「第70回朝日杯フューチュリティステークス」~特別登録馬雑感~ | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

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◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 「阪神JF」は、炎十番でのエントリー馬ダノンファンタジーが、(祝)加算歴を利して起用された。今年は、これだけがポインテッドになるのだろう。秋のエントリーは「SS」直前なので、同馬は、デビュー戦を「日本ダービー」の翌週に2着に負けて休養に入って9月の阪神マイルの未勝利を勝ったところの段階であった。休養明けでも6割の支持率を持っていたので、それなりのインパクトがあったのだろう。たまたま偶然の選定の結果である。この戦歴が出て来ると、レース全体が平穏になる結果が4回も続いているから、面白みは無い。単純出目は、その通りであったが、揃目想定は無かった。
 さて、それと開催回数を共有するのが今週の「FS」になる訳だが、昨年は「SARC」の連対馬が並行移動したもので、今年は牝馬が「SARC」を1着加算したので、その勢いのまま、こちらに出走する予定となっている。30何年かぶりかの牝馬による制覇は、既に話題にもなっているようだが、そんなフェイクに騙される訳には行かない。しかし、牝馬が自由に出入りできるこの体制は如何なもんだろうか。個人的には「朝日」毎、廃止してもらうか、新しい2歳スプリントG1でも新設して欲しいものである。
 さて、具体的な雑感だが、出走馬には阪神マイル加算馬は存在しない。唯一が2着歴のディープダンバーである。別にコース経験馬が、優遇される訳ではないが、その有無は利用可能である。だから、(外)タニノミッションがG1連闘に臨む訳でも無いだろう。3勝馬は2頭で、共に無敗の3連覇馬である。片翼のファンタジストが2歳賞金ランキングのトップだが、同馬には単勝1番人気歴を持っていない。だから必ず1着起用性から弾かれる訳ではない。

 残念ながら特別登録馬には侵略者いやアントリューズは存在しない。ここの段階で、「ベゴニア賞」隔年の法則は途切れる訳だ。
 阪神でも、例の如くノーザンファーム生産馬が上位独占となったが、登録馬全頭が出走可能になる、ここにはアドマイヤマースなど3頭しか存在しない。内サンデー所属馬がグランアレグリアケイデンスコールの2頭である。社台F生産馬はいない。当然、マイルしか走っていないのもいるし、マイルなんぞ、走った事が無いスペックも存在する。