p3ぶろぐ おかわり : 糸井正和経済経営研究所

金融・経済・経営の幅広い分析をお届けします。身近な路地裏経済から陰謀渦巻く国際戦略まで、様々なハナシをお楽しみ下さい。

黄金週間最後の爆弾

2019-05-07 01:23:45 | 国際政治・金融・経済
連休最後に大きな“爆弾”が破裂し、話題を呼んでいます。

日本のゴールデンウィーク前には金融市場に対する不安感が高まっていましたが、ソレは杞憂に終わりました。
米中貿易戦争の“一時休戦”状態が続く中、アメリカ景気の堅調さが明らかになる状況を受けて、NYダウは26,500ドルを挟む展開で、高値圏での“往って来い”に終始。
このままなら連休明けの令和相場入りは、ポジション再構築とご祝儀相場で明るい“船出”となる可能性が見えていました。

ソコに投げつけられた“爆弾”は、いつもの如くトランプ大統領のツィート。
5/10以降ハイテク以外の製品2,000億ドル分について、関税を10%から25%に引き上げる」コトが明らかになりました。
ソレを受けて世界の金融市場は大荒れNYダウも例外ではありません。

今回の“トランプ爆弾”の見方としては…
4/30から北京で行われた米中閣僚級貿易協議では“重要問題”が未解決。
5/8から同協議の“ワシントン・ラウンド”が始まるワケですが、その前に中国に対してプレッシャーを掛けて譲歩を引き出そうという動きと見るのが一般的なもよう。

時を同じくして米海軍が「航行の自由」作戦を実施して中国軍を挑発。
経済・軍事両面から、アメリカは中国の“覇権”を認めないと見る向きも少なくありません。

ソレはソレでいずれもそういう側面もあろうかと思うワケですが…
株式相場を気にして、FRBに利下げ圧力を掛けるホドのトランプ大統領ですから、足下の高値圏における安定的な推移を見て、「コレなら多少は揺さぶっても大丈夫じゃネ?」とか思ったのではないか、とワタシは推測(妄想w)します。
今回のTweetの影響を受けた下落が当分続くようであれば、貿易協議の“延長戦”を続ける方針を明らかにして、株価を↑へと誘導しようとするのではないかなぁ、と思うトコロです。


“人気ブログランキング”に参加しています。人気ブログランキングへクリックして応援して頂けると、励みになります。m(_ _)m



最新の画像もっと見る

コメントを投稿