久しぶりに中学受験の記事を書いてみようと思います。
首都圏では、小学校受験が事実上スタートしています。
志望校の見学ができずに困ったご家庭も多いことでしょう。
中学受験でも、コロナ禍でオープンスクールがリモートになったりして、志望校選びも難しいですね。
今や定番になった偏差値表。
日能研だとR4偏差値表が有名ですね。
合格率80%ラインとなる模試の偏差値を表しているのですが、偏差値だけで志望校を選ぶと失敗します。
当然のことながら、校風や教育理念が家庭のものと一致していないと、入学後に苦労します。
また、偏差値そのものにも問題があります。
選抜が1回しか行われない学校の偏差値はかなり実態に近いですが、選抜を何度も行う学校では、その都度母集団も変わるし、合格者数も変わるので、偏差値が変動します。
R4偏差値表などには、入試日ごとの偏差値が書かれているところも多いですが、その偏差値をとって合格した子が実際に入学しているかどうかも気になります。
過去問題集を解いて、合格ラインを判断する際には、合格最低点を判断基準にすると良いと思います。
まずは、最低点をクリヤーできているかどうか。
+5~10点の余裕を見たいところではありますが。
偏差値は客観的な数値に見えるので、どうしてもそれに頼りがちなのですが、中学入試の最大公約数的な模擬試験の問題が物差しとなっています。
問題の傾向に特徴のある学校の場合には、大規模模試よりも、個々の学校のそっくりテストの結果を重視した方が良いでしょう。
そっくりテストがないような学校では、過去問題集がやはりいちばん頼りになります。
直近の年度のものを手つかずにしておいて、時間配分をきっちりまもって、模試に近い形で過去問を解くのがいいですよ。
中学受験の場合は、年が明けてからも伸びる子は伸びるので、周りがソワソワしてくるこの時期に、浮足立たないようにしたいものです。(羊)