韓国の南・慶尚南道の咸陽郡にある安義面の美しい景色です。
前回、「儒教アカデミー講座」の講義で忠清南道保寧に行ってきたという話をしましたが、同じ講座で今回は慶尚南道の咸陽(ハミャン)郡にある安義(アニ)面に来ました!ヾ(≧∇≦)〃♪
昔から風光明媚で知られ、王の友となる人物が役人として赴任したともされる安義面ですが、今回初めて訪ねてみて、その噂に違わない景色の素晴らしさに胸を打たれましたね。
講義は明日なので、今日は時間もあってあちこち散歩もしてみましたが、何より山と河川の調和が美しく、そのまま飲めそうな清水が緑を豊かに育んでいる息吹に心が洗われるようでした。ここは実際、「治癒の地」ともいわれて、不治の病を治すためにこの地に引っ越してくる人も多いそうです。
黄石山の麓にある黄石寺というお寺に泊めていただいたのですが、そこに案内してくださった咸陽郡の文化観光課文化観光解説士の方と夜遅くまで情報交換させていただきました。話しているうちに、ここの出身ではなく釜山の方だと分かって、「どうしてここにお住まいなんですか?」と尋ねたら、実はまだ若いのに癌にかかって、大腸を30センチも切除し、肺にまで転移してもう命が危ないといわれたのだそうです。
それでどうされたかというと、すべてを捨ててこの地に移り住み、毎日、何もせずにきれいな空気を吸って河川の水を眺めて過ごしていたら、なんと、どんどん体調がよくなって癌がすべて消えて、医師から完治宣言を受けたということでした。
韓国では『私は自然人だ』というドキュメンタリー番組で、山の中に1人で住んでいる人からよくそのような話を聞いたことはあったのですが、目の前にそんな生き証人が現れて私も信じざるを得ませんでしたね。すなわち、土地が人を生かすという世界ですね。
ちなみにこの黄石寺も、何かの仏教教派に所属しているものではなく、年配のお金持ちのご婦人の個人所有で、その方が自らの自閉症を抱える息子さんのために財産をつぎ込んで買ったものだということでした。病気の息子をその寺の住職として、仏様に供養をしていくためのお寺であるということで、その母の愛と信仰心に本当に驚きました。『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』のドラマも見ているので、自閉症の子供さんを持つご苦労もより実感できましたよね。
立派な大雄殿もあるお寺ですが、私が泊まっている宿坊の中にも広い法堂があって、寝室には大きな般若心経の屏風の横に、僧侶の格好をしたその息子さんの写真がかかっていました。息子さんは病院にいて、お母さんも脚が不自由で自宅にいるので、今はその解説士の方が鍵を任されて管理しているということでした。
宿坊は広く、冷暖房完備でバストイレも2ヵ所にあり、台所もあって悠々と暮らせる素晴らしい施設です。病気の息子さんのためとはいえ、これがただ個人所有として、ふだんは誰も使っていないというのは本当にもったいないですね。次にまた講義で来る予定もあるのですが、その際にも、母子と仏様に感謝して使わせていただきます!♪ヽ(´▽`)/
ソウルからバスで3時間で到着した安義バスターミナル。
目の前にあるのが朝鮮時代から遺された安義光風楼。楼閣と亭子が一つになったもの。
この「南江」の美しさは本当に素晴らしいですね。
美しい清水が溢れていました。
水をご覧ください。
そのまま飲めそう。
一幅の絵のようです。
上流のほう。
雲もこの日は多様な姿を見せていました。
田んぼの上の空が圧巻です。
大きなクモを本当に久しぶりに見ました。
1人で見学に向かったのは安義郷校。伝統的儒教の学校です。
聖なる場所を表すのは日本の鳥居とも似ていますが、儒教の紅箭門です。
本当はここが郷校なのですが、今は新しい建物があって明日はそちらで講義です。
ということで、今日泊まっている黄石寺。
立派です。
ここが宿坊ですね。準備してくださる解説士の方が見えますが、あの部屋に泊まります。
寺の上に2羽の鳳凰が舞うように見えた雲。
般若心経の屏風。
あの写真のお坊さんが息子さんですね。
内部には広い法堂もあります。
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