まだ・・・
WBCの余韻があるので、私の野球観の話しをしたいわけで、
時代は昭和、プロスポーツと言えば野球しか選択肢がなく、
将来なりたい職業の不動の1位がプロ野球選手の頃です。
ですから・・・
遊びと言えば野球で、広い空き地や印刷工場のグランドや、
中大理工学部のグランドに勝手に入って、野球遊びをして、
当時は大らかな時代だったので大丈夫だったわけです。
その後・・・
小4の頃、地元の少年野球チームで本格的に野球を初めて、
当時は打撃に自信があり、3番打者の守備はファーストで、
体も大きかったので入った当初からスタメンでした。
それで・・・
チームで最も上手だった選手が、監督の息子の同級生で、
打順は不動の4番バッターで、投手かサードを守っていて、
体格的には私より長身細身で運動能力が高かったです。
また・・・
褒め過ぎかも知れないのですが、端正な顔立ちをしていて、
投げる球が早く、打てば打球が遠くに飛んで、足が俊足で、
性格も優しく、女子にモテモテで少し腹が立ちました。
そして・・・
その同級生がサードを守っていた時、ボテボテのゴロで、
打者の足が速い時、三塁から一塁に思い切り投げられると、
「シュー！」と唸ったボールは取るのがやっとでした。
ですから・・・
密かに「こいつプロになるかも・・・」と、ライバル心を、
燃やしたものでしたが、プロ野球選手を多く輩出している、
野球の強豪大学で2年からエースをしていたわけです。
ですが・・・
4年生の時に肩を壊して、とうとうドラフトには呼ばれず、
プロには行かなかったのですが、後悔は微塵もないとの事、
大学まで野球をやり続けた事自体がしんどかったとの事で、
野球に関してはやり切った達成感を口にするのです。
しかし・・・
私の場合、学区の中学校の野球部がだいぶ前に廃部になり、
隣の学区域の、野球部のある中学にどうしても行きたいと、
伯母がそこに住んでいたので、父にお願いしたわけですが、
野球人口の統計を見せられ説得されてしまったのです。
さらに・・・
同じ少年野球チームに、私よりも上手い選手がいる場合は、
プロに行ける確率はゼロとの事で、地域で一番上手くても、
プロになってレギュラーで活躍できる確率はほぼゼロだと、
楽天のマー君と巨人の坂本選手がまだいない時代です。
つまり・・・
今考えれば一理あるかも知れないと思いますが、その時は、
「野球はお金がかかるからでしょー！！」と思ったわけで、
「一生迷惑かけてやる～！」と誓った瞬間だったと思うし、
もし野球を続けていれば高校を辞めなかったわけです。
その後・・・
「一生迷惑・・・」の誓いを悟られたか、高校を辞めると、実家を父に追い出され、バイトを掛け持ちして生計を立て、
生活が落ち着いた17の頃に、元高校球児のバイトの先輩と、
レベルが高い草野球チームで軟式野球を始めたのです。
すると・・・
そのチームには元プロ野球選手や強豪高校大学の元選手や、
プロ野球の入団テストを受けるような選手が所属していて、
かなりレベルが高いチームだったわけで、業界団体大会で、
地方遠征などもあったりしてが常に最後まで行くのです。
ところが・・・
レベルが高過ぎて、なかなか試合に出してくれないわけで、
結果、5年のブランクが埋められずに、悔しい思いをして、
この時、元プロ野球選手やプロを目指す選手を身近に見て、
自分にはプロになる才能が無い事に気付いたわけです。
まぁ・・・
やって後悔するより、やらないで後悔する方が大きいとは、
自己啓発本の常套句ですが真理だと思うわけで、中高時代、打ち込めるものが欲しかった！と、今になって思うわけで、
とことん打ち込んだ事で得られた物があったと思います。
要は・・・
少年野球チームのチームメイトのように夢は叶わなくても、
一つの事に打ち込んだ事で得られた達成感に満ちた人生は、
その後の人生に好影響を与えたと思うわけで、私のように、
本気で努力をする前に諦めてしまった後悔MAXの人生では、
比べものにならないほど自己肯定感が違うと思うのです！
