殺人容疑で訴追したオーストラリア人のブレントン・タラント容疑者(28)以外に逮捕された男女2人は事件に関係していなかったことが判明し、タラント容疑者の単独犯行だった可能性が高まった。
◇モスクが「血に染まった」=容疑者はネットで生中継
 アーダーン首相は17日の記者会見で、タラント容疑者からテロ実行の9分前に犯行声明の「マニフェスト」が電子メールで送り付けられたと認めた。だが「(犯行の)場所が含まれていなかった」とし、阻止は難しかったとの認識を示した。メールは治安担当者に直ちに転送したという。
  警察などによると、16日夜時点で事件現場となった二つのモスク(イスラム礼拝所)から全ての遺体が収容され、50人の死亡が確認された。負傷者も50人に上っており、死傷者は計100人に達した。まだ30人以上が入院し、12人が集中治療室にいる。政府は死者の暫定リストを関係者に配布した。AFP通信によると、死者の年齢は3~77歳。(後略)』
 
 移民国家の移民の子孫が、移民問題を理由に、イスラムのモスクを襲い、何十人もの人々を殺害する

 容疑者のブレントン・タラントの「マニフェスト」には、ノルウェー連続テロの実行犯であるアンネシュ・ブレイビクの名前が登場するとのことです。

 ノルウェーは、国民国家。ニュージーランドは、移民国家。いずれの国でも、比較的若い白人男性が、移民に反発し、冷静に、一日で何十人もの人間を殺した。

 ブレントン・タラントの犯行を受け、NZ国民が怒り狂い、「安全」を求めて「自由」の制限に動くのか。あるいは、ノルウェーのように、日々、安全が失われる中、「寛容」の国家を維持しようとするのか。

 いずれにせよ、苦難の道です。
 
 
 ノルウェーにせよ、ニュージーランドにせよ、あるいは日本にせよ、国民が、
「安全な国家を維持するために、自由を失いたいか? それとも、自由を維持したまま、安全な国家を失うか?」
 などといった選択を強いられる筋合いはないのです。ところが、「移民問題」は容赦なく国民の自由と安全な国家を攻撃してきます。

 間もなく、移民法が施行され、移民国家日本が本格的に始まります

 しかも、日本はデフレ下で緊縮財政を強行するという、最悪の環境下で移民を受け入れていくのです。当然ながら、移民に「害を受けた」あるいは「害を受けたと思い込んだ」貧困化した日本国民(恐らく若者)が反発し、ノルウェーやNZと同じタイプの事件が多発することを「覚悟」しなければなりません。

 移民政策のトリレンマからは、誰も逃れられないのです。

 反移民の勢力が勃興し、移民を庇う国民も声を出し、移民政策を巡り、国民が真っ二つ。反移民派と移民推進派が衝突する反対側で、グローバリズムの政策は容赦なく進められていく。

 この「構図」を理解し、何としても日本の移民国家化を食い止めなければなりません

「すでに、日本は移民国家だよ」
 と、冷笑するのは簡単です。

 とはいえ、本気で日本国のことを考えるならば、将来の日本国民に対する責任を果たしたいならば、「100負けても、101は負けない」「1000負けたとしても、1001は負けない」と、足掻く必要があるのです。

 少なくとも、わたくしは足掻きます。
 
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