僕のピアノ | てるのあしあと

てるのあしあと

人生は旅。ただ敷かれたレールを歩くのではなく、時には足を踏み外して、自然に歩いてみるのもいいと思うよ。
【自己紹介】5ヶ国語を喋る音楽好きの日本人。香港で育ち、台湾とオーストラリアにて留学経験あり、現在は北タイの田舎に住む。こんな人生もありかな。

今考えると 

 

あの頃の僕は なんと幸せだったんだろう

夜寝る前に 何を思い出したのか ピアノを弾き始める我が子

 

えっ?と思ったが、暖かく見守り 頑張れと励ます

 

ここが日本だったら無理だったかもね、、とその時

 

「昔、てるも10時すぎに弾いていたよ」とLineで香港の母

 

全く覚えてなかったが、血は争えないねと苦笑い

 

「ところで、35年間うちで弾いてたピアノ、お別れの時が来たよ」と続ける母

 

ずっと、気にはなっていたが、異国で一緒に育ったピアノ

 

両親の帰国が決まり、幼馴染の台湾人のお嫁さんに貰ってもらうことに

 

貧しかった我が家に、帰国する先生がプレゼントしてくれたんだっけ

 

信じられないほど嬉しかった、あの先生はどうしているだろう

 

最後に弾いたのは10ヶ月前、自分の作った曲をみんなに披露したっけ、、

 

埃かぶり埋もれてしまっていた思い出、もう忘れてしまっていた記憶の欠片

 

昔馴染みの仲間に囲まれて、弾いてくれと頼まれて

 

恥ずかしいと照れながら、あれが最後の発表会になるとは

 

わかってたら、もっとちゃんと弾いてたのに、、

 

今までで最高のピアノだったな

 

いろいろな思い出が蘇る

 

ありがとう

 

あの頃の僕は なんて幸せだったんだろう