人生の岐路に立ったとき | 中尾 あきら 「和の道」

人生の岐路に立ったとき

カリフォルニアのオーガニックヴィーガンレストランVegiLiciousのオーナーシェフで「あなたの人生が成幸する 世界最幸のヴィーガンバイブル」の著者 中尾あきら です。


VegiLiciousを起業してちょうど3年の頃です。

お客様が少なくて苦しかった最初の1年半を乗り越え右肩上がりになってきてはいましたが、ビザの更新という高いハードルがつきまとっていました。


アメリカでは外国人である自分は、レストランの開業によってビザを取得したのですが、ビザを更新していくにはその事業で十分に収益を上げ、それなりの税金を納めてアメリカに貢献しなければならないのです。


外国人がアメリカのビザの取得や更新を申請し審査してもらうのは自国のアメリカ大使館、つまり私の場合は在日アメリカ大使館なのですが、開業から3年後の最初のビザ更新の面接で審査官に、売上が低すぎる!次回の更新時(2年後)は売上を50%上げて来ないと更新の承認は難しいとキツく言われました。


それまでの3年間で少しずつ売上が上がっていたとはいえ、次の2年、いや、書類の準備と申請に半年かかるので、実質1年半で50%も売上を上げるなんて無理でしょ、それまでもカラダもアタマも酷使して肉体的にも精神的にも限界まで働いてきたのに、どうやって1年半で50%も売上を上げるんだ!?と思っていました。


そして、次の2択のうちどちらを選択するかということで岐路に立っていました。

・ビザ更新申請までの1年半、遮二無二、今以上に肉体的・精神的限界を超えて頑張ってみるか

・力を抜いて、休む時は休んで、楽しみながら、今のビザの期限である2年を過ごすか


悩んだ末に、選んだのは後者です。

といっても、手を抜いたり、営業日や営業時間を減らすことなどはなく、肉体的には相変わらず酷使する毎日ですが、悩むことはやめて、お客様が少なかったりアイデアが浮かばないときは妻とケンカしたりムリに考えないで頭を休め、バカ話を楽しんだり、定休日はできるだけ店の雑用をしないで二人でゆっくりリラックスするよう「自然体」を心がけるようにしたのです。


結果は、私と妻、そして店に良い氣がとりついたのか、売上はみるみる上昇、毎日とても忙しくなって1年半でちょうど50%アップとなり、晴れてビサの更新が承認されました。


「人事を尽くして天命を待つ」という諺の意味がそのときよく分かりました。


おかげさまで、その後6年程は繁盛し、コロナ施策の店内飲食禁止の長い期間も乗り超え、妻が大火傷を負って店を10ヶ月もの長い間店を閉めたのですが、今も限定日と限定時間、限定メニューという限定営業で、長年のお客様がたくさん来てくださり、なんとか明るく持ちこたえています。


「より多くの人を健康・幸せにし、地球環境問題及び飢餓問題の改善、そして動物の犠牲の縮小に貢献する」というVegiLiciousの事業計画を立てた当初からのミッションをずっと忘れずに持ち続けた結果だと思います。


妻が大火傷を負うちょっと前に決めた「次のビザは更新しないで、期限が来たら日本に永久帰国し次のことを始める」というプランもギリギリ規模は縮小するかもしれませんが実現できると思います。


それまでもうちょっとVegiLiciousで顔晴ります ^^


人生の岐路に立っていらっしゃる方の参考になれば幸いです。

 

Yelpで、全米一高い評価をいただいている

南カリフォルニアのオーガニック・ヴィーガンレストラン

VegiLiciousのオーナーシェフ

中尾あきら

 

コチラは火だるまになって死にかけたところからRebornした妻のブログです。是非読んであげてください^ ^


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