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チャンネルAJER更新しました。
「潜在成長率の誤解に殺される(前半)」三橋貴明 AJER2020.10.26
令和の政策ピボット呼びかけ人に、林千勝先生(近現代史研究家)が加わって下さいました。
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GoToビジネス! 全ては「オレ様の利益」のために [三橋TV第322回] 三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/8YgXl2GY9yw
チャンネル桜「Front Japan 桜」に出演しました。
【Front Japan 桜】竹中平蔵はなぜ「反・緊縮」に転じたのか? / 「感染列島」を強靭化せよ~感染症対策とインフラ政策[桜R2/12/2]
https://youtu.be/V8nDjVBpxj8
【ch桜・別館】肉食系が見た草食系と緊縮[R2/12/2]
https://youtu.be/RPxJ6x-47H4
三橋経済塾第十期、第五回(5月)までのゲスト講師が決定いたしましたので、是非、ご入塾をご検討下さいませ。
https://members10.mitsuhashi-keizaijuku.jp/
桜の別館の方で「草食系・肉食系」の話をしていますが、確かに「緊縮財政派」は「草食系」だと思います。
草食動物は、常に肉食動物の脅威に怯えながら生きています。
「食料を獲りに行くんじゃ~っ!やったるでぇ~っ!」
ではなく、草をモフモフと食べながら、周囲を気にし、肉食動物という「危機」のことばかりを考え続けるわけですね。(そうしなければ、生き延びられない)
緊縮財政派と似ていません?
もちろん、草食動物にとっての肉食動物はリアルな危機で、財政破綻は妄想ではあるのです。
とはいえ、緊縮財政派が、
「財政を拡大し、デフレから脱却して成長しよう! 豊かになろうよ!」
といった我々の考え方を否定し、わずかな財政赤字の拡大(=国民黒字の増大)に対しても、
「そんなことをしたら、国の借金で破綻するっ!」
と、ヒステリックに叫ぶ様は、まさしく草食系だなあと感じ入りました。
問題は、彼らの言説によりデフレが継続した結果、「貧困化した国民」が増えてしまったことです。
所得が減り、安定的な将来、あるいは豊かになる将来を想像できなくなった国民は、必然的に草食化します。リスクに異様なまでに過敏になるわけです。
「国民一人当たり800万円の借金」
といった出鱈目なレトリックが、それなりに通用してしまうのは、誰もが「怯えながら生きている」ためなのです。
結果的に、財政破綻という「存在しない肉食動物」に恐怖し、むしろ緊縮財政を支持する人が増えるわけですね。
デフレが草食的な国民を増やし、草食的な国民は緊縮を支持し、緊縮がデフレを継続させる。
なかなか、厄介な問題だと思いません?
【三橋貴明の音声歴史コンテンツ 経世史論】
特別コンテンツ「歴史に魅せられて、myが聞いてみた~第一回 歴史時事編~」公開中!
http://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/
『コロナ対応、経済回復、財政健全化の「3兎」実現を 財政審建議
財務省の財政制度等審議会(財務相の諮問機関)は25日、令和3年度予算編成や今後の財政運営に向けた建議(意見書)を麻生太郎財務相に提出した。感染が再拡大した新型コロナウイルスへの万全な対応と、経済の回復、財政健全化の“3兎”を全て実現すべきだと強調。コロナ禍で予算の膨張圧力が強まる中でワイズスペンディング(賢い支出)を進めるよう訴えた。
財政審の榊原定征会長は同日の記者会見で「感染拡大防止は喫緊の課題だが、日本が置かれた構造的問題の解決や改革の手を緩めてはならない」と主張した。(後略)』
いや、お前ら草食系のエリート共の「構造的問題の解決や改革」を散々に繰り返してきた結果、日本はここまで落ちぶれてしまったんだが。
財政健全化とか、要らないから。
というか、本当に草食動物として怯えるならば、「財政破綻」ではなく、中国やロシアの軍事的脅威や、縮小されてしまった医療サービスという「現実」に怯えろよ。
財政制度等審議会に代表される、妄想に怯える草食系緊縮財政派たちのせいで、大げさでも何でもなく、日本国は亡国の危機に至りました。
改めて考えてみると、不確実性が高い「経済」において、経営者が果敢に投資する姿勢を、
「アニマル・スピリッツ」
と、呼びます。(わたくしは「野獣の魂」と訳しています)
経営者個々人はもちろん、国家をコントロールする政治家についても、
「草食系の妄想財政破綻論者に騙されるな! 国民を救うために、財政出動だ!」
といった、「国民のための野獣の魂」が求められるという話です。
というか、国家が「ざいせいはたんする~っ(怖)」と怯え、縮こまっている状況で、我々経営者にたいして「アニマル・スピリッツを発揮しろ」って、そりゃ無茶というものです。
もっとも、政治家は国民の鏡です。
結局のところ、国民の多数派が「未来は明るい!おカネを使おう!」と考えない限り、政治家も草食的、緊縮的にならざるを得ない。
無論、デフレで所得が低迷している国民に、支出拡大を求めても、徒労に終わる可能性が高いです。
それでも、わたくしはあえて、
「未来は明るい!おカネを使おう!」
と、訴え、その上で自らは率先しておカネを使っていくつもりなのですよ。
皆さんは、どう思われました?
「未来は明るい!おカネを使おう!」という姿勢に、ご賛同下さる方は、