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本日の問題
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秋のセミナーで英語脳構築の練習に用いる洋書からの問題です。
次は主人公が好意を寄せている女性のセリフです。
‘I am taking lessons in music, and I want to be a singer,’ she told me.
セリフの前半部 I am taking lessons in music. の意味は?
答:(最近)音楽のレッスンを受けているのよ
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東京・大阪セミナー第3回目に取り上げる「動名詞」からの問題です。
次のカッコに入る適切な動詞の形は?
1) I am for (work / working) overtime.
2) I am against (work / working) overtime.
答:working
注:当ブログでは動名詞のことを「-ing形」と表記しています。
おそらくほとんどの方は working を問題なく選べたのではないでしょうか。
1) は残業に賛成している 2) は残業に反対している という意味です。
では、ここからが本問題です。
どうして work ではなく、working が答になるのでしょうか?
for, against が前置詞だから、前置詞の後には -ing形(動名詞)がくると習ったから
こんな答が聞こえてきそうですね。
確かに学校英語ではそう習うかも知れませんが。。。
では、次のカッコに入る適切な形は?
I object to (work / working) overtime.
この文も「残業に反対」という意味の英文です。
原形動詞 work を選んだ人はいませんか?
正解は working です。
形で選ぼうとすると、to に引っかかってしまいます。
object to の to は前置詞です。
そろそろ学校英語の形式だけで英文法を覚えることから卒業しませんか?
前置詞の後には「-ing形」がくる。
これは結果論です。
to不定詞なのか動名詞なのかは文意で決まるのです。
当ブログでは to do / doing の違いを何度も説明しているので、ここでは簡単に両者の本質を説明します。
to do : 未来に到達したい動作・状態
doing : 未来に到達しない動作・状態
doing の基本イメージは「到達しない」「到達するかどうかわからない」です。
この基本イメージで前述の問題文をイメージしてみましょう。
1) I am for working overtime.
2) I am against working overtime.
3) I object to working overtime.
for は「賛成」「支持」の意
1) 残業に賛成している
例えば、あなたの街に大型ショッピングセンターを作る案があります。その案に対する市民投票があると想像してみてください。
あなたは賛成派。
あなたは賛成に1票。でも本当に賛成派が勝利を収めることができるでしょうか?
そうです。この時点ではまだわかりませんよね。勝利するかもしれないし、負けるかもしれません。つまり、ここに「到達するかどうかわからない」という -ing形の基本イメージがあるのです。
この到達するかどうかわからないというイメージから「賛成」「支持」の for の後には doing が続くのです。
あなたは残業することに賛成している。でも実際に会社が残業を許可するかどうかはわかりません。これが doing のイメージなのです。
では、次に反対のイメージを頭の中で作ってみましょう。
2) 残業に反対している
3) 残業に反対する
これはイメージするのが簡単です。
なぜならば「反対する」ということはその動作に「到達したくない」という意味ですよね。
残業に反対ということは、残業に到達したくないという意味だから、まさに -ing形の「到達しない」という基本イメージに当てはまりますね。
もうおわかりだと思いますが、前置詞の後だから -ing形という理屈ではなく、文意が「到達しない」「到達するかどうかわからない」という理屈だから -ing形を用いるのです。
学校英語の形で選択する呪縛を早く解き放ち、正しい準動詞を使いこなせるようになりましょう!
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* 今回の -ing形 については「ザ・英文法」書籍版 下巻 P.52-57、PDF版 P.162-167 にてイラスト付きで解説してあります。
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