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音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2019年07月23日
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テーマ:Jazz(1961)
カテゴリ:ジャズ
若きキューンの二重丸推奨盤


 スティーヴ・キューン(Steve Kuhn)はニューヨーク市出身のピアニストで、1938年生まれだから御年81歳である。ジョン・コルトレーンのカルテットなどで活躍したほか、ストックホルムへの移住、1990年代以降はヴィーナスへの吹込みなど日本でもなじみのピアノ奏者であろう。そんな彼の初リーダー作(ただしサイドマンとしての吹き込みはそれ以前にもある)とされるのが、1966年録音の『スリー・ウェイブズ(Three Waves)』である。

 キューンについては、“エヴァンス派”などといった表現で、ビル・エヴァンスの影響や彼に似たスタイルがしばしば引き合いに出される。でも、キューンの愛好者からすると、おそらくこれは不本意で、違うところがもっと耳についていいという意見が出てくるのではないか。そんなことを考えた場合、初期のキューンは“無骨”という言い方がよくなされたりもする。確かに、硬質な感じのピアノのタッチと響きは本盤では特に印象的である。この点は、エヴァンスとも、彼自身の後の録音(ヴィーナスへの吹込みなど)からイメージされがちなキューン像とも違っていて、個人的には、これがよかったりする。

 そんなわけで、本盤は私的名盤に数えたくなる一つなのだが、強いて物足りない点を挙げるならば、各曲の演奏があまり長くない点(最も長尺なのは3.の6分弱と6.の7分弱の2曲で、他の曲の中には2分台の演奏曲も多い)であろうか。個人的に聴きどころとして挙げたいのは、反復的なフレーズがやたらと耳に残る1.「アイダ・ルピノ」、とにかくピアノに注目の6.「スリー・ウエィブス」、アグレッシヴな勢いが感じられる8.「ビッツ・アンド・ピーセズ」。目立つものを挙げるとなると、文字通り目立った演奏を挙げてしまうことになるのだけれど、緩急のめりはりがついているのも本盤の優れた点だと思う。


[収録曲]

1. Ida Lupino
2. Ah, Moore
3. Today I Am A Man
4. Memory
5. Why Did I Choose You?
6. Three Waves
7. Never Let Me Go
8. Bits and Pieces
9. Kodpiece


[パーソネル、録音]

Steve Kuhn (p), Steve Swallow (b), Pete La Roca (ds)
1966年録音。




 ​
【輸入盤】Three Waves [ Steve Kuhn ]



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Last updated  2019年07月23日 04時47分21秒
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