DSCF0109昨日は島田CL(建設的な生き方)を学ぶ会でした。

今日はそこで出た質問について紹介したいと思います。

相談者:40代の看護部長(女性)

私の部下にウツ病のため正社員からパートになった方がいます。

その方は50代前半の女性(Aさん)です。

Aさんはとても優秀な方で、特別な資格をもっているため、上からの指示でこの次の研修会で講師をやってもらうことになりました。

このところ彼女の状態も良く、彼女もやりがいを感じて喜んでくれるだろうと思ったからです。

実際、この話を聞いて彼女はとても喜びました。

ところがその後ウツの症状がひどくなり、「自分にはできない」と言って仕事を休んでしまいました。

しかし、外部からの参加もあって研修会は動かせません。

DSCF0108そこで上の方たちが自分たちが講師をやることにしたのですが、それを聞いたAさんは「やっぱり私ではダメなんだ」と落ち込んでいるようです。

どのようにAさんに接していったらよいのでしょうか?

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私はこの話を聞いて、Aさんの価値観を正さないと危ないなぁと思いました。

どういうことかというと、Aさんはとても優秀だったために、人ができない仕事をやれていたころの自分に価値を感じていて、今のように地味な仕事をしている自分を「情けない」と感じている恐れがあると感じたからです。

こうした価値観を持っていると、昔のような仕事をできなくなった自分はダメな人になってしまいます。

しかし、そんなことはないのです。

歳を取れば、若いころにできたこともできなくなるものです。

熱が出れば、健康な時にできたことができなくなることも当たり前なことです。

DSCF0107それと同じで、ウツになればそれまでできたことができなくなるのは仕方のないことなのですなの。

しかし、その自分でできることを精一杯することが価値のあることなのに、講師だとか、ほかの人にできないことを自分ができることに価値を置くことは、とても危険なことだと思うのです。

この病院の上層部の方は、とても気を遣う方たちだと思いますが、その気遣いがかえって彼女を苦しめている気がします。

私なら彼女がウツになってからやっている仕事の価値を認めて、そうした仕事をしてくれている方たちに、もっともっと感謝を伝えていくと思います。

会社においても、経営者や役職がついた方が偉いわけではありません。

現場で床にはいつくばって頑張っている方たちがいて、会社は成り立っているのです。

そういう人たちの価値が認められないと、Aさんは講師をやっても助からないと思うのです。

DSCF0106皆さんは、どんな価値観をもっているでしょうか?

正しい価値観を持っていないと、自分や周りの人を追い詰めることになるかもしれませんよ!


今日のひとこと
「その時の自分でベストを尽くすことが、尊いことなのです!」


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