田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

異形の激戦

2022-09-27 18:11:04 | ヒゲの盤上の世界
先日のNHK杯将棋は、里見カナ女流王位と今泉ケンジ五段。
両者共、奨励会の年齢制限に掛かった者同士の戦い。
微妙な因縁が漂う。
その雰囲気が漂う中、対局は大激闘になり、観る側もタップリ堪能させて頂いた。
        
先手・里見さんの5八飛車に、直ぐに5二飛車とする今泉さん。
「 気持ち良くは指させないゾ! 」 の意気込みか!?
静かに進行していた中、里見さんの3七銀上がる!
「 なんだこれは? 」 ヒゲは青ざめた。
今泉さんも頭を抱えて長考。
早くも、風雲急を告げる局面 ・・・ 。

やむを得ない進行で、後手は3三同玉!?
生きた心地がしないとは、この事か。
滅多に登場しないむき出し状態。
先手に、上手い手があればゲームセットです。
        
ところでだが、この今泉さんを見ていたら、昔の記憶がよみがえった。
昭和のアマ強豪選手の駒扱いは、独特な方が多かった。
先ず駒を置く時、わざとらしくよがんで(ゆがめて)下ろす。
それをキチンと置き直す為の親指が、いつまでも盤上に未練がましく残る。
秒読みが始まっているのに、相手の指が盤上に漂って視界を遮る!?
盤外の戦術のひとつかもしれませんでしょうが。
まぁ、アマ棋士の時なら分からンでもありません。
しかし、プロに成ったからには、この所作はいかがなものかと。
プロは、やはりイメージを大事に!!
プロ棋士と言えども、人気商売。
いつなんどき、御座敷にお声がかかるかもしれません!

そして盤上は、形勢バーが激しく往来する終盤に!
どうなってるか ・・・ ?
そんな時、今泉さんがピシャリと駒音を立てて、珍しくきれいに駒を置いた。
なんだ? 演れば出来るじゃないか~! (笑)
決め手にも思える所作。
しかし、その瞬間、AIの判定がひっくり返って里見さんに軍配を挙げる。
 98 VS 2 の表示だから、ひょっとして詰みが有るのか?
4四歩でどうなる? ヒゲのサビた頭脳では追いつけない。
秒読みに入ってる里見さん、2五角+と王手を掛けながら、受けにも効いている
ような妥当な手を指したのだが ・・・ 。
やむ得ない今泉さんの3四歩が、なんと3五の地点に効いてしまうのが、
不運だったようですね。
人生の不条理が垣間見えた終盤でした。
              
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