ZARD(ボーカル:坂井泉水さん)の最大のヒット曲は『負けないで』だったと思う。
「負けないで」というフレーズは、いつの時代も人気があるが、坂井さんも負けそうになったことがあるから、こんな歌を作った(作詞は彼女自身)のだろう。
「負けない」は、「屈しない」「諦めない」という意味合いが強いと思う。
だから、「負けないで」は英語で「Never go to lose」だが、むしろ、「Never give up」が相応しいかもしれない。

『美少女戦士セーラームーン』のアニメの3期目である『美少女戦士セーラームーン SuperS』のエンディング曲(の1つ)、『らしくいきましょ』は、『美少女戦士セーラームーン』原作者、武内直子さん自身による作詞だが、冒頭がまさに、
「ラララ ネバーギブアップ がんばるわ」
である。
武内さんのように、23歳で書き始めたこの漫画が世界的、歴史的な作品となり、若くして人生の大成功者になった人でも、負けそうに(屈しそうに)なったことがあるのだろうかと思う。

「ネバーギブアップ」と言えば、最も有名なのは、やはり、ウィンストン・チャーチルの言葉としてだろう。
引退し、すっかり老人になったチャーチルが久々に演説をするというので、大群衆が集まった。
あのカリスマ性はトランプ大統領のよう・・・いや、むしろ、トランプはチャーチルのように偉大だと言うべきかもしれない。
その演説で、チャーチルは、黙ってつっ立っていた。
「やはりもう歳か?言うことを忘れたか」
そう思った人が多かっただろう(まるでジョー・バイデンだw)。
しかし、チャーチルはいきなり前のめりになり、
「Never give up, never never never」
と声を上げた。
自ら大統領選に立候補し善戦したテキサスの大富豪ロス・ペローは、これが最高の演説と言った。
そのペローは、生まれながら挫折しそうだった。
家が貧しい上、彼はチビのブ男で、老人になって、「妻がなぜ私と結婚してくれたのか?いまだ謎だ」と述べている。
そのペローは、自分が経営する会社の社員がテロリストに拉致された時、自ら救出に向かい、テロリストと折衝した。
彼が言うには、「こんな醜い男が社長だとは誰も思わないだろう」という理由だったそうだ。

ソビエト連邦共和国最後の大統領だったゴルバチョフは、ロシアになってからもクレムリンに勤めていたが、冷遇され、大統領時代は当然、高級車の後部座席に1人で乗っていたが、その時は、ヴォルガという大衆車1台が、自分を含めた3人(いずれも大男)に割り当てられ、見るのが辛い感じだった。
だが、車から降りてきたゴルバチョフは、「絶対に負けないぞ!」と叫んだのだった。

『美少女戦士セーラームーン』のアニメ第4期(最終期)『セーラースターズ』のオープニング曲は、武内直子さん作詞だったが、テレビ版では、いきなり、
「まけない!」
という力強い歌声から始まる。
オリジナル版の曲では、その前に、静かなメロディーで少し歌い、一転、「まけない!」となるので、一層、力強さを感じるものだった。
テレビ版のオープニングでは聴けない3番の歌詞の中に、
「フラスコの底あなたがのこしていった 希望の星のひとかけら さあ 呪文を唱えよう」
という部分がある(調べたら、合ってた)。
私も、呪文・・・というか、アファーメーション(肯定的断言)を忘れないようにしようと思う。
尚、『セーラースターソング』のテレビでは流れなかった、一番最初の部分は、
「かなしみがいまセーラースマイル 奇跡をおこすのセーラーウイング」
である。
やはり、いったん沈んでこそ、人間は本当の力を発揮するのだろう。
苦しい時こそ、呪文(あるいはアファーメーション)を唱えよう。








  
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