村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

朧月

2024-04-17 22:26:09 | 村雨庵 稽古 

海棠の花のうつつや朧月  其角

今日は水曜稽古
雨が降ったり止んだり
暑かったり寒かったり
春の気候は疲れるね

稽古の花をまずは切り取り
しばし流し水にしておくと
よく水が上がる
鳴子百合が可愛らしい

炭手前は
自在に手取釜
もうひとつの炉は
裏鏊釜ウラゴウガマの透木の扱い

炭手前は
初炭手前
後炭手前に
盆香合
初炭所望
後炭所望など
それに
大炉
吊り釜
透木釜
茶飯釜など
色々
炭手前は楽しい

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空のいとゆふ

2024-04-14 20:43:57 | 短歌・俳句の事

 藤原定家
春のおる
花のにしきのたてぬきに
みだれてあそぶ
空のいとゆふ

いとゆふ
とは

① 春の晴れた日に、
蜘蛛の子が糸に乗じて
空を浮遊する現象。
蜘蛛の糸が
光を受けて流れ乱れるさまは、
薄い絹織物にたとえられる。
また、蜘蛛の糸が
光の加減で見えたり
見えなかったりするところから、
あるかなきかのもの
にもたとえられる。
遊糸(ゆうし)。
《季・春》
② 春あるいは
夏の晴れた日に、
地面から立ちのぼる気。
陽炎(かげろう)。
③ 「いとゆうむすび(糸遊結)」の略。
(コトバンクより)


写真はうちの猫
ミーちゃん
写真を撮られるのが嫌い
寝てるかと思ったら
薄目
あいてる

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藤浪の

2024-04-13 21:33:11 | 茶道具、古美術、骨董

 大伴四綱ヨツナ
藤浪の
花は盛りになりにけり
奈良の都を
思ほすや君

大伴四綱 オオトモノヨツナ
奈良時代の官吏。
天平(729-749)初年のころに
大宰府防人司佑(さきもりのつかさのじょう)をつとめた。
17年雅楽助(ががくのすけ)となり,
正六位上をさずかった。
「万葉集」に歌5首がおさめられている。
名は四縄ともかく。

今日は東京美術倶楽部の
「和美の会」
4月の今日13日と14日にひらかれる
全国の 有名 茶道具商 が 集まっての展示即売会
拝見するだけでとても
勉強になるのだ

お道具屋さんがカタログを送ってくれたけど
何も買わないので
いや買えないので
手土産にお菓子を持っていった

三階のお店の場所を確認し
早足で行くが
そのブースの椅子に
年配の男性が座ってる
確かに見たことある人だ
「駄菓子ですが」
と手渡した
ところが
一軒店を間違えていた
目指すは隣の店だった

「すいません 間違えました 返して」と

お恥ずかしい
間違いにも程がある

お菓子は五個入りが三箱なので
一箱はお渡しして
二箱はかえしてもらったが
ああ 恥ずかし

写真は近所の藤
今年も
花が咲始めた
まだこれから
もっともっと花は咲く

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うらうらに照れる春日

2024-04-11 22:29:43 | 村雨庵 稽古 

 大伴家持
うらうらに
照れる春日に
ひばり上がり
心悲しも
ひとりし思へば

今日は木曜稽古
蛭釘に自在を吊り
手取釜を掛ける

もう一つの炉には
裏鏊釜(うらごうがま)で
透木の扱いのお稽古
炉の茶の湯もあとわずか

裏鏊釜ウラゴウガマは
天命作の鏊ヤキナベの底が
見事であるところから
考案されたと。
鏊ヤキナベをさかさまにし、
底に穴をあけ釜の口とし、
これに別に作った底を
後から取付け
釜に仕立てたもの。とか

宗旦好みは、
釜の胴と底の部分に段があり、
裏に左右に二つづつ
計四つの賽の目の鐶付が付き、
そこに鉄の舌のような形をした端立を
差し込んで透木に掛けて使用。

今使ってるこの
裏鏊釜ウラゴウガマは
黒豆さんから頂いたもの
上記と同じようなので
どうやら宗旦好みらしい


写真は我が家の紅葉
先週からの雨で物凄いスピードで成長してる
葉が伸びてきたなと思ったら
紅葉の花が咲いている
葉は柔らかく揺れてる

テンプラで食べられそう



裏鏊釜は、

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朧月夜に

2024-04-10 23:05:21 | 村雨庵 稽古 

 源 具親ミナモトノトモチカ
難波潟
かすまぬ波も
霞みけり
うつるも くもる
朧月夜に

源 具親ミナモトノトモチカは
鎌倉時代初期の公家・歌人。
村上源氏俊房流、右京権大夫・源師光の次男。
官位は従四位下・左近衛少将。
小野宮少将と号す。
新三十六歌仙の1人。

今日は水曜稽古
和歌色紙を掛ける

筆者は
中園季定
ナカゾノ ノスエサダ
1627-1686
公卿。中園家の祖。
高倉嗣良の末子。
小倉実起の弟。
従二位参議。貞享3年(1686)歿、60才。

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蔦の若葉もあゆみそめ

2024-04-08 20:55:14 | 古筆

潅仏や蔦の若葉もあゆみそめ 千代女

灌仏カンブツとは
1 仏像に香水(こうずい)を注ぎかけること。
また、その仏像。浴仏。
2 「灌仏会(かんぶつえ)」の略。

今日は灌仏会、花まつり
月に一度、古筆の勉強会

伊予切。
大正13年に分割されるまで
伊予松平家に伝わった為。
『和漢朗詠集』を書写した粘葉装冊子本。
伝称筆者を藤原行成(972〜1027)とするが、
「高野切」第三種

表に
藍と紫の飛雲を漉き込み、
表裏に
雲母砂子を撒いた
白鳥の子の料紙

上下二帖の筆跡は三種に分かれて
①伊予切の第一種
 上巻の前半(高野切第三の古筆と同筆)
②伊予切の第二種
 「秋夜」の後半以降と 下巻のはじめ十二頁まで
③伊予切の第三種
 その他は後世の補写か

難しいね

写真は 今日のランチ

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火宅ともしらで

2024-04-06 19:58:27 | 食事会

 土岐二三
火宅とも
しらで火宅に
ふくめしは
直に自在の
鑵子なりけり

土肥二三
どひ・じさん
生年:寛永16(1639)
没年:享保17.1.6(1732.2.1)

江戸前期の茶人。
土岐二三とも。
名は豊隆,通称孫兵衛。
生没年には異説もある。

三河吉田の牧野成貞に仕え,
物頭役200石。
茶,琵琶,香にすぐれ,
伽羅の名香や
銘「杜鵑」の琵琶を所持した。
茶の湯は織田貞置に有楽流を学ぶ。
元禄3(1690)年致仕して京都岡崎に隠棲。
自在軒と号。
近衛家煕,
鷹司輔信らと交流,
数寄者として知られた。
(朝日日本歴史人物事典 )

今日は土曜日
着物を着て
銀座谷庄の茶会へ
そのあとは綱島のふくもとで食事会

平和で満点の一日

写真はお花見のような口取り

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春の夜の月

2024-04-05 20:16:22 | 村雨庵 稽古 

写真は 加藤義清
春 花 の
乱れ 心 に
似ぬもの や
梢ににほふ
春の夜の月

 加藤義清 カトウヨシキヨ
元治元年(1864)~昭和16年(1941)享年78歳
歌人・御歌所寄人。
名古屋生。
号は蕉陰・鏡迺舎。
菊間平八郎の五男、加藤安彦孫娘婿。
従五位・勲五等に叙せられる。
著書に『火筒のひびき』『渡るに安き安城の』等がある。

以前にアップしたもの
コピーしたもの

昨日は木曜稽古
今日は半年に一度のガンの検査

異常は無しです
手術してから十年経ちましたね
今までのように
検査は半年でなくても

という先生
いえいえ私目 心配性なので
今後もお願いいたします

はい
ではそうしましょう

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江戸人は上野をさして

2024-04-03 20:56:05 | 村雨庵 稽古 

江戸人は上野をさして春の山 子規

今日は
月に一度の小熊の花月

廻り炭と濃茶付花月
午前と午後の斑
それぞれ一回ずつ

《廻り炭之式》
無学宗衍
ムガク ソウエン
江戸後期の臨済宗の僧。大徳寺三百七十八世。
無学は字、宗衍は諱、
把不住軒と号する。
玉林院の龍門宗禹の法を嗣ぎ、
のち明和4年大徳寺に出世。
後桜町天皇より至聖大妙禅師の勅号を賜る。
寛政3年(1791)寂、71才。

その無学の廻り炭の偈頌ゲジュは
端的底看聻
タンテキテイニミヨニイ

炭をつぐことの極意
どうやって炭を置けば
最も火がおこりやすく
無駄がないか
湯の沸く時間
みかたや置き方を修練する
一人一人の炭のつぎ方を拝見して
その風情や変化を学ぶもの
無理なはさみかたをして
炉壇を傷つけたり
次の人が炭をあげるのに
困るような置き方をしては極意とは言えない

炉の時のみの廻り炭
思ったより時間がかからなかった
時間があったので
濃茶付花月
みんな
だんだん慣れてきたかな

写真は花月を時お部屋をお借りしてる
クマ小さんちのリビング

八角の吹き抜けの窓辺が
お洒落だ

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四条五条の橋の下

2024-04-02 20:42:37 | Weblog

春水や四条五条の橋の下 蕪村

今日は読売カルチャー

高山右近
タカヤマウコン
安土桃山時代の武将。
キリシタン大名。
名は長房、重友、友祥(ともなが)。
右近は呼び名。
洗礼名ジュスト。
織田信長、豊臣秀吉の臣として戦功があり、
高槻・明石に封じられた。
禁教後マニラに追放され客死。
茶人としてもすぐれ、
利休門下七哲の一人。
天文二一~元和元年(1552~1615)

  キリシタン大名とは
室町から江戸にかけ、
当時のカトリックの教徒となった大名。
九州の大友宗麟、大村純忠、有馬晴信、
近畿の高山右近、小西行長等がいる

  利休七哲と
前田利長(加賀の肥前)、
蒲生氏郷、
細川忠興(三斎)、
古田織部、
牧村兵部、
高山南坊(右近)、
芝山監物の七人

これは千宗旦(利休の孫)が話したもの。
その後、七人のうち前田利長を外し、
瀬田掃部に入替えられている。

写真の椿は
羽衣

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朧月夜にしくものぞなき

2024-03-31 21:28:22 | 茶事 茶会 

 大江千里 
照りもせず
曇りもはてぬ
春の夜の
朧月夜に
しくものぞなき

照り渡るというのでもなく、
完全に曇ってしまうというのでもない
春の夜の、ほのかな
おぼろ月夜の風情に
及ぶものはない。

今日は五島美術館
お友達の茶会だ
濃茶に薄茶
点心は三友居

三月晦日
晴天
心地よい風が茶室に入ってくる
お茶会日和だ

五島美術館の建物は、
吉田五十八
ヨシダイソヤ
1894-1974
の設計
寝殿造の意匠を
随所に取り入れた建物だ

古経楼にて濃茶 薄茶
富士見亭で点心
若返り饅頭のお土産を頂戴した
この2つの茶室は本館と共に
国の登録有形文化財(建造物)になった

写真は
五島美術館茶室の横あたり

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水もぬるみけり

2024-03-30 21:09:25 | Weblog

鷺烏雀の水もぬるみけり 一茶

さぎカラス
すずめの水も…
大自然の水辺の風景

今日は一気に春めいてきた
庭の椿も満開

写真はおともだちから
玄関ドアに掛けてあります
とメールのあった
銀閣寺のお菓子

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春いかづちの 音さへや

2024-03-29 20:27:32 | 食事会

 斎藤茂吉
鳴り傳ふ 
春いかづちの 
音さへや 
心燃えたたむ 
おとにあらずも

今日は食事会
いつもの綱島ふくもと
出かけるときは暴風雨

途中からバスに乗り込んで来た森金さんは
すっかり濡れ鼠
傘をさしても濡れたらしい

お花見の食事会
今日は六名
食事お酒ともに美味しい

最年長88歳を筆頭に
83歳 80歳
のお顔ぶれ
一番若手は48歳

明るく賑やかに
ほろ酔いの中でお開きした
空は晴れ
午前中とは大違い

写真は
焼き筍と
桜鱒の木の芽味噌
蕗の薹の天ぷらと
はじかみ

はじかみとは
金時生姜の一種を
茎や根が柔らかくなるよう
温室で軟化栽培したもの。
見た目が矢にそっくりなので
「矢生姜」とも。
焼き魚に添えられ
紅白の彩りと口直し
ピリッとした辛さと
甘酸っぱさが
魚の臭みを消してくれて、
脂っぽくなった舌をさっぱりさせる。

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峰の白雲

2024-03-28 22:16:26 | 村雨庵 稽古 

 九条良経
葛城の
峰の白雲
かをるなり
高間の山の
花盛りかも

九条 良経 
クジョウ ヨシツネ
平安末期から鎌倉初期の公卿・歌人
関白・九条兼実の次男
官位は従一位・摂政、太政大臣
九条家2代当主
後京極殿と号した
通称は後京極摂政
ゴキョウゴク セッショウ
中御門摂政
ナカミカドセッショウ


昨日は水曜稽古だったが
疲れてしまい
早い時間に寝てしまった

今日は木曜稽古
朝はまだ寒し雨が降ってる
暑さ寒さも彼岸までとは言うが
まだ寒い

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春寒や道ほそぼそと

2024-03-26 21:29:02 | Weblog

春寒や道ほそぼそと阿弥陀堂 青畝

青畝

今日は天気が悪い
お弟子様達は根津美術館での茶会へ
朝から雨だ
着物で出かけるのは大変だろう
根津美術館の茶室は
庭に点在している
飛び石や石の階段
草履での異動は足元が不安定
私のような足弱は危険でもある
転んで怪我でもしたら大変
元気なときに行くべきだろう

昨日の夜のこと
スマホに充電をしようと口金をセットすると
画面に緊急メッセージ
水気があるからダメですダメです
乾いてからにしてください
というようなのが出た

そういえば
スマホに珈琲を掛けてしまった
よく拭いたつもりだが
取りきれてなかったのだろう
自然乾燥
とのことで
しばし触れない

壊れてしまうかも
電池もゼロだし
もうこのスマホを使えないかも

調べたいこともあったし
友人に連絡も取りたかった
寝るときの睡眠導入のユーチューブは見れないから
寝付きが悪かった

ストレスで
ドキドキしながら
お昼までそのまま
意を決して充電すると
順調
壊れてなさそう
安心 この年でも
スマホのない生活は考えられない

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