ちょっと前に「もやしは客寄せでお店は損して(安く仕入れて)売っている」という内容でテレビで放送されてました。
私は番組を観てなかったのですが、たまたま私どものもやしを扱っている方が観て写真付きで教えてくれました。私が10年前に観ていたら「またこんなくだらないことを放映しやがって!」と怒り心頭になりましたが、今は(もちろんがっかりはしましたが)「はあーまだこういう考えが残っているのか…」と半ば諦めている心情です。なぜこんなことになるのでしょう?誰がこういう流れを作っているのか?…いろいろ考えてしまいます。
3年ほど前はもやしの原料(豆)の価格の高騰で多くの生産者が苦しみ、「みなさんもやし生産者の苦境を理解してください」的な悲痛な叫びがマスメディアに取り上げられてました。私はずっと前から「生活者に理解を訴えるのもいいけどまず自らもやしの価値を上げることに注力すべき」と信じて、そのために活動してきました。結果として多くのマスメディアに取り上げられ「もやしは安いだけの野菜でない」と、自分の「思いの拡散」に貢献してくれました。
生産者が自分の気持ちを広く発信すればマスメディアは味方になります。が、あいまいな目的で、あいまいな発信をしていれば、マスメディアは時に自発的に強烈な逆風となる気がします。
マスメディアという媒体が味方になるか、敵になるか、すべてはもやしを一番良く知る生産者次第だと思うのです。