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音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2020年10月15日
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テーマ:洋楽(3281)
メンバーが入れ替わり、移ろいゆく中での第5作


 フリートウッド・マック(Fleetwood Mac)のスタジオ第5作として1971年に発表されたのが、『フューチャー・ゲーム(Future Games)』というアルバムだった。当時のフリートウッド・マックはメンバーの入れ替わりが続き、ピーター・グリーンが脱落したのに加えて、ジェレミー・スペンサーも脱退してしまう。ブルース・ロックのバンドから次のステージへの変容過程の最初が、ピーター・グリーンの去った後の前作『キルン・ハウス』だとすれば、ジェレミー・スペンサーが抜けた後、変容過程の第2弾がこの『フューチャー・ゲーム』ということになろう。本盤では、新たなメンバーとしてボブ・ウェルチが加入し、さらには、前作においてコーラスなどで加わったクリスティン・マクヴィー(Christine McVie,クリスティン・パーフェクト)が正式メンバーとしてフル参加している。

 過渡期の作品ということで、この前後の作品は影の薄い扱いを受け、ブルース・ロック色全開のバンド初期や、1970年代半ばから後半にかけての“全盛期”の作品みたく、頻繁に取り上げられることもない。けれども、筆者個人としては、どうしても無視できない親しみが本作やその前後の盤にはあったりする。

 その理由は何なのかを考えてみると、本盤に関しては以下の2つの特徴から来るものだという気がする。一つめは、そこかしこに漂う“暗さ”や“まったり感”である。引き締まった派手な演奏は期待できない。かといって、後の“全盛期”のしゃきっとした完成度のようなイメージもしない。以上は悪い意味で言っているのではない。本盤は、決して作品としてぼやけているわけでもなく、どこか掴みどころのなさとでも言えるような部分が不思議な魅力になっている。

 そしてもう一点は、新加入のボブ・ウェルチとクリスティン・マクヴィーの活躍である。収録の8曲のうち、出色は表題曲の4.「フューチャー・ゲーム」。ウェルチの作のナンバーで、8分超の長尺ながら、上述の“掴みどころのなさ”を象徴している曲と演奏である。次に、クリスティン作の2.「モーニング・レイン」。曲調もクリスティンのヴォーカルも、本盤で最も“カッコいい”ナンバーと言える(ちなみに、同じくクリスティンによる8.「微笑(ショウ・ミー・ア・スマイル)」もおすすめ)。もちろん、これら2人だけが活躍しているわけではない。この頃のフリートウッド・マックの音楽性を主導したのはダニー・カーワンだったが、カーワンの魅力が特に出たものとしては、1.「千年の女(ウーマン・オブ・ア・サウザント・イヤーズ)」。このナンバーのまったり感と浮遊感は、独特のものというだけでなく、本盤を象徴するものだと言える。


[収録曲]

1. Woman of 1000 Years
2. Morning Rain
3. What a Shame
4. Future Games
5. Sands of Time
6. Sometimes
7. Lay It All Down
8. Show Me a Smile

1971年リリース。




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Last updated  2020年10月18日 07時39分32秒
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