君の名前で僕を呼んで ルカ・グァダニーノ監督作品 | 人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

ネットの海を漂う吟遊詩人になって
見知らぬあなたに愛を吟じよう

監督 ルカ・グァダニーノ

脚本 ジェームズ・アイヴォリー

原作 アンドレ・アシマン

撮影 サヨムプー・ムックディプローム

編集 ヴァルテル・ファサーノ

音楽 スフィアン・スティーヴンス

出演 ティモシー・シャラメ、アーミー・ハマー、マイケル・スタールバーグ、アミラ・カサール

2017年度作品 製作国 アメリカ/ブラジル/イタリア/フランス  上映時間 2時間10分

 

北イタリアにある別荘で両親と夏のバカンスを過ごすエリオ少年と、考古学教授の父親が

アシスタントに招待した男子学生オリヴァーのホモセクシュアルを描いた作品ですが、

エリオ役のティモシー・シャラメとオリヴァー役のアーミー・ハマーが美男子な事と、

やさしい太陽の光に包まれて、静かな時間の流れる、静謐な美しい避暑地の舞台効果も
手伝って、少年の男子学生に対して抱く繊細な憧れの感情が、やがて性的な関係に成就して、

堰を切ったように溢れ出していく様が、年上の女性に置き換えても良いぐらい違和感なく

描かれていているので、過去に作られた同種の作品に比べて、背徳な陰湿さが全くありません。

感傷的なひと夏の淡い純愛は、誰もが通り過ぎる初恋を追体験させて、知らぬ間にロマンの

湖に身を委ねている自分に気付くはずです。

 

 

因みに本作公開後、ロケ地イタリア・ロンバルディア州のクレマ、ベルガモ等は

観光客が急増していて、今では、ロケ地を訪ねる聖地巡礼ツアーも販売されているそうです。

 

 

 

 

 

 


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