学校再開の初日,今日は6年生だけが登校してきました。
これまでの,登校日とは違い,午後からも授業があり,通常の時間割通りの日程です。

今年度から再任用で,新学習担当となり,初めての授業がありました。
授業の内容は,休校中の課題のプリントを使って,問題を解決するというものでした。

そのプリントには,線対称と点対称の両方があり,これまでの登校日の学習もあって,ほとんどの子どもが問題を解けていました。しかし,難しいのが,作図の問題です。

線対称の図形の作図はできていましたが,点対称の図形の作図が難しかったようです。
この傾向は,今日だけに限らず,いつもこの教材を実践していてそうなりがちです。

では,なぜ点対称の図形の作図が難しいのでしょうか。
この問題は,図形という領域の難しさに共通しているように思います。

図形の学習では,どの学年でも,問題を解くのに抽象的な思考が必要となります。
この時に重要なのが,イメージなのです。

今回の点対称の図形でいえば,対称の中心をもとに180度回転させるというイメージが必要なのです。
ところが,このイメージを持てない子どもがたくさんいます。そして,このイメージを操作するということは,まさに抽象的操作能力に直結するのです。

このような抽象的な操作能力を獲得するには,その前段階の具体的な操作能力が必要です。
具体的に図形を回転させたり動かしたりという経験が必要なのです。

この経験を促すのが,「タングラム」というパズルです。
詳しくは,こちらをご覧ください。
タングラム
 



このパズルで,遊びながら操作的思考を体験させ,それをイメージ化することで抽象的操作の力に変えていくのが有効なのです。

子どもの中には,計算は得意だけれど,図形はさっぱりという子がいます。
そんな子どもには,このタングラムやその他の図形パズルが有効なのです。


 
ランキングに挑戦しています。
いつもクリックありがとうございます。
今日もよろしくお願いします。