三橋経済塾第九期の入塾申し込み受付中!

株式会社経世論研究所 講演・執筆依頼等、お仕事のご依頼はこちらから
三橋貴明のツイッターはこちら
人気ブログランキングに参加しています。

チャンネルAJER更新しました。

「安倍政権のレガシー(後編):前半)」三橋貴明 AJER2020.9.14

    

 

令和の政策ピボット呼びかけ人に、高橋あさみ様(私立Z学園高等学校 1年4組 16歳)が加わって下さいました。
また、メルマガ「令和ピボットニュース」が始まりました。皆様、是非とも、メルマガ登録を!

 

主権者と権力を繋ぐ諸団体・国会議員・政党、そして「派閥政治」の真実 [三橋TV第289回]

https://youtu.be/MdvXC2SGTpA

 菅政権が始まりました。わたくしは本内閣を「菅・アトキンソン内閣」と名付けましたが、何と、あの日本経済新聞までもが早々と菅総理とアトキンソン氏、他構造改革主義者たちとの深い関係について記事にしていたので、驚きました。もちろん、日経でございますので、別に「批判的」というわけではありませんが。

菅氏の人脈、目立つ「構造改革派」 経済優先へ幅広く

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63845920V10C20A9PP8000/

 自民党総裁選で勝利した菅義偉総裁は経済優先を掲げる政権運営に向け幅広い人脈を築く。観光政策や規制改革、金融といった個別分野ごとに構造改革を主張する人物が目立つ。自民党に限らず、公明党や日本維新の会にもつくった連携先が政権運営の強みとなる。
 菅氏は若手議員の頃、「政治の師」と仰ぐ故・梶山静六氏から「官僚は説明の天才だからお前なんかすぐにだまされる」と指導を受けたという。梶山氏からは政官財の人脈を引き継いだ。
 官房長官を務めた7年8カ月の間も朝昼夜と各分野の人物と会食をこなした。夜は2軒をはしごすることも珍しくない。
 安倍政権下で成果を上げた外国人旅行客(インバウンド)政策は小西美術工芸社のデービッド・アトキンソン社長の意見に耳を傾けた。同氏は『新・観光立国論』の著作を持つ。
 菅氏は2016年3月、当時20年に2000万人だった目標を4000万人に引き上げた。国際観光旅客税(出国税)を新設するなどして、安倍政権発足時に約100億円だった観光庁予算を約700億円に増やした。
 アトキンソン氏は最低賃金の引き上げや中小企業の再編も提唱する。菅氏は5日の日本経済新聞のインタビューで「検討に値する」と述べた。
 「大胆な改革」を掲げた規制改革は金丸恭文フューチャー会長兼社長らの意見を参考にする。金丸氏は規制改革推進会議のメンバーとして菅氏を支えた。(後略)』

 アトキンソン氏のみならず、ヒューチャーの金丸会長の名前も出ています。後略部では、サントリーホールディングスの新浪剛史社長、SBIホールディングスの北尾吉孝社長、そしてパソナの竹中平蔵会長も登場しました。


 菅総理は、安倍前首相以上にこの種のレント・シーカー(政商)と「お友達」なのです。


 心温まる未来が待っていますね。


 ちなみに、安倍政権下でキャッシュレス決済、スマートシティが凄まじい勢いで進み、コロナ禍でテレワーク、オンライン診療などが推進され、菅内閣で「デジタル庁」の議論が始まったのは、金丸氏と竹中氏の影響が大きいです。


 金丸氏は政府の規制改革推進会議の議長代理で、竹中氏は国家戦略特区諮問会議の有識者議員。さらには、両名共に未来投資会議のメンバー。
 

 一体全体、何の権利があって、この種の経営者たちは「民間議員」などと称して政権中枢に入り込み、政策立案に影響力を与えているのでしょう。金丸氏や竹中氏が許されて、わたくしが政府の諮問会議で「権力」を行使できないのは、なぜなのですか?


 日経が書いている通り、菅総理は竹中氏、金丸氏とも関係が深いのです。今後も、政府の諮問会議に入り込んだ金丸氏、竹中氏ら「民間の経営者」が政策を主導する政治が続くことになります。今回から、外国人であるアトキンソン氏が加わることになるでしょうが。


 もっとも、日本の「政治」が腐っているのは、金丸氏や竹中氏、アトキンソン氏が民間人、経営者の立場で政権に入り込んでいること、それ自体ではありません。彼らが「国会」という、我々主権者の代表機関をパススルーし、自己利益最大化のための政策を推進していることが「批判されない」こと。これこそが、日本の政治腐敗の根幹なのです。

 

【三橋貴明の音声歴史コンテンツ 経世史論】

http://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/

※特別コンテンツ、近現代史研究家・林千勝先生【大東亜戦争の真実~奪われた勝利への道~】が視聴可能となりました。

 

 この種のレント・シーカーが跋扈する構造は、安倍政権期も同じでした。もっとも、林千勝先生が「安倍総理は瓶の蓋」と表現されていましたが、何となく「安倍総理は愛国者」「安倍総理は保守派」的なイメージがあるため、本来はレント・シーカーに食い物にされている国家の構造に怒りの声を上げるべき勢力(いわゆる保守派?)が、
「安倍総理は日本国家のことを考えてくれている」
 といった「妄想」により、反発を封じ込められてきました(だから「瓶の蓋」なのでしょう)。

(※何度も繰り返していますが、わたくしは「保守派」とやらではありませんので、勝手にカテゴライズするのはやめてね)


 実際には、安倍政権により日本国の構造は小泉政権期以上に「グローバリズムのビジネス最大化」に向けて破壊されていきました


 そして、菅政権では安倍政権期以上に日本の構造改革なる「構造破壊」が進むことになるのでしょう。 
 とはいえ、菅総理は安倍総理とは異なり、瓶の蓋にはなれません。そこに、希望があります。


 というわけで、わたくしは菅内閣に「菅・アトキンソン内閣」とレッテルを貼り、特定のビジネスのための政治が普通に行われ、それを多くの国民が批判しないという「腐敗」を浄化したいのです。


 菅内閣は、日本国民のためではなく、特定の「ビジネス」「政商」たちのための内閣であるという「事実」の拡散にご協力ください。

 

「政商どもから日本国を取り戻そう!」にご賛同下さる方は↓このリンクをクリックを!

本ブログへのリンクは以下のバナーをお使いください。
◆関連ブログ
日本経済復活の会のホームページはこちらです。
㈱日本富民安全研究所のブログ絶望の先にはこちらです。
◆三橋貴明関連情報
新世紀のビッグブラザーへ ホームページはこちらです。
メルマガ「週刊三橋貴明~新世紀のビッグブラザーへ~」はこちらです。