1年の総決算の楽しみにしていたゴルフ大会。
前夜も仕事でほとんど寝ないまま朝を迎えた。

日の出とともにゴルフ場に着いたら、なんと
スタート時間を３時間も間違えていた。（笑）

睡魔と闘いながら3時間時間を潰して、スタート時間に。
同伴競技者と打順を決めるクジを引いたら珍しく1番に。

素振りをしてアドレスに入ろうとした瞬間、
お尻のポケットに入れた携帯が震えだした。

「ちょと待ってね。　もしもし長尾ですが・・・」

在宅患者さんが今、息を引き取った、という知らせだった。
同伴競技者（になるはずの3人）に事情を話して離脱した。

あと10秒遅かったら、スタートして2時間帰れなかった。
大きなコンペなので、多大な迷惑をかけるところだった。

運がいい。

1時間以内に患者さん宅に到着した。
大勢のご家族と1時間くらい話した。

考えてみればその患者さんは私に合わせてくれたのだ。
いつもそうだけど、私がその辺に居る時に旅立たれる。

2泊3日の地方出張から帰ると、帰りに看取りが有ったり、
凄い時は、2人続けることもあり、理屈では説明できない。

なにか大きな力に動かされている。


午後は、偉大な大先輩を偲ぶ会が神戸であった。
生命倫理やホスピスケアの大御所の先生である。


ご縁あり、こんな自分が偉大な先輩の主治医になった。
お看取りから少し時間がたったところで今日の偲ぶ会。

九州から北海道まで全国からゆかりの人が神戸に集まった。
素晴らしいスピーチの連続で、さらにその先輩を尊敬した。


それにしても師走の神戸の南京町は大混乱だ。
2日前から、ルミナリエが始まっていたのだ。

ああ、あかん。

ルミナリエの雰囲気は、25年前の阪神大震災がフラッシュバックする。
あの信じられないような惨状が脳裏をよぎり急激に涙が溢れ出てくる。


いまだに、PTSD状態にあることを自覚させられるのがルミナリエ。
被災した人で冷静にルミナリエを楽しめる人はいないんじゃないか。

そんな雰囲気の中、尊敬する大先輩を偲ぶのは本当に辛い。
生きる意味を、真剣に問われているような気にさせられる。


その足である人のお通夜に足を運んだ。
旅立たれた人とご対面でまた落ち込む。

ご家族と2時間半、お話ししたが、
帰り道は、さらに寂しい気分に。


偲ぶ会、お通夜、ルミナリエ・・・

なんだか切ない、切なすぎる1日が、無事終わった。

まあ、それだけでいい。
それで充分じゃないか。

あの世に行かれた人からそう言われている気がする。

クリスマスソングが虚しく感じるのは、うつ？

それとも、老い？

きっと、冬のせいだと思う。
寒いのと昼間が短いのが苦手。

日照時間が一番短い日と、日没が一番早い日の
ちょうど中間にあたるのが、今週あたりである。


明日から新人さんが研修に来られる。
それにケアマネさんへの講演もある。

講演後の懇親会もあるし、イベントが目白押し。
フィナーレは、12月28日のひとり紅白歌合戦。

年末の1日は、自分のやりたいことで過ごしたい。
今、一番歌いたい歌を、皆さんと謳えたら最高だ。



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