NEW囲碁太郎 | 碁会所探偵シホ&クニ

碁会所探偵シホ&クニ

初段を目指すシホ&クニです。
碁会所で打つのが大好きな私たちが,
お世話になっている碁会所、
初めて行ってみた碁会所をご紹介します。

クニです。
思いっきり更新が遅れて申し訳ありません。

ブログを書こうと思ったら
突然宇宙人がやってきて拉致されました。
先ほど地球に戻ってきたところです。
(なんだか言い訳っぽいですね)


さて、5年にわたって続けてきた「碁会所探偵」ですが、
お知らせしましたように、
58回目の今回を持ちまして、一旦終了とさせていただきます。


ご愛読、応援いただきましたみなさま、
本当にありがとうございました。


前回の探偵ではその理由に触れていませんが、
もちろん休止するには訳がありまして・・・。

実はこのたび4月1日付で
シホが
金沢文庫の碁会所「囲碁太郎」の席亭に就任したのです。

アルバイトから経営者への華麗な転身。
「ハマの女席亭」誕生ですね。

 

そのため、探偵をする時間が取れなくなり、
残念ながら、終了を決めた次第です。

一方クニは、
今まで通り週に一度のアルバイト身分で
「囲碁太郎」を手伝います。
(木曜担当になりました)

新しい親分であるシホに
「もっと働きたい」と頼んだのですが、
「先立つもの(バイト代)がない」
と、一蹴されました。

「囲碁太郎」の経営が軌道に乗らないと
シホクニの未来も厳しくなりますので、
どうぞみなさん
(せっせと)遊びにいらしてくださいね。

 
※探偵調査員一同からのお祝い

前置きが長くなりました。
そんなわけで、
最後の探偵はふたたび、「囲碁太郎」とさせていただきます。

5年間の探偵稼業で
同じ碁会所を取り上げるのは今回が初めてですが、
新しい「囲碁太郎」を知っていただくためにも
ぜひ紹介させてください。



「囲碁太郎」は、
京浜急行金沢文庫駅から徒歩3分。
国道16号沿いの雑居ビル2階にあります。
(2013年に引っ越しました)

入口は交通量の多い道路に面していますが、
店は奥まった位置にあるため、とても静か。

窓の外に
春は桜、夏は百日紅(サルスベリ)、秋は金木犀と
四季折々の自然が楽しめます。

 
※碁友のNさんも花を抱えてお祝いに駆けつけてくれました

碁盤は15面。
高段者、級位者、リーグ戦参加メンバーと
それぞれお気に入りの席が決まっているのが面白いですね。

 
シホとFちゃんの定位置

常連さんの多くは地元の方ですが、
シホクニの碁友が、
電車を乗り継いで遊びに来てくれることもあります。

一番遠くから来てくれたのは
オホーツクのWさんでしょうか。

シホが席亭になってからも、
ありがたいことに常連さんは変わらず通ってきてくれます。

高段者にして
「囲碁太郎」の用心棒兼アドバイザー、
毎日のように足を運んでくださる
S 師範とO師範。

その碁仲間のみなさん。

最高齢93歳のT先生、
毎月リーグ表を作ってくださるKさん他
リーグ戦参加のみなさん。

「囲碁太郎」のアイドルFちゃんと級位者のみなさん。

前席亭のボスも月極会員になってくれました。

「囲碁太郎」は本当に「ひと」に恵まれています。
大げさでなく、常連のお客さんが「囲碁太郎」の財産ですね。


今回、シホが席亭を引き継ごうと決心した
最大の理由もそこにあったといいます。

「こんなにあったかい碁会所を
なくしちゃいけない、と思ったんだよね」


そう、
ここでシホが碁会所を引き継ぐことになった
経緯をお話ししなければいけませんね。

発端は、ボス(前席亭)が
引退を考えていると知ったことから始まります。

もともとボスには本業があり、
さらに「碁会所」以外にもやってみたいことがあって、
「そろそろ辞める」
は、シホクニに対しても口癖のようになっていました。

私たちもすっかり慣れてしまい、
「また始まった」くらいの感覚で、
聞き流していたのです。


ところが1年ほど前から、
かなり本気で引退を考え始めた様子で、
ボスの口調が微妙に変わってきました。

ボスの引退は、「囲碁太郎」の閉店を意味します。

そこでシホは考えました。

「囲碁太郎」は自分にとって大切な存在。
同時に、通ってくれる常連さんのためになくしてはいけない存在。

それなら・・・
自分が引き継ぐ?

でも、
碁会所はタダでできるわけじゃない。

保証金、月々の家賃、水道光熱費・・・
それに見合うだけの収入が得られる?

自分にも「パズル作家」という本業があるのに、
時間を捻出できる?

悩みに悩んで、
気持ちが固まったのは
昨年の秋ごろだったといいます。

「そのころ自分の将来についてあれこれ考えていて、
好きな囲碁をやりながら死んでいければ
それもいいかなと」

多くの碁会所を取材してきたからこそ、
魅力と同時に
続けることの大変さも目の当たりにしてきた・・・

そのうえで
「やってみる」という道を選んだのです。

「師範たちが後押ししてくれたことも大きかった」
とシホ。

さらには、現実的なところで、
碁盤などの備品をそのまま譲ってもらえることも
決め手となりました。


実をいうと、
シホが席亭を引き継ぐ話は
クニにも相談がなく、
すべて決まってから「報告」というかたちで聞きました。

そりゃ、
さすがにショックでしたよ。
「なんで相談してくれなかったの?」
と、シホを責めたりもしたのですが、
まあシホらしいといえばシホらしいんですよね。

「決める前に相談して、気持ちがブレるのはいや」
だと
大事な場面で事後報告だったことは
今までに何度もありました。

何しろ長い付き合いの私たち。

友達というよりも同志?
家族? じゃなくて恋人に近い?

軟弱な関係ではなく、
激しいケンカもするし、わがままも言い合うし、
でも、
私たちだけに通じ合える共通の感覚があり
シホは私にとって
やはりかけがえのない存在なんですよね。
(って、自分で言ってちょっと照れる)

今回も結局最後には、
「全面的に応援する」ことにしましたとさ。

おっと、
話が思いきり逸れました。



5年前、
最初に「囲碁太郎」を見つけたのはシホでした。

地元にいい碁会所がないかと探していたところ、
散歩の途中で偶然発見し、
さっそく潜入したのだといいます。

シホの第一印象は
「こじんまりとして、感じのいい碁会所」。

現在の場所に引っ越す前で
さらに狭い店でしたが、
雰囲気は最初からとてもよかったのです。

乗り込んだ早々、
今では4子置かせても滅多に負けないFちゃんに
互先で負けたことは一生忘れないといいます。

そのころの「囲碁太郎」は、
級位者や初段前後の人が多く、
シホにとってもいい勉強の場でした。

ボス(五段)が打ってくれることもあり
「囲碁太郎」に通うのが楽しかったといいます。

さっそく探偵でも取り上げようということになり、
取材に出かけたのは、
なんと東日本大震災の翌日でした。

このときの経緯は、
『月刊碁ワール』ド6月号のエッセイ
「シホ&クニのドタバタ修行日記」に詳しく書きましたので、
そちらをお楽しみに。

この取材の日、
ボスに掛け合って「囲碁太郎」でのアルバイトを始めたシホ。

クニもそれから1年半たって、アルバイトを始めます。

そのクニが、この夏で
アルバイトを初めて3年になるのですから、
月日の経つのは早いですね。

シホはバイト初日から一人で店を任され
右往左往。

クニは常連さんの顔と名前が覚えられず、
冷や汗をかきました。

それでも、二人で大会を企画したり、
仕事帰りに師範たちと飲み打ちをしたり、
楽しい思い出がたくさんあります。

 
 
 
 
大会の風景

石倉昇先生,指導碁会を終えて


これからも、「囲碁太郎の日々」を
もっともっと充実させたいですね。


今回シホ席亭のもと
大きくリニューアルしたのが営業時間です。

毎週木曜~土曜の営業を
21時までに延長しました。
(今までは週末も含め18時閉店)

 


陽が沈んだら
一杯飲みながらゆるゆると打つのも楽しいもの。
軽いつまみなども用意して
仕事帰りの方にも立ち寄っていただける碁会所を目指します。

 
※S師範とM氏

先日4月16日(木)には、
「新・囲碁太郎」企画第1弾として
クニプロデュースの「ミニペア碁会」を開催しました。

平日にもかかわらず、
美女3人が仕事終わりで駆けつけてくれたおかげで
おじさんたちはメロメロ。

 
 
ペア碁盛り上がりました

ずっと鼻の下が伸び切っていました。

クニはこの日、
朝から張り切って参加者のためのお料理作り。
お稲荷さん、サンドイッチ、煮びたしに揚げ物と、
運動会のようなメニューになってしまいました。

 

 

でもみなさんに喜んでいただけたので、
頑張った甲斐がありましたよ。

 
※カメラじゃなくて碁盤を見ましょう

5月3日(日)には、
シホプロデュースで
石倉昇九段と高倉梢インストラクターによる
指導碁会が開催されます。

こちらも盛り上がることでしょう。

指導碁は常連のお客様優先となりますが、
いつも通り営業していますので、
興味のある方はぜひ遊びににいらしてください。

これからも、
シホを中心に
さまざまなイベントを企画していきたいと思っています。
応援をよろしくお願いします。



囲碁太郎

住所
横浜市金沢区谷津町148-3
STビル2F

営業時間
日、火、水 13時~18時
木、金、土 13時~21時
月曜定休

料金
一般 900円
女性 700円
高校生以下 500円
18時以降  500円
回数券(12枚) 9000円
月極会員  10000円

電話 
080-7828-1515
mail
bunko-igotaro.go-go@docomo.ne.jp

ブログ
「囲碁太郎の日々」
http://ameblo.jp/bunko-igotaro/




というわけで、
最後の探偵もこれで終わりです。

誰に頼まれたわけでもなく始めたこのブログ。

今回もそうですが、
隔月に回ってくる原稿書きがなかなか苦痛でした。

文章がまとまらなかったり、
書いた原稿がまとめて削除されてしまったことも
一度や二度ではありません。
(この現象はなぜかクニだけ)

それでも続けてこられたのは、
多くの方から、
「ブログを楽しみにしていますよ」
と応援していただいたからにほかなりません。

また、意外なところで、
「シホクニさんですか? ブログ読んでいます」
「このブログを見て、ここの碁会所に行ったんですよ」

と声をかけていただく機会があり、
とても励みになりました。


取材は大好きでした。

どこの碁会所にも物語があり、
席亭のポリシーがあって、
話を伺うのが毎回本当に楽しかった。

いい経験ができたと思っています。

探偵調査員のみなさん、
どうもありがとう。

一旦これでお休みですが、
チャンスがあれば番外編でも特別篇でも
また出かけましょう。

そして、最後までお付き合いくださったみなさま
本当にありがとうございました。

また、いつの日かお会いしましょう!


                         by クニ

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