木造5階建て庁舎見学~長門市本庁舎
金曜日は早朝JR武生駅を出発して山口県へ。
山口県長門市にて竣工した木造庁舎を見学に行きました。
JR新山口駅に降り、シャトルバスにて長門市へ。
まずはルネッセ長門のホールにて大規模建築物の木造化、庁舎の概要等について講演を拝聴。
その後庁舎へ移動して見学しました。
庁舎は木造とRCのハイブリッド構造。地上5階建て、延べ面積約7200㎡。
主要構造は木構造で、1階から5階まで耐火木構造部材を使用し、2時間耐火構造とのことです。
エントランスに入ると桧の香り。
建物全体に使用されている木材は全て地元長門市産材とのこと。
構造、内装材共に杉、桧、そして床のフローリングには椎の木が使用されておりました。
建物内部。柱、梁の構造材が現し。最上階まで吹き抜けておりました。
梁スパンは約12m。
柱の断面原寸模型。
梁の断面図。
杉構造用集成材を強化石膏ボードで覆い、さらに厚み20㎜の杉集成材を貼って出来ておりました。
全国でも最大規模の耐火木造+RC造庁舎となるそうで、
国土交通省の「サステナブル建築物先導事業(木造先導型)」の補助金を受けているとのことです。
今後の庁舎建築の先導的なモデルになるのでしょう。
現在はこの様に中・大規模建築物の木造化への動きが進み始めており、
全国で木構造部材を使用した9階建て、10階建てといった建築物の計画が進んでいるそうです。
世界ではもっと高い高層建築物が木造で建てられております。
今回は日本最先端の木造建築物を拝見できて大変勉強になりました。
また一方で私は最近特に地域材、国産材の内装部材や家具材に関する仕事が増えております。
当社のデザインウッド(杉集成材)がそうなのですが、
上の画像の様なルーバー材等の内装仕上げ材や、
家具材も大いに興味があり、見学させて頂きました。
内装は最初にも書きましたが、地元長門市産材を使用されており、
木の温もりある空間でありながらシンプルな空間仕上げでもありました。
そんな中、壁の多くに塗り壁が施工されているのは素晴らしいなあと感じました。
上の画像の白い壁も壁紙でなく塗り壁でした。
長門市は福井と同じ日本海に面した小さな地方都市です。
初めて訪れ、なんとなく海の町のイメージしかありませんでしたが、
市の75%は山林とのことで積極的に地元木材の利用に取り組んでいるそうです。
見学の後、立ち寄った(シャトルバスでの強制でしたが)道の駅もやはり木造。
地元木材が使用されているそうです。
そして道の駅に併設されている「長門おもちゃ美術館」。
キッズデザイン賞、ウッドデザイン賞を受賞した木育施設。
こちらも拝見したかったのですが、残念ながら閉館時間後でした。
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ニコモコショップ・銘木館のS店長が、