詩人会議の県内詩誌「水脈」67号を読み了える。
 到着は今月4日の記事、届いた2冊を紹介する(13)にアップした。



 同・66号の感想は、昨年12月3日の記事にアップした。


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 67号の多くの生活詩(フィクションの作品があるかも知れない)の中で、S・周一さんの3編より、「野鳥が居ない」に惹かれた。家の周りから、トビ、キジ、カッコー、ヒバリの声が消え、地上の危機と訴えている。僕の家の周りでは、郭公は初めから居なく、雲雀の声は聞いたようだが、雉子の声は稀で、鳶の姿を見ない。以前は多かった足羽川上空でも鳶を見掛けない。気づかせてくれる1編だった。

 特集は「恋坂通夫さんを偲んで」、34ページの多さに渉る。恋坂さんの詩7編、随筆1編、追悼詩4編、追悼文13編、略歴を載せる。
 恋坂さんは、優れた生き方をしたように思える。労働運動に邁進し、定年後は喫茶店を12年間経営し、奥さんを亡くされたあと、遠い地より後の奥さんを得た。定年後に「水脈」に参加、事務局長も務め、詩集2冊を遺した。
 2月20日の「偲ぶ会」は、盛会だっただろうか。