こういう思わせぶりなタイトルの時というのは大体の場合はそういうお話です。少なくとも私の場合は。

 

実はこれをもって当ブログはお終いとしたいと思います。

 

理由は体力的なものと時間的なものです。

 

当ブログのクオリティはそれほど誇れるものではありませんが、それでも自分の中で最低このラインは維持したいというものはあります。ただ、現状これ以上はそうした最低ラインを保ちつつ続けていくのは難しいと判断しました。
実際にこのブログを終了する決断をしたのは2019年の12月だったのですが、とはいえシーズン途中の半端なタイミングでは終わらせたくないな~という思いもあり、2019-20シーズンが終了するまで続けることにしたのが2020年の初め。
まさかこういう状況になって当初考えていたよりも2ヵ月も余分に続けることになるとは思いもよりませんでした(苦笑)

 

まぁ世の中の大抵のことは“Never say Never”だと思っているので、もし無性に翻訳したいインタビューなどを見つけたとしたら、手をつけてしまう可能性を完全に否定することはできませんが、ずっと続けてきた習慣がなくなった状態でこんな時間と労力のかかることをするだろうか?というとしないだろうな~とも思います。
もともとが面倒くさがりなのです(苦笑)

 

 

十数年前、何となくサッカーが好きで、特にどこを応援するでもなくサッカーを観ることを楽しんでいた私は、スティーブン・ジェラードとフェルナンド・トーレスという控え目に言っても“何となくをそこそこ上回る”くらいには好きだった2人のフットボーラーに導かれて、リヴァプール・フットボールクラブを本腰入れて応援し始めました。

 

気がつけば随分とのめり込んでしまったものです。

たまに“底なし沼にハマってしまった”なんて冗談を言うんですが、でもハマってもそう悪くない沼だとは思っています。

 

それから数年して、暇を持て余していた私はあまり深く考えずにこのブログを始めてしまいました。
もっとよく考えておけば良かったんですけどね。
最初は半年も続かないだろうなんて思っていたんです。

 

本当に深く考えずに始めた為に“山羊男のなんちゃら~”なんて何だかよく分からない名前をテキトーにブログに付けてしまいましたが(苦笑)、それから気がつけば今年で10年。
始めて3、4年くらいした頃に「これ続けたとしても10年だな。その頃にはリーグタイトルも1度くらいは手が届いているかも」なんて、ぼんやり考えていたことを最近思い出したりもしたのですが、節目となる10年目で本当にリーグ優勝を果たしてくれたことは何とも感慨深いものがあります。

間に合ってくれて本当に良かった(苦笑)
しかも、チャンピオンズ・リーグにクラブワールドカップ、スーパーカップなんて豪華すぎるオマケつきです。

 

 

このブログを続けていくのは大変なことも多かったのですが、得難い貴重な経験をすることもできました。
もう時効のような気がするので言ってしまってもいいかな~と思いますが、リヴァプール・フットボールクラブのとある仕事のお手伝いを何年間も続けられたことは本当に貴重な経験でした。ほぼボランティアでしたが、某レジェンドが来日した際に直接インタビューができたことは一生の思い出です。
また、現在の日本で一番読む価値のあるフットボール雑誌だと個人的に思っているfootballistaのリヴァプール特集号のお手伝いをできたことも良い経験でした。わざわざ私が宣伝しなくても売れると思ったのでブログ等では一切触れていませんが(苦笑)

 

あ、そういえば2冊目がそろそろ出ますね(ちょっと宣伝)

 

 

ジェラードとトーレスが2人ともクラブを離れた時にはリヴァプールを応援することもなくなるんだろうか?なんてことを考えたこともありましたが、2人がいなくなった今もちゃんとサポートできている自分をちょっと褒めてあげたいです。これは2人の存在が私の中で小さなものになったからではなく、リヴァプール・フットボールクラブがより大きな存在となったからです。

 

クラブの存在が大きくなり、ブログを続けていく中で、ピッチ上の出来事はもちろんのこと“リヴァプールに生きる人たち”に対する興味をさらに強く持つようになっていきました。
その結果、選手や監督、コーチ陣はもちろん、ファースト・チームで出番を貰えそうにもないアカデミーの子たちから、はては裏方の人たちにまで興味の範囲は広がり、そうした人たちが語る言葉をなるべく削ることなく拾い上げるよう努めてきました。実際に拾い上げてこられたかどうかは別の話なので置いておきます。

 


まぁそうなると必然的に長文インタビューが多くなり、自分の首を絞めることにもなったのですが、彼らの言葉を訳していく作業は大変だけれども、とても楽しいもので、新しい発見をして驚いたり、彼らの飛ばすジョークに訳しながらニヤニヤしたり、エモーショナルな言葉に心揺さぶられて訳しながら涙することもありました。

 

 

そうした趣味の1つを辞めることになるのは寂しい気持ちもありますが、ズルズルと続けるのも良くないと思うし、実際に続けるのも難しそうなので、このあたりでピリオドを打ちたいと思います。

 

もちろん、このブログを終えるからといって、リヴァプールのサポーターを辞める訳ではありません。
彼らのことは今後も、私の心臓が鼓動を刻み続けるかぎり、サポートし続けたいと思います。

 

冒頭で述べたとおり、このブログはさほど誇れるようなクオリティではなかったと思います。

 

それでもご愛顧くださった皆さん。

 

本当にありがとうございました。