帯状疱疹の予防接種 | 旅中毒

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えー、タイトルの通り、今度は帯状疱疹になってしまいました。去年から胃潰瘍だの何ヶ月も続く咳風邪だの、何なんですかね、加齢とともに不調が出るのはわかるけど、集中しすぎてませんかね。

 

帯状疱疹はウィルスに感染したことから罹患するもの。子供の頃に水ぼうそうをやっていれば既にウィルスに対する免疫ができてはいるんですが、加齢・ストレス・過労(全部心当たりがあるわ!)などにより免疫力が低下すると、神経節に潜んでいたウイルスが暴れ出すのだ。
 
最初は、肋骨の辺りが痛かったんですよ。んで、「寝違いの一種かしら、それとも噂に聞く肋間神経痛ってやつかしら、肩こりが原因でも発症するらしいし」とか思っていたのです。そしたらやがて右のお腹や背中に6ヶ所、赤いポツポツが。これが痛かったら、すぐに医者に行ったと思うんですよね。でも、私の場合は痒いだけ。なもんで、「最近ちょっと掃除をさぼってるし、ダニにでもやられたかな」とか思ってしまった。
 
しかし1週間経っても痛いままだったの。そこで同じビルにあるお医者さんに行って痛みを訴えたところ、6つのポツポツを見た先生、すぐ「ヘルペスですね」って。ウィルスを押さえる薬を処方されました。そして、単純ヘルペスなのか帯状疱疹なのか、血液検査しておきましょう、と。
 

 
診察の翌日から、皮疹の辺りの肌がたまにチリチリッとする感覚が出始め、2日目にはそれがビリビリに変わり、3日目にはそこに時折ズキズキする痛みも加わりまして。症状からするに、たぶん単純ヘルペスじゃなくて帯状疱疹なんじゃないかしらと推察。帯状になってないけど…。
 
悪化したらどうなるんだろうと怖くなってネットを徘徊する私。若くてもなる人はなっているし、お年寄りだと入院する人も珍しくないようだ。皮疹がひどい人は服も着れないと言う。確かにたった6個のポツポツでもシャツに擦れたら痛かったもんなあ。ひどい人はあれが帯状になるほど大量なわけでしょ。更に水膨れが破れたりするらしいし。神経痛の方も、仕事中に痛みで悶絶したり、就寝中に痛みで目が覚めたり、もう、大変なことに。
 
 
私の場合は幸いなことにそこまで痛くはなかったし、その痛みも3日目をピークに引いて行き、皮疹も6つから増えず、1週間後、結果を聞く頃には治りかけになっていました。で、結果は「帯状疱疹です」って。単純ヘルペスの数値も出ているけど帯状疱疹の数値の方が明らかに高くて、だからつまり帯状疱疹ってことなんですかね?
 
単純ヘルペスだと再発を繰り返すけど、帯状疱疹は通常は一度やったらもう発症しないそうです。これだけ聞いたら帯状疱疹の方がマシみたいな気もしちゃうけど、帯状疱疹も早めに薬で処置しないと神経をひどく傷めて後遺症が残る。「帯状疱疹後神経痛」に一生悩まされる人たちもいるのだ。
 
帯状疱疹後神経痛は高齢者や重症だった人に起きやすいんですって。年齢%の痛みが残るとも言われているそうです。70歳なら70%の痛みが後遺症で残るってこと。これは治しようがなく、服薬か、ひどい場合は局所麻酔注射しかない。「趣味を持つことで痛みから気をそらそう」なんてことも書いてあって、余計に怖い。絶望から鬱病になっちゃう人もいるんだって。無理もないよ。
 
異変を感じてすぐに病院に行けば良かった、10日くらい経ってしまったと震え上がっておりましたが、それは初期のうちに入るらしいし、そもそも軽症で快方に向かったし、先生も「心配せんでも大丈夫」と言っていたので、たぶん大丈夫。先生曰く「血液検査の結果から見る限り、内臓が弱ったせいでもないしね。むしろ栄養を摂り過ぎ」。こ、コレステロール値がちょっと…

 

自分のメンテはしっかりね!

 

50歳以上の人は帯状疱疹の予防接種を受けることができるんですよ。全然知らんかった。合併症や後遺症で長期にわたり苦しむ患者が少なくないので、アメリカやヨーロッパの一部では10年位前から予防接種をするようになっていたんだって。日本でも、2016年3月から水痘ワクチンを高齢者の帯状疱疹予防目的で使用できるようになったのです。

 

https://taijouhoushin.jp/prevention/ (帯状疱疹についてのウェブサイト)

各地域で予防接種を受けられる委員の検索もできます。

 

私みたいに痒みだけしかなくて虫刺されと勘違いする人も珍しくはないらしいし、背中に皮疹が出ていたのに痛みも痒みも無くて気づけず、重症化するまで放置してしまった例もあるそうです。予防しとくのが一番ですよ。

 

もちろん、予防接種を受けたからって100%防げるわけではありません。でもアメリカでの研究では、ほぼ同じワクチンを使った予防接種の5年に亘る追跡調査で、「帯状疱疹の発症は約半分,帯状疱疹後神経痛の発症は約1/3に抑制された,という予防効果が確認されています。 」だって。(日本医事新報社

 

同じサイトに、こんな記載も。「たとえば「関節リウマチで治療を受けている」「がんの治療を受けている」など免疫抑制状態になると,帯状疱疹は発症率が高くなります。そのような患者は生ワクチンである水痘ワクチンは逆に使えません。今後,帯状疱疹の成分ワクチンがわが国でも認可される予定ですので,それを待つほうがよいでしょう。 」(日本医事新報社

 

がん患者さんで帯状疱疹に苦しむ人のブログも読んだ。早く彼らも使えるワクチンができるといいね。

 

 

あとはとにかくね、もう無理せんとこって思います。もう若い頃みたいに無邪気に「体の丈夫さには自信がある」なんて言えない。私は確かに一般的に言うところの健康な人間だけど、自分で思っているほど丈夫ではないのでしょう。単に、お医者さんにかかるほどでもなくやり過ごせていたってだけ。

 

考えてみれば20代の頃だってストレスでゲエゲエ吐きながら仕事していたよな。その頃の私の認識は「こんな風に吐きながらでも徹夜で仕事ができるんだから私って丈夫だよね」でしたが、吐いている時点で既に丈夫ではない気がする。と言うか、たとえ丈夫でも、その状態は不健康だ。

 

胃潰瘍だって、昔からやっていたのに苦痛を無視する状態だっただけ。耐えられないほど痛くなるまで放置していただけ。帯状疱疹だって、既に持っていたウィルスを押さえきれなくなり暴れさせてしまっただけ。年明けに拾いこんだ咳のひどい風邪も、治ったと思ったらぶり返すの繰り返し。どの口で「丈夫だ」などと言うかって感じですね。

 

「かの有名な最後の言葉 : ビール持っててくれ。見てろよ」 

 

英語圏の阿呆な酔っ払いの定番らしい。「ビール持ってて」と友達にグラスを渡して無茶してみせる。

 
猫は全てラトビアの子たちです。パンダはネットでの拾い物です。