新玉すき焼き
鍋奉行・・・
それは、鍋料理の時に、出汁の量や味、具の入れ方や位置、
さらに火の通し方や火加減にいたるまで事細かに指示をする人のこと。
本人はよかれと思って口を出すらしいけれど、
なんせやかましくてやかましいくてやかましいことから、
忌み嫌われる存在である。
っていう鍋奉行がまさにうちの夫、さぶろー山。
なにからなにまで口を出さないと気がすまないらしく、
マジでやかましくてやかましくてやかましいうえ、
鍋だけならいざ知らず、すき焼きもお好み焼きもたこ焼きにも焼き肉にも口を出し、
卓上で行われる料理にはすべて口が出したい卓上奉行。
タチわっる!
ぶっちゃけ彼との卓上料理は食った気がしないので、
できるだけ避けたい方向にあるのだけれど、
どおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおしてもすき焼きが食べたくなったとある日。
私たちはすき焼きを決行したーーー
ひな「へー、もう暑い季節なのにすき焼きなんだ。珍しいね~。」
私「でしょでしょー。でも、コレを見たら絶対すき焼きがしたくなると思うんだよね。」
THE・松阪牛!
そう、これはSSのたびに買ってる三重松良さんの松阪牛切り落とし。
私はこのお肉が大好きで大好きで大好きでねえ。
惚れ惚れするような色に美しいサシの入り具合はどこからどう見ても美味しそうそのもので、
ぶっちゃけ超絶美味しいのに、
500g入って1,980円という価格もナイス。
さらに三重松良さんの切り落としは、サイズもナイス。
切り落としなのにこのサイズ感・・・!
この大判お肉は切り落としの枠を超えてると思うんですよね。
めっちゃでっかい!
SSでは速攻売り切れた三重松良さんの松阪牛切り落とし、マラソン中は1,980円!
しかも今なら2セットまで購入可!
ひな「確かにこれはすき焼きがしたくなるお肉だね~!」
私「でしょでしょ。でも、500gだと4人分にはならないから、豪華に美味しいお肉も追加しちゃう!」
これも私がSSでよく買うお肉で、とりやまさんの赤城牛切り落とし。
こちらは三重松良さんのお肉より少し厚めで、サイズもいろいろ。
でも、肩ロースだけを集めた切り落としなので、柔らかく、味が濃く、めっちゃ美味しい。
とりやまさんの切り落としは、200gずつの真空パックになってるので、
冷凍庫で場所をとらず、使いやすいのもポイント。
赤城牛切り落としもマラソン中は半額+ポイント5倍!
1.6kgはちょっと・・・って方は800g入りもあり。
800g入りは3,000円OFF+ポイント5倍!
ひな「うわー、めっちゃ豪華やん!」
私「お肉も豪華だけど、お野菜も豪華だよ!」
お野菜はどーんと、
2皿分!
さらに玉ねぎは、今井ファームさんのかくし玉とキタもんだ!
ひな「うおおおおおおお!めっちゃ豪華やん!めっちゃ!」
新玉の王↓
とね、肉から野菜に至るまで、最強の布陣を組み、
奉行様の帰りをお待ちしておりましたのに、
さぶろー山「ごめん、今日会食の日だった。」
ハイ、でた「晩ご飯いらない」。
それも晩ご飯ギリギリの時間になっての「晩ご飯いらない」。
いつもだったら文句のひとつやふたつも言ってメンチきって胸倉掴んで頭突きくらいしちゃうところですが、
この日の私はいつもと違う。
聖母の微笑みでお返事ができます。
なぜならば~!
ええ肉が
いっぱい
食える!
私「みんなー、今日は奉行がいないよー!お肉食べ放題だよー!自由に食べれるよーーー!」
おかん「え!お肉いっぱい食べていいの?!」
私「いいよいいよ!いっぱい食べようよ!」
ひな「え!ゆっくり焼いてもいいの?」
私「いいよいいよ!なんぼでも時間かけて焼きなさい!」
おかん「やったーーーーー!」
ひな「パラダイスだーーーーー!」
先にも申しましたとおり、
うちの奉行様がやかましくてやかましくてやかましくて、
肉は自由に焼かせてもらえず、
どんなに私たちが「よく焼きたい」と願っても「肉が焦げる!!!」と引き上げられ、基本、半生。
ちょっとよそ見すれば肉は消失するし、
ゆっくり楽しみたいのにすぐ「〆入れよ」。
まぁ、食べるペースが違うのはしょうがないことだけど、
たまには私たちもね、
ゆっくり食べたいんですよ。
自分のペースでゆっくり作ってゆっくり食べたい!
私「じゃ、まずは、ゆーーーっくり鍋を熱して、ゆーーーっくり牛脂を溶かして、ゆーーーっくりお肉を入れようか!」
ひな「うわぁ。どきどきしちゃうなぁ。」
私「大丈夫、大丈夫。今日はひなのペースで好きに焼いていいんだよ~。どんなにゆっくりお肉を入れても、どんなタイミングでどんな置き方をしてもすべては自由!」
おかん「なぜならば~!」
全員「奉行がいな~い!」
女3人でわいわいきゃいきゃいうふうふしながらお肉を焼き、
ひな「割り下もかけてい~い?」
私「好きにしなさい。好きに!」
おかん「どのくらいかける~?」
私「好きにしなさい。好きに!」
ひな「ワーーーイ!」
で、割り下をじょぼぼぼぼーーーーーっとかけて。
ひな「うわ~!めっちゃいい匂い~!どうする?ここからどのくらい焼く?」
私「なんでもいいのよ。好きにしなさい、好きに!」
おかん「火加減は??あげるの?さげるの??どうする???」
私「なんでもいいって!好きにしなさい、好きに!」
おかん「なぜならば~。」
全員「奉行がいないから~!」
と、女3人でわいわいきゃいきゃいうふうふしながら焼いたお肉が。
私「???????」
おかん「????????」
ひな「???????」
私「おかしいね・・・なんでこんなに黒い物体が・・・」
おかん「・・・ひょっとして、1回目はハッスルしすぎたのかも・・・?」
ひな「ああ~!なるほどね!みんな浮かれてたもんね!」
私「そっかそっか。じゃ、2回目は慎重に焼いてみよっか~!」
ひな「じゃあ、お鍋はしっかり熱して、火は弱めて、お肉はちょっと早めに焼いて、割り下も控え目にする感じ?」
私「そうそう、そんな感じでいってみよー!」
で、慎重に焼いたお肉が。
私「・・・・・・・・・・」
おかん「・・・おか・・・しいね・・・」
ひな「・・・いつもこんな感じだったっけ・・・?」
参考文献【いつも】
参考文献【いつも②】
おかん「・・・なんか・・・私たち才能がないのかも・・・」
ひな「・・・才能っていうか、愛じゃない・・・?」
私「ああ・・・確かにさぶろー山の肉愛はすごいよね・・・」
おかん「どうする?次も挑戦する・・・?」
ひな「いや・・・いったん、お肉から離れて次に進んでみる?」
奉行が不在&めっちゃるんるんでお肉を焼いたのに、
黒い炭しか生みだせない女3人衆。せつない。
しかし、ええ肉をこれ以上炭にするのは精神的にもおよろしくないので、
標的を肉から玉ねぎに変更。
おかん「玉ねぎは大丈夫だよね!」
私「いくらなんでも玉ねぎは大丈夫でしょう!」
ひな「そうだよね、玉ねぎは焼けるよね~!」
と言いつつ、玉ねぎの上にお肉をそっとのせまして。
(こうすれば肉汁も肉の旨味も玉ねぎが吸います)
玉ねぎを返してさらに加熱しつつ、
割り下をシャーーーーっと!
私「うん」
私「成功!」
ひな「やったやったー!玉ねぎは焼けたねー!」
おかん「うんうん、玉ねぎ美味しいね!めっちゃ美味しいね!」
ホントよかったよ。
玉ねぎが炭に化けなくて。
ひな「じゃあ、次はお野菜も入れようか!」
おかん「いいねいいねー!玉ねぎももっと入れたい~!」
私「じゃあ、玉ねぎは一番下に敷き詰めて、その上に野菜とお肉をのせよう!」
ひな「割り下もかけていーい?」
私「いいよいいよ!好きなだけかけなさい!」
で、決してお肉は焼かず、ゆーーーっくり加熱して、
ゆーーーーーっくり加熱して、
私「よかった、焦げなくて・・・」
とね、なんとか(炭じゃない)新玉すき焼きが楽しめたのでした。
そして私たちは、
味にも火加減にもやかましくて、
口を開けば「〆〆」「弱火弱火」うるさくて、
肉は好きに焼かせてももらえなくて、
超絶仕切り屋で、
めっちゃくちゃうざいけど、
実は奉行って重要な役割を担ってることを学んだんですよね。
ご清聴ありがとうございます。
読んだよー。のしるしにこちらをぽちぽちぽちっと。
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ありがとうございます。ぺこりぺこり。
以来、さぶろー山不在時は、普通のご飯を食べることにしてます。
決して卓上料理はしないぞ。
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