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2019.06.16

今日は天気がいいので上司を撲殺しようと思います　夕鷺かのう

テーマ：今日どんな本をよみましたか?(86857)

カテゴリ：読書

今日は天気がいいので上司を撲殺しようと思います（集英社オレンジ文庫） [ 夕鷺かのう ]

商品基本情報

発売日： 2019年01月18日
著者／編集：夕鷺かのう, くろのくろ
レーベル：集英社オレンジ文庫
出版社：集英社
発行形態：文庫
ページ数： 288p
ISBNコード： 9784086802345

商品説明

【内容情報】（出版社より）

会社で頑張るすべての人々に捧げる、ちょっとブラックなお仕事小説!

あこがれの会社に入社した玲美。だが些細なことがきっかけで直属の上司・岸本の執拗な嫌がらせが始まった。社内では優秀な社員として通っている岸本に逆らうことはできない。疲弊しきった玲美は、彼を殺したいと夢想するようになる。こいつの頭をぐしゃりと潰してやれたらーー。
(第一話『今日は天気がいいので上司を撲殺しようと思います』)

正社員として採用してもらえるか、微妙な立場である契約社員2年目の麻里子。成果も出しているのに、主任の鈴木からは不当に厳しく扱われている。人格まで否定されるような日々を過ごすうち、麻里子は鈴木主任の後ろに見えるあるモノが気になって…?
(第二話『天井の梁』)

妊娠を機に異動した奈々。だがこの部署は、コネをタテに傍若無人に振る舞う豚上司を閉じ込めておく檻だった…。被害に遭っている同僚たちと共有する、愚痴を書き殴るためのテキストファイル。そこにある日書かれていたのは…?
(第三話『引き継がれ書』)

タイトルのインパクトの強さから読み始めた作品。
実際、仕事場で休憩中に読んでたら、本好き同僚にツッコミ入れられたし^^;
職場での執拗なパワハラの描写が真に迫っていて、読んでいるこちら側まで、胸が締め付けられるような気がします。
もうだめだというところまで追い詰められて、最後にはどのお話もそれなりに溜飲が下がる終わり方をするのが救いか。
登場する縁切り寺の存在感が不思議です。あからさまに○○と縁を切りたい。懲らしめてやりたい。という願いを叶えてくれた！という感じではないけれど、なにかゾッとする存在感という感じ。
実際こういう被害にあったら、今の時代、証拠を集めるとか録画録音して出るとこに出て訴えるとかいろいろやりようがあると思うのですが、本当に追い詰められると、そんな気力も出ないんだろうなあというのが分かります。

この本に興味を持って、これから読んでみようかなという方に忠告です。
自分自身が弱っているときには読まないほうがおすすめ。あと、第一話は結構リアルなグロ描写があるので、そういう系が苦手な方は避けたほうがいいです。