「子供の頃から、ら行が言えないので、改善したいです。」とお越しになった生徒さん。
「らりるれろ」が「だでぃどぅでど」のように、「ら行」が「だ行」に聞こえてしまい、
仕事中も聞き返されることが多く、話しづらいとのこと。
また、ご自身でも耳で判断がつくとのことで、小さい頃から滑舌が悪かったが、直し方が分からず、他の言葉に変換するなどして過ごしてきたとのこと。
「発音する時も重く感じますし、どのように発音すれば良いのか、直し方が分かりません。」
「舌足らずな話し方を直したいです。」とのことでした。
「舌の長さは関係するのでしょうか?」とのご質問もありましたが、
舌を見させて頂くと、生徒さんの舌小帯(舌のうらのスジ)は特に短くなく、長さは問題がありませんでした。
舌小帯については、「舌小帯短縮症と滑舌の関係」をご参照ください。
お悩みを話してくださる間も、「する」が「すどぅ」に聞こえたり、「すれば」が「すでば」のように、ら行がだ行に聞こえます。
ら行がだ行に聞こえるのは、下記が原因です。
ら行が苦手な方は、『「らりるれろ」が言えない原因』の通り、舌先の動かし方や舌先の位置に間違いがあることが、言いづらさの原因です。
舌が短いことが原因で言えない方もいらっしゃれば、舌の長さは関係なく、動かし方の問題で、「ら行」の滑舌が悪くなることがあります。
生徒さんは、特に「り」が苦手とのことで、「入り」が「いでぃ」に聞こえるなど、発音もしづらいとのことでしたので、早速滑舌トレーニングを開始です
「ら」の舌のトレーニングをすると、
「だーだーだーだーだ・・・」と音がだ行に近い音になる生徒さん。
ら行の発音理論を説明し、「なるほど」と分かって頂き再開。
再び、
「ら」の舌のトレーニングをすると、
「だーだーだーらーだ・・・」
一瞬「ら」が入ってきました
しかし、頭では分かっていても、中々舌が思うように動きません。
数回繰り返すと、正しい位置で舌が動くようになり、
「らーらーらーらーら」「あ」
『「ら」と聞こえます』とのこと。
ブラボーです
正しい位置で発音できると正しい音が出るようになります。
この形を固定するため、ガンガンと舌のトレーニングを行いますが、
トレーニング中、「舌がつりそうです」と生徒さん。笑
普段、動かさない舌の筋肉をトレーニングするため、もはや舌がパニックです。笑
文章をお読み頂きますと、
「舌が軽いいつもの重たさがありません。舌が動いている感覚が残ります。」とのこと!
生徒さんのら行が言えない原因は下記によるものでした。
・舌先の動かし方
・舌先の当てる強さ
・母音の間違い
発音しやすくなった状態をキープして頂くため、ご自宅でのトレーニングを頑張って頂きまして、最近の調子を伺いますと、「大分、発音が楽になっています」とのこと!
ら行の滑舌を治すためには、舌を正しい位置でトレーニングすることが必要です。
このまま、苦手な言葉を克服できるよう、トレーニングを頑張って頂きたいと思います。
特に「り」など、母音の「い段」を含む言葉で、極端に舌に力が入る方は、下記「側音化構音を治したい方へ」をご参照ください。
「日本語の発音矯正はできますか?」滑舌QAを更新しました。
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ら行の発音トレーニングもご参照ください。
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滑舌矯正、滑舌トレーニングを行う東京・渋谷の滑舌教室です
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詳しくは下記HPをご覧ください