190121 毛細血管おはようございます。
「まおまお」で~す。
いつもブログを見ていただきありがとうございます。

今回の書籍の紹介はコレです。

根来 秀行『ハーバード&パリ大学 根来教授の特別授業 「毛細血管」は増やすが勝ち!』(集英社,2016) 1,250円(税別)



この書籍をサクッというと


人体最大の臓器である毛細血管。毛細血管の状態が、健康に大きく影響することを分かりやすく解説している1冊です。


目次


授業のはじめに
毛細血管がダメージを受けると・・・ Check List
1時限目 老化は毛細血管からやってくる
2時限目 毛細血管が若返るアンチエイジング・ホルモン
3時限目 毛細血管は自律神経に支配されている
4時限目 増える!若返る!毛細血管ケア
おわりに


毛細血管とは?


今回紹介する書籍のテーマは「毛細血管の大切さ」についてです。

毛細血管は普段、あまり注目されません。
しかし、いろいろと知らないことが多くあるのです。
まず毛細血管とはどのようなものかをまとめます。

毛細血管の直径は約1/100mm。これは毛髪の1/10ほどの太さです。
長さは全長99,000kmで、全部をつなぐとほぼ地球2周半になります。
総本数は約100億本。
つまり人体最大の臓器なのです。

毛細血管の大きな役割は、細胞に必要な酸素や栄養素を届け、不要な二酸化炭素や老廃物を回収すること。
また、免疫細胞を運び、人体に侵入をしたウイルスや細菌と闘わせます。
加えて、ホルモンを運び、体内に情報伝達をする働きも持っているのです。
それ以外にも体温が一定に保たれるように、血管を広げたり、狭めたりして体温調整もしています。
つまり、毛細血管は生命活動の根幹にかかわっているとても大事な臓器なのです。


毛細血管は加齢と共に減っていく


健康のためにとても大切な働きを担っている毛細血管ですが、45歳からどんどんと減っていき、60代では毛細血管の40%も減ります。
加齢と共に毛細血管は劣化し、栄養素や水分、老廃物などが隙間から漏れてしまうことも。

生活習慣病でも劣化を加速します。
結果、血管の弾力性が失われ、血管内が狭くなり、詰まることに。
つまり、血管はあるのに血液が流れない「ゴースト血管」となり、最終的には血管として機能しなくなるのです。

毛細血管が劣化し、ゴースト血管が増えると、血液を届けている各臓器の機能も低下。
さまざまな不調や病気を招きます。

また、毛細血管は免疫力と密接な関係があります。
毛細血管にダメージがあると、リンパの流れも連動して悪くなり、働きが落ちて免疫力低下につながるのです。


毛細血管は増やせる


加齢と共に減っていく毛細血管ですが、自分で増やすことができます。
毛細血管を復活させ増やすためのポイントは2つ。
1つは毛細血管に血流が行くようにすること。
もう1つは血流自体をアップすること。

それには副交感神経を優位にして毛細血管を開く時間を確保することが大切です。
まずはストレス対策。
ストレスは毛細血管を収縮させ、血流を悪化させます。
ストレスを溜めこまないためには、あまり神経質にならず、ストレスを受け流すようにすることです。
その上で、7時間の睡眠、5分の筋トレと15分以上のウォーキング、3食規則正しく食べること、副交感神経を優位にするための日々の入浴がポイントです。
各項目については詳細な説明がありますので、当書籍を参考にしてください。

これにより血流を促進し、毛細血管が増えていきます。
結果、さまざまな不調な病気を改善していくことになります。


まとめ


当書籍から分かったことは以下のようなことです。
 1.毛細血管は放っておくと加齢により、どんどん減っていきます。
 2.血流が行かなくなった毛細血管は「ゴースト血管」になり、身体の
  さまざまな不調や病気を引き起こす原因になります。
 3.ストレス対策や正しい睡眠、食事、運動、入浴などを行うことで、血流は
  改善し、減ってしまった毛細血管も増えていきます。
  結果、身体のさまざまな不調や病気を改善していくのです。


一度、減ってしまった毛細血管でも、血流を促進することで増えていくというくだりは驚きでした。
健康のためには、日頃から毛細血管を増やす努力が大事であることがよく分かる1冊です。


ランキング評価
読みやすさ  4
情報量    3
情報質    4
価格     3
と言うことで「★★★」です。


次回も見に来てくれると嬉しいです。


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