四国の“外国”~四国ふしぎ発見!~ | 次世代に遺したい自然や史跡

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毎年WEB初公開となる無名伝承地や史跡、マイナーな景勝・奇勝を発表。戦争遺跡や鉄道関連、坂本龍馬等の偉人のマイナー伝承地も。学芸員資格を持つ元高知新聞主管講座講師が解説。

<イタリア、スペイン、ドイツ、ブータン等>

先日の「世界ふしぎ発見!」では、「逆説の世界旅行」というタイトルで、日本にある“外国”の風景が取り上げられ、四国では高知県のサントリーニ島やモネの庭を彷彿させる施設が紹介された。が、過去、当ブログでいくつか紹介したように、四国にはまだまだ外国の風景が見られる。

 

(1)アジア各国の寺院「NEWレオマワールド」

四国の「外国」と言えば、真っ先に香川県丸亀市のテーマパーク「NEWレオマワールド」を思い浮かべる方が多いことと思う。中でも天を衝くかのようにそそり立つ、12~13世紀頃のタイの寺院、プラサット・ヒン、アルンを再現した建物は圧巻。

この建物は「オリエンタル・トリップ」エリアにあるが、他にもブータン仏教総本山タシチョ・ゾン(内部は資料館)、カトマンズのサンティナート等があり、オリエンタルな気分になる。

(2)リューネブルク市庁舎「鳴門市ドイツ館」

徳島県鳴門市ドイツ館は、拙著の戦跡本でも取り上げたと思うが、第一次世界大戦時、鳴門市にドイツ兵捕虜の収容所があったことから、鳴門市とリューネブルク市は姉妹都市になり、リューネブルク市役所庁舎を模した鳴門市ドイツ館が建設された。

館内に入ると大理石のホールが広がり、日本とドイツとの時差が分かる時計塔がある。一階は土産物売り場等だったと思うが、二階は展示スペースで、当時、収容所で使われていた日用品や人形のあるジオラマ、ミニチュアハウスでの立体映像の劇等が楽しめる。

 

(3)フライブルク城「松山総合公園」

以前紹介した、4月中旬に八重桜とツツジのコラボが楽しめる愛媛県松山市の松山総合公園の頂上には、姉妹都市ドイツのフライブルグをイメージした巨大展望台、フライブルク城がある。

二つの城塔には洋風螺旋階段があり、塔とそれを繋ぐ石橋からは松山市一の絶景が広がっている。この景色は松山城からの眺望をはるかに上回っている。

 

(4)スペインの古城「シャトー三宝」

昭和期、高知県にも遊園地が複数あったが、最も有名だったのが香南市の「三宝山レジャーランド」。そのシンボル的存在が、18世紀のスペインの城を模して建設されたシャトー三宝。

こちらも建物前広場や館内、屋上からはフライブルク城に勝るとも劣らない絶景が広がっている(現在、玄関は施錠されている)。

かつて一階はスペインの闘牛に関する資料、二階には中世ヨーロッパの食器等を展示していた。

現在、車道にゲートがあるため、車での乗り入れはできないが、そこより少し手前の電柱が建つ所からの神社(現在、アクトランドに仮移設)の参道を通れば、最後に倒木をよじ登る必要があるものの、シャトー前の広場に出ることができる。

但し、山頂一帯が大規模開発中のため、平日や土曜は探訪を避けた方が良い。

 

(5)サントリーニ島「柏島周辺」

「世界ふしぎ発見!」では、サントリーニ島の雰囲気を味わえる高知県須崎市のホテルが紹介されたが、以前紹介したように、大月町の柏島を訪れたイタリア人が、サントリーニ島によく似ていると評した。

それは、柏島橋側の港に停泊している漁船(下図)が夏場、宙に浮いて見えるほど、海が澄み切っていて、エンジェルフィッシュも泳いでいることや、白浜(海水浴場)の遠浅の景観、竜ヶ浜(キャンプ場あり)の絵具を溶かし込んだようなエメラルドグリーンの海の色等を指すものと思われる。

 

最近は週末、晴れることが多い故、足を運んでみては?

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