怖い話 総本山 ダイスケワールド
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繋がらない点と線  ~第四夜~

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「繋がらない点と線」 その4


合宿3日目、意外なところで このお爺さんが誰なのかが分かったんだ。

毎年 何校かと合同の合宿なんだけどね、初参加の学校があって 結構強い学校なんだよね。
初参加で強い となると、なかなか近寄りがたい物があるんだけど合宿三日目ともなると 夜にお互いの部屋に忍び込んで
雑談するくらいには仲良くなれるもんだよね。
俺の学校の「一年生部屋」に その学校の一年生がみんなして遊びに来てワーワーと盛り上がってたんだ。

最初は剣道談義から始まって、そのうち 芸能話 恋話 ときて、夏の夜の定番! 怪談話へと続いていったんだ。

俺は早速 例のお爺さんの話をみんなに聞かせた・・・

そして、一通りその話を終えて 写真を見せてあげたんだ。

向こうの学校の一年生、みんな覗き込むように写真を見たんだけど、見たとたんに全員が

「えー!! 嘘だろ?? なんでだよ」

と 驚嘆の声を上げたんだ。

俺らの学校の一年生軍団は 向こうの人達が 何でそこまで驚くのかが理解出来ずキョトンとした表情で呆気に取られていた。

しばらくざわついていた向こうの一年生が 俺に聞いてきた。

「これ、間違いなく去年の写真なのか?」

何とも気味の悪い物を見たような顔をしながら聞いてくるそいつに 俺はただ無言でうなずくだけだった。
でも、次のそいつの一言で 彼らの驚きの意味が分かったんだ。


「この写真の人、うちの学校の前の監督なんだよ。去年までのね・・・
 俺らは実際には会ったこと無いんだけど、道場に写真が飾ってあるから間違いない!
  ただね、前監督は 去年の春に亡くなってるんだよ・・・・」

どういう事なんだろう・・・
まとめると こうなるんだけど。

俺の枕元に立った見知らぬ老人は 去年のうちの合宿の集合写真にその姿が映っている。
でも、合宿所にはその老人は居なかった。
そして その老人は その合宿所には初めて来た学校の前監督で、写真を写した時には他界していた。




不思議な現象っていうのは 時に全く繋がりの無いところに唐突に現れる。
それでいて ひとつひとつの現象が点となって 意外なところで接点を持っていたりする。
今回の話は それを痛烈に感じた出来事だった・・・

ただ、その現象 全てが点として話は繋がるんだけど、どうにも線で繋ぐ事ができないんだよね・・・・・・




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繋がらない点と線 ~第三夜~

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「繋がらない点と線」 その3


合宿当日。
合宿所に着いた俺たちは 何気にあのお爺さんを捜してみたんだけど
写真に写っていたお爺さん 合宿所のどこを探しても居なかったんだ。

俺は先輩に許可を取り 写真を持ってきていた。
夜になって 一通り雑用が済んでから 俺はコッソリと合宿所の事務所に向かった。

「すいません、ちょっとお聞きしたいんですが、この写真の人って 去年ここに居ましたか?」

俺の問いに対して 合宿所の人から驚くべき答えが返ってきたんだけどね・・・

「いやぁ、私はここが建った時から居ますが こんな人は働いて居ませんし・・・
 利用者さんだったとしてもだいたいの方は顔を覚えてるんですが、この方はお会いした記憶もありませんね・・・」



おいおい、じゃあ このお爺さん どこのだれなのよ(笑)




~最終話へ続く~




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繋がらない点と線 ~第二夜~

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「繋がらない点と線」 その2


合宿の前日、部室で先輩達が何やら固まって談笑してたんだよね。
何だろう?って思って覗いたら 去年の合宿の写真を見てたんだね。

「おう、一年! これが合宿所だぞ。結構キレイだろ?」
そう言って 一人の先輩が写真の束を一年生達に差し出した。

特に興味は無かったんだけど この展開で 「結構です」なんて言えないじゃん(笑)
「先輩、見せて頂きます!」かなんか言って 写真の束をパラパラと見てたんだ。

何枚か見てて ある一枚の写真を見た時 俺はあまりの衝撃に写真の束を落としてしまった。

「何やってるんだよ・・」
他の一年生が みんなで写真を拾い集めてくれたんだけど、俺は一枚の写真を手にしたまま動けなかった・・・

 
合宿所の前での集合写真なんだ。。
先輩方がズラーッと並んでるんだけど 一番はじに、その合宿所の人らしい人物が写ってるんだけどね。

忘れもしない 俺の枕元に座ってたお爺さんなんだよ。

でも 不思議な事に 先輩達はそのお爺さんの事全く覚えていないんだ・・・

覚えていないどころか
「合宿所に爺さんなんか居たっけ?」 
なんて言ってるんだよね。


何でもいいんだけどさ、なんで俺の所に来るの?
一度も行ったこと無い所の 一度も会ったことのないお爺さんだよ(笑)


更に不可解な事は続くんだ・・・・

                                  ~第三夜に続く~






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散歩

繋がらない点と線   ~第一夜~

今日から4日間に渡りひとつの作品を分割して掲載していきます。
なぜこのような方法を取るかというと・・・・・


今回の作品は いくつかの怪現象が複雑に繋がりあっているからです♪

いつもとちょっと違うダイスケワールドをお楽しみくださいm(__)m





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「繋がらない点と線」 その1


高校一年の夏の出来事・・・

部活の夏合宿の時期が近づいてきててね。
憂鬱だったんだぁ。

一年生の時の合宿って だいたい想像つくでしょ?(笑)
散々先輩達に稽古でしごかれた後で すべての雑用をやらされて
夜は先輩がたの暇つぶしの餌にされるわけだ。

ちょうど合宿一週間前の夜の出来事だった・・・

布団に入っていたら、枕元に人の気配がしてね。
フッと目を開けると 知らないお爺さんが座ってるんだよ。

ビックリするよぉ。 枕元に知らないお爺さん座ってたら(笑)
慌てて飛び起きたよ。

でもね、起き上がって枕元を振り返ると もうお爺さんは居なかったんだ。

実際は一瞬しか見てないんだけどね、はっきりと頭に焼き付いていたんだよね。
特に特徴のある顔じゃなかった。その辺に居る お爺ちゃんって感じの人だったんだけどね。

結局そのお爺さんは その日しか現れなかったんだ。
2.3日は 夜になると 「また出るんじゃないか・・・」
と思ってビクビクしてたんだけどね、日に日に合宿の事で頭いっぱいになってきてさ。
お爺さんの事は半ば忘れていたんだ。

でもね、このお爺さんがこのあと予想もしない所で繋がっていくんだ・・・・・

                               ~ 第二夜へ続く~





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ドッペルゲンガー

二年位前の話

仕事帰りに 車でオカマ掘られた事があったんだ。
信号待ちで停止していたら 後からよそ見運転のトラックが ドーン! と‥‥
一瞬 何が起こったのか分からなかったんだけど とっさに後ろを振り返ったらすぐに状況は理解できた。
 フルスモークだった俺の車は夜になるとバックミラーの意味が無くなる程リアウィンドウは暗いはずなのに はっきりとトラックが見えた。
 「あぁ、突っ込まれたのか・・」
事態を把握し前を向いた時 首に激痛が走った。
ムチウチらしい。
トラックの運転手が真っ青な顔をして運転席の横に来た。
「よかったぁ、生きてた・・」

なんだそりゃ? と思ったけど、まぁ正直な感想だったんだろう。
車は全損で廃車だったから。
セレナがワゴンR位の大きさになってたからね(笑)

「今救急車呼びましたから。」
トラックの運転手はオロオロしながら俺に話しかけてきた。
意識があるかを確認したんだろうな。

とにかく首が痛い・・・
こりゃあ動かない方がいいだろう。
シートを少しだけ倒し、俺はボーっとしていた。
国道の大きい交差点だったもんだから あれよあれよとヤジウマが集まってくる。 かなり恥ずかしいものがある。
「早く救急車来ないかなぁ」
この見せ物状態から早く脱したい。 そう思いながら首を動かさないように視線だけをヤジウマ達の方に向けた。
午後10時過ぎ・・・  この時間だというのに4車線ある国道の両側の歩道には2、30人もの人だかりができていた。

「みんな、暇人だなぁ」
そう思いながらヤジウマ達を眺めていると、その中に一人、ビシッとスーツを決めた男が立っていた。
職業柄 この状態の中でもそんなところに目が行ってしまう。

「カッコイイスーツ着てるなぁ・・」
なんて思いながら どんな顔の人が着こなしているんだろうと思い 少しだけ視線を上げた・・

「えっ?」

ボーっとした頭で状況整理が出来なかった。
どういう事だ・・・

ヤジウマ達の中から潰れた俺の車を見ているスーツ姿の男って・・・  俺なんだよ。
似てる人とか、そんなんじゃない。
明らかに俺が、ヤジウマ達の中から俺の事故現場を見ているんだ。
騒然とした中で もう一人の俺は微動だにせずジッとこっちを見ている。

やがて救急車がやって来て 俺は救急隊員に 「どこが痛いですか?」だの何だのと聞かれたあと 救急車に乗せられた。
愛車から降り救急車に向かう時 俺は もういちど もう一人の俺に目をやった。

やっぱりピクリとも動かずに立っている。
ただ、さっきと違うのは 俺の方を見ていない事だ。

もう一人の俺は 俺の愛車を見ているようだ・・


そして救急車に乗せられた。
もう一人の俺と愛車を残し、俺は病院に運ばれた。

それ以来 俺は 俺とは会っていない・・・・




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心霊CD特集 Ⅱ

お待たせしました!(待ってない??)
第2弾いってみましょうか♪

前回のどうでした? 確認して聞いてみた方もいらっしゃったみたいで・・・
ありがたいことです(^_^)



最初に言い訳しておくと 今回のは忙しくて 確認作業が出来ませんでした(^^ゞ
なので、全て未確認ネタでございます。
だから みなさん! 以下の曲の音を持っていたら 是非 「聞こえた。聞こえなかった。」のコメントをよろしくお願いします。
他力本願!!

さぁ、今回も みんなで霊の声を聞いてみましょう♪


・ASIAN KUNG-FU GENERATION「君の街まで」・
 1回目のサビが終わったところの「2時を指す陰」の 指す の部分に
 {あぅー}という不気味な声が入っている 

・青色7「青いスポーツカーの男」
「甘ったれんじゃないわよ 自分でしな」の 甘ったれんじゃないわ のすぐあとに、女性の声で「ハハハ」という声が入っている 

・KAT-TUN『¥「BLUE TUESDAY」・
 2分43秒あたりに「ギャ~」と言う女性(赤ちゃんっぽい)声が入っている

・175R「空に唄えば」・
 カップリングの3曲目「Freedom(和気愛愛ヴァージョン)」の3分4秒から{到着しました・・・}という小さい声が紛れ込んでいる

・宇多田ヒカル「Addicted to You」・
 イントロ5秒後に{歌えない・・・歌いたい・・・}という女性の声が聴こえる
 3分50秒のところで「ゥゥゥ」という声が聴こえる

・グレイアルバム「REVIEW~Best of」内「彼女の"Modern・・・"」・
 7秒くらいのところに、「ヴ~」という男の人の声が入っている

桑田佳祐「白い恋人達」・
 ラスト部分に「ちょうだい」という声が入っている

・SMAP「青いイナズマ」・
 最初の「Get you!」の部分に、重なるように{キャー!}という声が入っている

岡本真夜「かけがえない人よ」・
 2分57秒~58秒にかけて子供達の笑い声が聞こえる(何か話しているようにも聞こえる)

・倉木麻衣アルバム「delicious way」内「Secret of my heart」・
 最初のイントロの部分に{キャッキャッ}という女の子の声が入っている


今回も10曲いっときましょう♪
最後に、くれぐれも言っておきますが、このシリーズは体験談じゃないんでね。
クレームは完全にスルーしますんで(笑)







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流山の標識

トッコちゃん

中学生の時ね、祖母が亡くなったんだぁ。
うちの親父の実家 北海道の釧路なのね。
祖父は俺が産まれる前に亡くなっているんだ。
だから顔見たこと無いのね。
でも、ばあちゃんには小さい頃からすごく可愛がってもらってたんだ。
小学生のころは毎年夏休みになると一ヶ月間一人で飛行機にのってばあちゃんの家で過ごしていたんだ。
でも、中学入って部活始めたら行けなくなっちゃった。

久々のばあちゃんとの再会がこんな形になるとはね‥‥


うちの親父 長男なんで喪主なのよ。
そんで 家族全員で北海道行ったんだ。
不謹慎なんだけど 親戚一同が集まるわけじゃん。
なんか楽しみでね。
旅行気分だったね‥‥

葬儀は 滞り無く終わり 親戚一同で ばあちゃんの家の整理してたんだぁ。
その時の話なんだけどね‥‥‥

押し入れの中を整理していた うちの親父が大きな木箱を見付けたんだ。
「これ、なんだろうな?」
親父が言うと 叔父 叔母 達が集まっと来た。いわゆる親父の兄弟達だ。
うちの親父は9人兄弟で 叔父叔母が集まると結構すごい集団になる(笑)

更に その子供達 いわゆる俺のいとこ達も 「なんだ なんだ」と集まって来た。俺も含めてね。


全員集合したところで 親父がそーっと箱を開けた。

箱の中には 大きなガラス製の人形ケースが入っていた。
そして その人形ケースの中には‥‥

人形位の大きさの物体が入っていたんだ。
中身は‥‥多分人形なんだろう。
なんで こんな表現をするかと言うと その物体は 新聞紙に包まれていた。
まぁ 人形の保管方法としては普通かな?
でもね、その物体は 新聞紙で包まれた上から かなり太い針金でぐるぐる巻にされていたんだ‥‥


いとこ一同は 何故人形をこんな針金で巻くんだろう? と不思議に思っていた。みんな そんな顔してた‥‥

でも 親父の兄弟一同は違う顔をしていたんだ。
もう 中身が何なのか分かってる顔だ。

「これ、きっとトッコちゃんだよな‥」
親父がつぶやきながら針金を外す。
「多分そうだね」
他の兄弟達が答えた。

いとこの一人が不思議そうな顔で聞いた。
「トッコちゃんって何?人形なの?」

いとこ一同は 叔父叔母の誰かが答えてくれるのを興味深く待っていた。


すると 1番末っ子の叔父さんが得意げに いとこ一同に説明し出した。

「この人形な、夜中になると廊下を歩き出すんだよ‥‥ トコトコトコってな。
だからトッコちゃんって呼ばれてたんだ。」

こう 説明した後で叔父さんは次女の叔母さんに問い掛けた。

「姉さんも見たって言ってたよなぁ?」

すると 次女の叔母さんだけでなく、 「私も見た」「俺も見た」って 九人中六人がトッコちゃんが夜中に歩いているのを見たらしいんだ‥‥


いとこ一同 顔を見合わせた‥‥

すると 沈黙を破るように 長女の叔母さんが語り始めた。

「トッコちゃんはね、私の一歳の誕生日に お父さんの知り合いにもらった人形なの‥
有名な人形師の作品らしいんだけど 床の間に飾ってたのよ。だからトッコちゃんって名前が付いたのよ。
トコトコ歩くからトッコちゃんってわけじゃないの‥」

なるほど、長女の叔母さんは 自分の誕生日プレゼントを悪く言われるのが面白くないらしい。
それに 長女の叔母さんはトッコちゃんが歩いてるのを見ていないみたいだから なおさら面白くないんだろう。


そうこうしてるうちに 親父が針金を外し終えた。

いよいよトッコちゃんのお披露目だ。

親父が新聞紙を広げると 中から綺麗な日本人形が出て来た。

真っ赤な着物を着て、真っ白な肌に真っ黒な髪、
そして 大きく見開いたウツロな瞳、何かを言いたげに半開きになった真っ赤な唇‥‥‥


いとこ一同にとっては 単に綺麗な日本人形にしか見えなかったんだけど、叔父叔母の反応は 明らかにいとこ一同とは異なっていた‥‥

「これ、トッコちゃんかい?」

「いやぁ、なんか違うような気がするよぉ‥」

叔父叔母達が こんな会話をし始めた。


「でも、この赤い着物は間違いなくトッコちゃんだよなぁ‥」
叔父さん達は 人形の印象が薄いらしく、着物のイメージしか残ってないらしい‥‥

でも 叔母さん達、女性陣は違った。

「トッコちゃんって 目 閉じてたよねぇ‥」

三女の叔母さんが言うと

「そうそう、よくお姉さんと トッコちゃんは いつも寝てるよねぇ‥ って言って 布団に入れてあげて 母さんに怒られた事があったわよねぇ‥‥それに、トッコちゃんって口閉じていたはず‥‥」
四女の叔母さんが顔をひきつらせながら言った。


叔母さんの記憶に残るトッコちゃんとは 到底異なる表情の人形が目の前にある。

叔母さんの話を聞いて 改めてトッコちゃんを見る‥‥
大きく見開いた瞳は 一層うつろに見え、開いた口は俺達に何かを伝えたいかのように見えた。


人形の顔が変わるってのは テレビの心霊番組なんかでたまに紹介されるけど 身近に起こると かなり気味が悪いもんだ‥‥

ばあちゃんは なぜトッコちゃんを針金で巻いたんだろう?

目と口を開けたから動けないようにされたのか‥
動けないようにされたから目と口を開けたのか‥

ばあちゃんが亡くなった今となっては全てが謎に包まれている。

真相を知るのは トッコちゃんだけだ。




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草津温泉の怪