見出し画像

時の栞・翡翠工房

半夏生の咲くころに 川の主

絶滅寸前季語辞典の
あるページに目が留まりました。


小学生の頃、祖父と私と従姉弟
妹と4人でよく魚釣りに行っていました。


夕方、ぼちぼち帰ろうとしたときに
それは川の中から ぬううっと現れました。






頭は丸く、体は薄茶色で 黒い斑模様。
手足 尻尾があって、体長は60センチほど。


初めて見る生物に
飛び上がりました!





「おじいーちゃーん! 何かおる~
何かおるでー!!!」  

従姉弟と二人で、祖父を呼びました。

ところが残念ながら ぬううっと
現れた川の主は、声に驚き
ぬううっと去った後でした。


「何やったんやろなあーあの生きもん?」 (゚Д゚;)

「手と足あったでー おたまじゃくしの
デカイやつちゃうん!」         (*´з`)

「あれ・・カエルになるん?」      Σ(゚Д゚)

「ウシガエルとかいうやつかなあ?」    (。-`ω-)

とまあ、勝手なことをいいつつ
帰途に着きました。





数年後、三重県の赤目四十八滝を
訪れたときに あの川の主が
山椒魚だと分かりました。


もしかしたら大山椒魚だったのでは?
大きいものでは、150センチほどに
なると言われています。


山椒魚と言えば、井伏鱒二の
短編小説「山椒魚」が有名ですが
個人的には、森鴎外の「山椒大夫」の
イメージに至ります。


何となく、大山椒魚だったら
安寿と厨子王みたいに
さらわれてたかも・・・と。

子供心には怪物生物だったので (^-^;



匂わざる山椒魚のなで肩よ  翡翠


山椒魚 はんざき

絶滅寸前 夏の季語

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

コメント一覧

atelier-kawasemi
@secio11000 せしおさま

こんばんは(*^^*)

さすがに山椒魚の写真は
持っていなくて~

川べりの写真がサギしか
なかったのです~(^-^;

井伏鱒二の山椒魚は
奥深いですね。
学生のときに国語で習ったお話は
はやり名作なのでしょうね(^-^)

ずっと忘れないな~
atelier-kawasemi
@nonaka12345 お母ちゃんの徒然さま

こんばんは(*^^*)

安寿と厨子王という、美しい名前の
響きと、切なく哀しい物語が
交錯していて子供心に深く響きました。

安寿こいしやほ~やれほ
厨子王こいしやほ~やれほ
だったでしょうか・・・

さらわれないようにしなくちゃ~(^-^;
secio11000
写真でサギの話かと思いましたけど、井伏鱒二の山椒魚は学研の学習と科学のどっちかに載っていたんだか?小学館の小学〇年生に載っていたんだったか、何か印象深くて何回も読み返したっけな~
nonaka12345
安寿と厨子王丸 幼い時に読んで 無性に哀しかったわ

姉弟が さらわれて別れ別れになるお話 
森鴎外さんの作品でしたね

安寿よ~
厨子王よ~と
目の見えない母が捜している あぁ~哀し~~~~ 

翡翠さん 俳句有難うございます

さらわれたらあかんで~
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「季語・俳句」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事